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大型LEDビジョンはどのサイズを選ぶ?視認距離と価格の目安

B_0600 ステージ・機材
大型LEDビジョンはどのサイズを選ぶ?視認距離と価格の目安

大型LEDビジョンのサイズは、「観る人が画面からどれだけ離れるか(視認距離)」から決めるのが基本です。

LEDビジョンはパネルをつなぎ合わせて画面を作る機材なので、理屈のうえでは、パネルを足せばいくらでも広げられます。カタログを眺めても答えが出ないのはこのためで、基準になるのは機材ではなく、観る人との距離なんです。

たとえば展示会ブースなら、通路を歩く方が2〜3mの近さまで来ます。屋外の壁面なら、道路の向こう側から観てもらう距離になります。同じ「大型ビジョン」でも、選ぶパネルの仕様と画面の大きさはまるで変わってきます。

この記事では、視認距離とピクセルピッチの関係、場面別のサイズの考え方、大型ならではの設置の注意点、レンタル・購入の価格の目安までを順にまとめました。グループにLEDビジョン事業を持つイベント会社の目線で書いています。

大型LEDビジョンのサイズは「視認距離」から決める

決め方は2段階です。まず「一番近くで観る人との距離」でピクセルピッチ(画面のきめ細かさ)を決め、次に「一番遠くから観る人に内容が届く大きさ」まで画面を広げます。

順番が大事で、先に「幅5mくらいかな」とサイズから入ると、あとでピッチが合わずに映像が粗く見えたり、逆に必要以上に高い仕様になったりします。距離が先、サイズが後です。

野球場のビジョンを思い浮かべると分かりやすいと思います。あの画面を間近で観ることは、まずありませんよね。観る距離が遠いと決まっているから、あの大きさときめ細かさで成立しているわけです。

自分の会場に置き換えるなら、確認することは2つだけです。「一番近くに来る方は画面から何mか」「一番遠くから観る方は何mか」。この2つの数字を持って相談すれば、仕様はかなり具体的に絞れます。

ピクセルピッチと視認距離の関係

ピクセルピッチとは、LEDの粒(素子)どうしの間隔のことです。ピッチが細かいほど近くで観てもきめ細かく映り、そのぶん同じ面積での価格は上がります。

逆に、遠くから観る画面ならピッチは粗くても大丈夫です。距離が離れるほど粒の間隔は目立たなくなるので、遠距離向けの画面に細かいピッチを使うのは過剰仕様になりやすいんです。

実際の製品もこの考え方で分かれています。AGSグループのLEDビジョン事業アディザネージのLEDヴィジュアルウォールは、近くで観る屋内用がピッチ1.8〜3.9mm、離れて観ることの多い屋外用が3.9〜10mmというラインナップです(出典:アディザネージ 高輝度LEDヴィジュアルウォール製品ページ・2026年9月4日確認)。

LEDビジョンを観る人との距離のイメージ。近くで観る画面ほど細かいピクセルピッチが必要になる

見積りを頼むときの伝え方にもコツがあります。「なるべく綺麗に」と頼むと、業者側は安全側に倒して細かいピッチを提案しがちです。「一番近いお客さまは3mくらい」と距離で伝えるほうが、過不足のない仕様に落ち着きやすいです。

設置場面別、サイズの考え方

同じ大型ビジョンでも、場面ごとに視認距離が違うので、サイズの考え方も変わります。よくある4つの場面で整理します。

ステージ背面

イベントで一番多い使い方です。ステージ背面によく使われるサイズは幅3m×高さ2m(6平方メートル)あたりからで、会場の規模と客席の奥行きに合わせて広げていきます。

基準にするのは最後列の席です。一番後ろの席から登壇者の名前やスライドの文字が読めるか。ここから逆算すると、必要な画面の大きさが見えてきます。舞台全体の組み立てはステージ設営の流れと費用の考え方で詳しく扱っています。

展示会ブース

ブースの壁面を丸ごと映像にする使い方が増えています。観る人は通路を歩く方なので、視認距離は数mととても近く、細かいピッチが要る場面です。

サイズはブースの壁面寸法が上限になるので、悩みどころはむしろ「壁のどこまでを画面にするか」です。全面を映像にすると目は引きますが、展示物や商談スペースとの取り合いになるので、ブース設計と一緒に決めるのがおすすめです。

店頭・商業施設

前を通る方の足を止める使い方です。通路やガラス面越しという近い距離で観られるため、こちらも細かめのピッチが向いています。

ガラス面に設置したい場合は、向こう側が透けて見える透過型という選択肢もあります。店内の明るさを保ったまま映像を出せる仕組みは透過型LEDビジョンの記事にまとめました。

