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展示会のモニターは何インチ?人だかりで隠れない高さと流す映像

B_2674 展示会・ブース
展示会のモニターは何インチ?人だかりで隠れない高さと流す映像

展示会のブースに置くモニターの大きさは、その画面の役割(通路を歩く方に足を止めてもらうのか、ブースの中で説明に使うのか)と、置ける高さで決めると迷いにくくなります。1〜2小間のブースなら、通路向けの画面は人だかりの頭の上に出せる大きさ、説明用の画面は目の高さで話す人の横に置ける大きさが目安です。

インチを「見る距離」だけで決めると、ブースに入らないこともあるんですよね。通路向けの画面は、前に人が立つと隠れてしまうので、画面の下の端を頭より上に上げたくなります。ところが展示会には装飾の高さ制限があって、大きな画面ほど上の端が制限を超えやすいのです。

たとえば画像センシング展2026(パシフィコ横浜)の「スペースのみ」の小間は、自社で施工する装飾の高さを2,400mmにそろえる決まりでした。下の端を180cmに上げると、映る部分の高さが約54cmの43型でも上の端は約234cmになり、55型(約69cm)では2,400mmを超える計算です。

この記事では、モニターの大きさと高さの決め方、1小間・2小間での置き場所と台数、画面ごとに変える映像の長さと音、出展規程で先に確かめること、液晶では足りないときのLEDビジョンまでをまとめています。展示会ブースのデザイン・施工をしている会社の目線でお伝えします。

出典:アドコム・メディア「画像センシング展2026 ご出展の手引き」(スペースのみ)、2026年11月6日確認。画面の大きさは16:9の画面の計算による

展示会のモニターのサイズは、画面の役割と高さ制限で決める

モニターは、まず「その画面で何をするか」を1台ずつ決めてから大きさを選びます。通路を歩く方に映像で足を止めてもらう画面と、ブースの中で製品の説明やデモに使う画面とでは、見る人の距離も、置く高さも違うからです。

画面の役割見る人置く高さ大きさの考え方
通路向け(足を止める)通路を歩いている方、人だかりの後ろの方画面の下の端を頭より上高さ制限の中に収まる、できるだけ大きい画面
説明用(デモ・資料)ブースに入って話を聞く方立って見る目の高さ話す人の横に置ける、文字が読める大きさ
商談席座って話す方座った目の高さテーブルの幅に収まる大きさ

モニターの大きさは画面の対角線の長さ(インチ)で表すので、実際の幅と高さに直すとブースに置いたときの姿が想像しやすくなります。16:9の画面で計算した、映る部分の大きさは次のとおりです。

画面の大きさ映る部分の幅×高さ1小間の間口(3m)に対する幅下の端を180cmにしたときの上の端
32型約71cm×約40cm約2割約220cm
43型約95cm×約54cm約3割約234cm
50型約111cm×約62cm約4割弱約242cm
55型約122cm×約69cm約4割約249cm
65型約144cm×約81cm約5割約261cm
75型約166cm×約93cm約5割強約273cm

実際のモニターは、この大きさに枠の分が数cm足されます。壁に掛ける金具やスタンドの分も足して、上の端が出展規程の高さ制限に収まるかを見てください。

通路のどこから文字を読ませたいかで大きさを決める方法は、デジタルサイネージとは何かの記事の「画面のサイズは、見る距離と、そこから読ませたい文字の大きさで決める」の章に、国土交通省の文字の大きさの目安と合わせてまとめました。ブースではそこに、高さ制限という上限が加わると考えると分かりやすいと思います。

展示会場の広い通路から、1小間の展示会ブースを正面に少し離れて写した写真。白い壁の奥の上部に横長の液晶モニターが掛かり、明るい製品の映像が映っている。ブースの前の通路を日本人の来場者が数人歩いていて、モニターは人の頭より上に見えている

通路向けの画面は、人だかりの頭の上に下の端を出す

通路を歩く方に見せる画面は、前に人が立っても後ろから見えるよう、画面の下の端を頭より上に置くのが基本です。説明を聞く方がブースの前に3〜4人立つだけで、目の高さの画面は通路から見えにくくなります。

頭の高さの目安には、厚生労働省の国民健康・栄養調査の数字が使えます。平成30年・令和元年の特別集計では、30〜49歳の身長の平均は男性171.6cm・女性158.4cmで、男性の10人に9人は179.0cm以下でした。展示会の来場者は働く世代が中心なので、画面の下の端を180cm前後にすると、多くの方の頭の上に画面が出ます。

