店頭に電子看板を置きたい、と調べ始めると、「デジタルサイネージ」「LEDビジョン」「LEDサイネージ」と似た言葉が次々に出てきます。この領域、言葉が整理されないまま広まってきたので、調べるほど分からなくなりやすいんです。
先に答えをまとめます。LEDサイネージは、LEDの粒(素子)そのものが光る方式の電子看板です。液晶サイネージとの一番の違いは「明るさ」と「サイズの自由度」。近くでじっくり読ませるなら液晶、明るい場所で遠くから目立たせるならLED、というのが基本の住み分けです。
価格は、縦型のLEDスタンドサイネージでレンタル1イベント4万4,000円から、購入88万円からが目安(グループ公表値・後述)。この記事では、言葉の整理→液晶との違い→選び方の判定基準→価格の順でまとめました。グループにLEDビジョン・サイネージの事業を持つ立場から書いています。
デジタルサイネージ・LEDビジョン・LEDサイネージ、まず言葉の整理から
結論、この3つは並列の関係ではありません。「デジタルサイネージ」が電子看板全般の総称で、その中に液晶方式とLED方式がある、という入れ子の関係です。
| 言葉 | 指しているもの |
|---|---|
| デジタルサイネージ | ディスプレイで情報を発信する電子看板の総称。液晶もLEDも含む |
| 液晶サイネージ | 液晶ディスプレイを使ったサイネージ。駅や店内の案内表示でおなじみ |
| LEDビジョン | LEDパネルをつなげて作る大画面。イベントや屋外広告で使われる呼び名 |
| LEDサイネージ | LED方式のサイネージ全般。スタンド型・ポスター型など看板寄りの製品を指すことが多い |
つまり「LEDサイネージ」と「LEDビジョン」は、同じLED方式を看板寄りに呼ぶか、大画面寄りに呼ぶかの違いで、技術的には地続きです。デジタルサイネージには業界団体(デジタルサイネージコンソーシアム・2026年9月2日確認)があるくらい、ひとつの産業として育っている分野でもあります。
LEDビジョンそのものの仕組みやレンタル・購入の考え方はLEDビジョンとは?の記事で詳しく解説しています。なお、電源を使わない看板(袖看板・スタンド看板など)を探している場合は看板の種類と選び方の方が近道です。
液晶サイネージとLEDサイネージの違い【比較表】
一番の違いは光り方です。液晶はバックライトの光をパネル越しに見せる方式、LEDは素子そのものが光る方式。ここから明るさとサイズの差が生まれます。
| 液晶サイネージ | LEDサイネージ(LEDビジョン含む) | |
|---|---|---|
| 光り方 | バックライトで液晶パネルを照らす | LED素子が自ら発光する |
| 明るさ | 屋内向けが中心 | 屋外対応品は桁違いに明るい(最大6,000cd/㎡の機種も) |
| 精細さ | 至近距離の細かい文字が得意 | ピクセルピッチ次第。近距離の小さな文字は苦手 |
| 画面サイズ | 製品のサイズまで | パネルの連結で大きさ・形が自由 |
| 屋外での使用 | 対応品の選択肢が限られる | 防水・高輝度の屋外用が豊富 |
| 距離の得意領域 | 1〜2mで読ませる表示 | 数m以上離れて見せる表示 |
明るさの数字は出典を添えておきます。グループのLEDスタンドサイネージは輝度6,000cd/㎡・防水等級IP65で屋内外両用です(出典:アディザネージ「屋内外用LEDスタンドサイネージ」・2026年9月2日確認)。一般的な液晶ディスプレイとは明るさの桁が違います。

キャンプのランタンを昼間に点けても、誰も気づきませんよね。周りが明るい場所では、光は簡単に埋もれます。日中の店頭や屋外でLEDが選ばれるのは、この「埋もれない明るさ」があるからです。
一方、液晶の強みは精細さです。メニューの価格表や案内文のように、目の前で読ませる細かい情報なら液晶に分があります。
LEDサイネージの選び方|設置場所・見る距離・明るさで決める
液晶とLED、どちらが優れているかという問いには答えがありません。優劣ではなく、守備範囲が違うだけだからです。セカンドとレフトのどちらが上手いかを比べないのと同じで、守る距離が違います。
だから選ぶときは、機材のカタログではなく「誰が・どこから・どんな明るさの場所で見るか」から決めます。判定基準はこの3つです。
- 見る距離が1〜2mで、細かい文字を読ませたい → 液晶サイネージ。店内の案内・メニュー表示はこちら
- 店頭・屋外など明るい場所で、歩いている方の目を止めたい → LEDサイネージ。縦型のスタンド型なら店頭の限られたスペースにも置けます