屋外の壁面・大型イベント

視認距離が数十mになる場面で、ここが一番「大型」らしい領域です。距離が遠いぶんピッチは粗くてよく、そのかわり画面はしっかり大きくします。

屋外は距離とサイズのほかに、日中でも見える明るさ・防水・風対策・屋外広告物の許可という条件が加わります。この4つはLEDビジョンの屋外設置の記事で詳しく解説しています。

大型ならではの設置の注意点

画面が大きくなるほど、機材選びより設置の計画が総額と安全を左右します。確認するのは「重量と固定・電源・搬入」の3つです。

まず重量と固定です。LEDビジョンはパネルの集合体で、見た目より重量のある機材です。上から吊るなら会場に吊れる設備があるか、床から自立させるなら設置面の広さと床の強度、屋外なら風への固定まで確認します。吊りか自立かで架台や工事の内容が変わるので、費用にも直結します。

次に電源です。画面の面積が広がるほど消費電力も大きくなり、会場の電源設備で足りなければ電源工事や発電機の手配が必要になります。

最後に搬入経路です。パネルや機材がエレベーターに入らない、通路を曲がれないという事態は実際にあります。会場図面が手に入ったら、搬入経路の幅と高さを先に測っておくと安心です。

大型LEDビジョンのパネルを組み上げる設営スタッフ

このあたりはキャンプの撤収と同じで、暗くなる前に終わらせるには前日からの段取りが大事なんですよね。ステージと一体で組む場合の構造や会場下見の進め方はステージ設営の記事を、屋外設置の条件は屋外設置の記事をどうぞ。

大型LEDビジョンの価格の目安

機材費の目安は、レンタルなら1イベントあたり1平方メートル5万5,000円から、購入なら1平方メートル30万円台からです(アディザネージ 料金ガイド・税込・2026年9月4日確認)。

購入の単価はピクセルピッチで変わります。ここまでの「距離でピッチを決める」話が、そのまま金額に効いてくるところです。

仕様販売価格の目安(税込)
ピッチ10mm(遠距離・屋外向き)308,000円〜/㎡
ピッチ3.9mm 屋内用352,000円〜/㎡
ピッチ3.9mm 屋外用550,000円〜/㎡
ピッチ2.5mm(近距離でも精細)528,000円〜/㎡

(出典:アディザネージ 料金ガイド・2026年9月4日確認)

ためしに計算してみます。ステージ背面の幅5m×高さ3mなら15平方メートルで、レンタルの機材費は82万5,000円から。同じ予算でも、ピッチを距離に合わせて選べば画面をもっと広げられる場合もあります。

このほかに運搬費・設営撤去費、常設なら設置施工費と保守費がかかります。費用の全体像と、見積りを早く正確にする準備はLEDビジョンの価格の記事にまとめました。

レンタルと購入、どちらで導入する?

基本線はシンプルで、展示会や式典など単発の利用ならレンタル、店舗や施設で毎日使う常設なら購入です。

大型の場合はとくに、この分かれ目を早めに決めておくと後が楽になります。購入だと架台や電源の工事が大がかりになり、導入後の保守も自分ごとになるからです。年に数回の利用なら、設営から撤去まで業者が担当するレンタルのほうが負担は軽くなります。

迷ったら、利用頻度・期間・設置環境の3つを整理して、レンタルと購入の両方で見積りを取って比べてみてください。判断の考え方はLEDビジョンとは?の記事でも整理しています。下の判定チャートを使うと、自分の条件がどちら寄りかを紙の上で確かめられます。

よくある質問

Q. 画面を大きくすれば、それだけ綺麗に見えますか?

きめ細かさを決めるのはサイズではなくピクセルピッチです。遠くから観る画面なら、ピッチが粗くても十分綺麗に見えます。「誰が・どの距離から観るか」を先に決めるのが、綺麗に見せる近道です。

Q. どのくらいのサイズまで組めますか?

パネルを足せば画面自体は大きくできますが、実際の上限は会場の搬入条件・設置方法・電源で決まります。会場の図面があれば、現実的な組み方からご提案できます。

Q. 会場や設置場所がまだ決まっていなくても相談できますか?

相談できます。その段階なら「観る人との距離」と「見せたい内容」から、必要なピッチとサイズの当たりを付けるところまで一緒に進められます。会場が決まり次第、設置方法と電源を詰めて見積りを固める流れです。

Q. 福岡以外の会場でも対応できますか?

対応しています。拠点は福岡・博多ですが、現場は全国です。


大型LEDビジョンのサイズ選びは、「一番近くで観る人」と「一番遠くから観る人」の距離を測るところから始まります。この2つが決まればピッチとサイズが絞れて、価格の見当も付きます。

AGSはグループのアディザネージと連携して、機材の手配から設置施工、ステージ設営・レンタルまでを一括で対応しています。見積りは無料です。

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