ただし、上げすぎると今度はブースの近くにいる方が見上げることになります。通路向けの画面は「通路の向こう側から見る画面」と割り切り、近くで見てもらう映像は、次の章の説明用の画面に任せるのがおすすめです。

出典:厚生労働省「平成30年・令和元年 国民健康・栄養調査 特別集計」(身長の平均値と分布)、2026年11月6日確認

高さ制限が低い展示会では、画面を上げるより、置き場所と向きで見せる

装飾の高さ制限は展示会ごとにかなり違います。画像センシング展2026の「スペースのみ」は2,400mm、CAFERES JAPAN 2025・JAPAN FOODS WEEK 2025(東京ビッグサイト)は1〜5小間の出展社で3.6m以下でした。3.6mなら75型を頭の上に掛けても収まりますが、2,400mmだと、下の端を180cmにして収まるのは43型くらいまでです(49型で上の端が約241cmになります)。

高さ制限が低い展示会で大きな画面を使いたいときは、画面を上げるのをやめて、置き場所で見せ方を変えます。

  • 通路から見て奥の壁に置き、画面の前に人が立たないよう、受付や商談の場所を左右に寄せる
  • 角小間なら、2つの通路のどちらからも見える角に置く
  • 横長ではなく縦長に置き、高さを抑えて幅を細くする(縦置きができる機種かを先に確かめる)

モニターを装飾と同じ高さ制限で数えるか、出品物として扱うかは、展示会によって決まりが違うことがあります。画像センシング展2026は、パッケージブースとスペースのみに限って出品製品の高さを3,300mmまで認めていて、装飾の2,400mmとは別の数字でした。ただし、出品製品として高くするには、事前に製品の概要や図面を事務局に出して相談する決まりです。モニターをどちらで扱うかは、図面の段階で事務局に確かめておくと安心です。

出典:アドコム・メディア「画像センシング展2026 ご出展の手引き」、TSO International「CAFERES JAPAN 2025/JAPAN FOODS WEEK 2025 出展要項 第2版」(3-2 装飾規定)、いずれも2026年11月6日確認

展示会ブースの側面から、高さの決まりを確かめるように見上げて写した写真。白いシステムパネルの壁の上部に横長の液晶モニターが掛かり、その上の天井まで空間がある。壁の上の端とモニターの上の端の差が分かる構図で、人物は写っていない

説明に使う画面は、目の高さで、話す人の横に置く

説明やデモに使う画面は、立って話を聞く方の目の高さに置き、説明する人が画面の横に立てる位置にします。画面を指しながら話せるので、資料をめくるより説明が短く済みやすくなります。

大きさは、画面から1〜2mのところで文字が読めれば足ります。国土交通省が駅などの案内サインのために示している目安では、1〜2mの距離なら和文9mm以上の文字で読めるとされているので、資料やWebの画面をそのまま映すなら32〜43型でも十分なことが多いです。大きな画面を目の高さに置くと、ブースの中が狭く見えたり、話す人の立つ場所がなくなったりするので、説明用は大きくしすぎないほうがまとまります。

出典:国土交通省「ガイドライン『参考』の主な修正」(資料4・参考2-2-3 文字の大きさの選択の目安)、2026年11月6日確認

置き方は、スタンド・カウンターの上・壁掛けの3つです。スタンドは位置を変えやすく、カウンターの上なら製品の実物と並べて見せられます。壁掛けはすっきりしますが、システムパネルの壁にはビスを打てないことがあるので、展示会の什器・モニターを借りるか持ち込むかの記事の「モニターは、電気の申込と置き方まで決めてから借りる」の章も合わせて見ておいてください。

商談席に画面を置くなら、座った方の目の高さに合わせ、テーブルの幅に収まる大きさにします。タブレットやノートパソコンで足りる場面も多いので、モニターを増やす前に、商談で何を見せるかを決めておくのがおすすめです。

展示会ブースの中で、30代の日本人の男性スタッフがスタンドに立てた中くらいの液晶モニターの横に立ち、画面の製品の図を手で示しながら、40代の日本人の女性の来場者に説明している様子を、斜め横から写した写真。画面は二人の目の高さにある

1小間・2小間では、モニターを何台どこに置くか

1小間(多くの展示会で3m×3m)なら、モニターは通路向けか説明用のどちらか1台から始めるのがおすすめです。1台目の役割をはっきりさせてから、足りないものを2台目で補うと、画面だらけのブースになりません。