- 数m以上離れた場所から、大画面で見せたい → LEDビジョン。パネル連結でサイズを自由に作れます
応用形もあります。ショーウインドウなどガラス面で「向こう側も見せたい」なら透過型LEDビジョンという選択肢がありますし、展示会ブースの目印として置く使い方も増えています。
AGSでも、展示会ブースへのLEDサイネージ導入や、LEDキューブサイネージを使った展示ブース、学会ブースでのLEDサイネージと映像制作を手がけてきました。ブースは会場全体が明るく、周りも光り物だらけ。そういう場所ほど、明るさで負けない表示が効いてきます。
LEDサイネージの価格の目安|レンタルと購入
目安からお伝えします。グループのLEDビジョン事業アディザネージの公表価格では、次のとおりです(税込・出典:アディザネージ 料金ガイド・2026年9月2日確認)。
| 製品タイプ | 購入 | レンタル(1イベント) |
|---|---|---|
| LEDスタンドサイネージ(縦型・片面) | 880,000円〜/台 | 44,000円〜/台 |
| LEDビジョンポスター(COB型) | 600,000円〜/台 | 60,000円〜/台 |
| LEDキューブサイネージ(320) | 600,000円〜/台 | 44,000円〜/台 |
| LEDビジョン(壁型・ピッチ3.9mm屋内) | 352,000円〜/㎡ | 55,000円〜/㎡ |
使い分けの目安はシンプルで、単発のイベント・催事ならレンタル、店頭に据えて毎日使うなら購入です。壁型LEDビジョンの価格の全体像や見積りの準備はLEDビジョンの価格の記事にまとめています。
液晶サイネージの価格は、サイズ・輝度・業務用かどうかで幅が大きく、グループで公表している定価もないため、ここでは目安の数字を書きません。液晶とLEDで迷っている段階なら、「同じ場所に置いたときの見え方」を条件にして、両方の見積りを並べて比べるのが確実です。
設置の前に確認しておきたいこと
サイネージの計画でつまずきやすいのは、画面選びの後です。現場でよく確認するのは次の4つ。
電源。 置きたい場所にコンセントがあるとは限りません。前述のスタンド型で最大消費電力880W(出典:同製品ページ・2026年9月2日確認)。容量と位置は、機種を決める前に確認しておくところです。
固定と転倒防止。 人が行き交う店頭に置く機材なので、倒れない・ずれない据え付けが最優先になります。屋外や大型になるほど、固定方法の検討は施工業者の領分です。
夜の明るさ。 日中に負けない輝度は、夜にはまぶしすぎることがあります。時間帯で輝度を落とす調光の運用まで、計画に入れておくと近隣とのトラブルを防げます。屋外に常設する場合は、防水や屋外広告物の手続きも関わってくるので、LEDビジョンの屋外設置の記事を先に読んでおくと迷いません。
表示する中身の運用。 サイネージは設置して終わりの機材ではなく、中身を更新し続けてこそ効く媒体です。誰が・どのくらいの頻度で表示内容を作り替えるのかを、導入前に決めておきたいところです。

よくある質問
Q. 家庭用のテレビを店頭に置くのとは何が違いますか?
家庭用テレビは屋内の視聴環境を前提にした明るさ・耐久設計で、明るい店頭では映像が沈みやすく、長時間の連続稼働も想定されていません。業務用のサイネージは常時運用と設置環境を前提に作られている点が違いです。
Q. 屋外にも置けますか?
置けます。グループで扱うLEDスタンドサイネージは防水等級IP65の屋内外両用です。ただし屋外への常設は、設置場所によって屋外広告物条例などの手続き確認が必要になる場合があります。
Q. 表示するコンテンツの制作も頼めますか?
頼めます。グループのアディザネージが、画面仕様に合わせた映像・表示コンテンツの制作まで対応しています。手持ちの画像や動画を画面に合わせて調整する形のご相談も可能です。
Q. 福岡以外でも対応できますか?
対応しています。拠点は福岡・博多ですが、現場は全国です。
LEDサイネージ選びは、機種のスペック表からではなく「誰が・どこから・どんな明るさの場所で見るか」から始まります。置きたい場所の写真と寸法があれば、液晶かLEDかの判断も含めて具体的に検討できます。ステージ・イベント演出のサービスページに依頼の流れをまとめました。見積りは無料です。
Related
関連記事
Contact
まずはお気軽に
ご相談ください
お見積り・ご相談は無料です。「こんなことできる?」からで構いません。