ブースの大きさ置き方の例向いている出展
1小間・1台奥の壁の上部に通路向けを1台社名と製品をまず知ってもらいたい
1小間・1台カウンターの横に説明用を1台ソフトや仕組みを見せながら話したい
1小間・2台奥の壁の上部に通路向け、手前に説明用足を止めてもらい、その場で説明もしたい
2小間(6m×3m)片側に通路向けの大きな画面、反対側に説明用や商談席来場者の流れを左右で分けたい

2台を並べるなら、同じ映像を2台で流すより、通路向けと説明用で中身を分けるほうが、2台目を置く意味がはっきりします。2小間のレイアウトの組み方は、2小間の展示会ブースの記事にまとめています。

通路側に画面を出すときは、通路に面した壁の決まりも確かめてください。CAFERES JAPAN 2025・JAPAN FOODS WEEK 2025では、通路から1mの範囲に高さ1m以上の壁や造作を立てる場合、施工できるのは一辺の3分の2までで、3分の1以上を開けておく決まりでした。モニターを背板つきの台や壁に組み込んで通路側に立てるなら、この決まりに入るかを事務局に聞いておくと、図面の手戻りが減ります。

1小間の展示会ブースを、少し高い位置から斜めに見下ろした写真。奥の白い壁の上部に横長のモニターが1台掛かり、手前の右側に白いカウンターと、スタンドに立てた中くらいのモニターが1台ある。床は濃い色のカーペットで、通路側は広く開いている。人物は写っていない

流す映像は、画面ごとに長さと音を変える

映像は、画面の役割に合わせて別々に用意すると伝わりやすくなります。通路向けの画面は歩きながら目に入る短い映像を繰り返し、説明用の画面は話に合わせて止めたり戻したりできる映像や資料にします。

通路向けの映像で大事なのは、音がなくても、途中から見ても分かることです。会場は周りの音が大きく、通路まで音を届けにくいので、字幕と絵だけで伝わる作りにしておきます。1場面で伝えることを1つに絞り、社名や製品名が何度も出るようにしておくと、どこから見始めた方にも伝わるはずです。

長さの目安には、主催者の考え方も参考になります。画像センシング展2026では、事務局が32インチのモニターで出展社の映像をループ再生する「動画展示ブース」を用意していて、映像は最大5分、集中して見てもらうには2〜3分を勧めていました。前に立ち止まって見てもらう前提でもこの長さなので、通路向けの映像はそれよりさらに短く区切るのがおすすめです。

説明用の画面には、会社紹介の長い動画より、製品の操作画面・仕組みの図・導入の例など、説明する人が話に合わせて出せるものが向いています。映像の尺やデータの形式の決め方はLEDビジョンに流す映像の記事に、映像を流せば装飾は要らないと考えて人が寄らなかった出展社の例は展示会ブースの集客アイデアの記事に書きました。

出典:アドコム・メディア「画像センシング展2026 ご出展の手引き」(動画展示ブース)、2026年11月6日確認

展示会ブースの奥の壁に掛かった横長の液晶モニターを、通路から少し見上げる角度で近くから写した写真。画面には製品の写真と大きな太い字幕が映っていて、音が出ていなくても内容が分かる作りになっている。字幕の文字は読めなくてよい

出展規程で先に確かめる4つのこと

モニターの計画を固める前に、出展規程(出展者マニュアル)で次の4つを確かめておくと、図面や映像の作り直しを避けやすくなります。

確かめること決まりの例モニターの計画への影響
装飾の高さ制限画像センシング展2026のスペースのみは2,400mm、CAFERES JAPAN 2025は1〜5小間で3.6m以下通路向けの画面を頭の上に出せる大きさ
音量の決まりCAFERES JAPAN 2025は小間袖から通路上で1m離れた地点で80デシベル以下、スピーカーは自社の小間の中に向ける映像の音をどこまで出せるか、字幕が要るか
通路に面した壁の決まりCAFERES JAPAN 2025は通路から1mの範囲の高さ1m以上の壁を一辺の3分の2まで通路側に画面を立てられるか
電気の申込と締切画像センシング展2026は全出展社が電気工事申込書を提出モニターと再生機の電気を申し込む量と締切

CAFERES JAPAN 2025の出展要項は、デモやセミナーを聞く方やスタッフを自社のブースの中に収め、通路に聞く方や待つ列を作らないことも求めていました。画面の前で人が立ち止まる場所をブースの中に取っておくのも、モニターの計画のうちです。

電気の申込は、レンタル備品と締切が違うことがあります。会場ごとの電気の決まりは、東京ビッグサイト・パシフィコ横浜など全国の主な展示会場のページにも載せています。

出典:TSO International「CAFERES JAPAN 2025/JAPAN FOODS WEEK 2025 出展要項 第2版」(1-3 会期中における諸注意・3-2 装飾規定)、アドコム・メディア「画像センシング展2026 ご出展の手引き」、いずれも2026年11月6日確認

展示会の出展者マニュアルの冊子とブースの平面図をテーブルに広げ、日本人の男性の出展担当者がペンで図面に書き込みながら確かめている手元を、真上に近い角度から写した写真。紙の細かい文字は読めない

液晶モニターで足りないときは、LEDビジョンを考える

通路の遠くから見せたい、画面をもっと大きくしたい、縦に長い画面にしたいという場合は、液晶モニターではなくLEDビジョンを使う方法もあります。LEDビジョンはパネルをつないで大きさや形を決められるので、ブースの壁の大きさに合わせた画面が作れます。

液晶とLEDのどちらが向いているかは、見る距離と画面の大きさで分かれることが多いです。違いと置き場所ごとの選び方はLEDサイネージと液晶の違いの記事に、大きさの決め方は大型LEDビジョンのサイズの記事にまとめています。

高さ制限が低い展示会では、画面を上に上げるより、縦に長い画面や、台の上に置く箱形の画面で目線の先に映像を出す方法もあります。私たちの実績では、マリンメッセ福岡のビューティーワールドジャパン福岡で高さ2mのLEDポスターをブースに入れた例や、日本整形外科学会学術総会のブースで650mm角のLEDキューブサイネージを木工の土台にのせて高さを出した例があります。

展示会場の通路から、ブースの手前の角に置かれた縦長のLEDポスターを少し離れて写した写真。高さ2mほどの細長い画面に、明るい色の製品の映像が映っている。後ろにブースの白い壁と、通路を歩く日本人の来場者が小さく写っている

モニターと映像を、ブースとまとめて頼むなら

AGSでは、展示会ブースのデザイン・施工と合わせて、モニターやLEDビジョンの置き場所と高さ、電気の申込までお受けしています。グループのアディザインは映像やグラフィックの制作を、アディザネージはLEDビジョンの販売・レンタル・設置をしているので、画面と映像とブースを1つの窓口でまとめて相談できます。

ご相談のときは、出展する展示会の出展規程、小間の大きさと位置、画面で見せたいもの(手元の動画があればその長さと音のありなし)が分かると、置き場所の提案が早くなります。LEDビジョンを使ったブースの例はLEDビジョンの導入事例の記事と制作実績に、ブース全体の準備の進め方は展示会ブースの作り方の記事に載せています。

お見積りは無料です。拠点は福岡・博多で、全国の展示会に対応しています。

明るい打ち合わせスペースのテーブルで、40代の日本人の男性の出展担当者と30代の日本人の女性スタッフが向かい合って座り、ノートパソコンに映したブースの3Dの完成予想図と紙の平面図を見ながら話している様子を、テーブルの端から写した写真。画面と紙の細かい文字は読めない

よくある質問

Q. 会社にある家庭用のテレビを持ち込んでも大丈夫ですか?

持ち込みができる展示会は多いですが、持ち込む場合も電気の申込に消費電力を入れておく必要があります。スタンドが重さに合っているか、映像をUSBで流せるか、つなぐケーブルの長さが足りるかも事前に確かめておくと、設営の日に慌てずに済みます。

Q. モニターを縦向きに置けますか?

縦向きに置けるかは機種によって違います。縦置きに対応していない機種を縦にすると、熱がこもりやすくなることがあるので、借りる場合は借り先に、持ち込む場合は取扱説明書で確かめてください。縦長の画面を大きく使いたいときは、LEDポスターのような縦長のLEDも選べます。

Q. 映像を流すのに、パソコンは必要ですか?

同じ映像を繰り返し流すだけなら、USBメモリから再生できるモニターや、小さな再生機で足りることが多いです。画像センシング展2026の動画展示ブースのモニターも、メディアプレイヤー内蔵の32インチでした。操作画面を見せる、資料をめくりながら話すといった使い方なら、パソコンをつなぎます。

Q. 音を出してもいいですか?

音量の決まりの範囲なら出せる展示会が多いですが、決まりは展示会ごとに違います。CAFERES JAPAN 2025のように、小間袖から1m離れた地点で80デシベル以下、スピーカーは自社の小間の中に向ける、と数字と向きまで決めている展示会もあるので、出展規程で確かめてから映像の作り方を決めてください。

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