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LEDビジョンに流す映像はどう作る?内容の決め方とデータの仕様

B_0732 ステージ・機材
LEDビジョンに流す映像はどう作る?内容の決め方とデータの仕様

LEDビジョンに流す映像は、画面の解像度(ピクセル数)に合わせて作ったmp4などの動画か、静止画のデータで用意するのが基本です。放送用の特殊なデータを求められることは、ほとんどありません。

LEDビジョンはパネルを組み合わせて画面を作るので、画面ごとにピクセル数が違います。逆に言えば、そこさえ機材側に確認してしまえば、あとの作り方は普段の動画・画像づくりと大きくは変わらないんです。

実際、PowerPointで作ったスライドを書き出して流すところから始める方もいらっしゃいます。凝った3D映像でなくても、内容が場面に合っていればちゃんと働いてくれます。

この記事では、そもそも何を流すと足を止めてもらえるのか、尺やループなど中身の決め方、入稿データの仕様、制作を頼むときに何を渡せばいいかをまとめました。イベントの企画・制作・施工をしている会社の目線で書いています。機材そのものの選び方はLEDビジョンの仕組みとレンタル・購入の選び方をどうぞ。

LEDビジョンには何を流す?よく使われる4種類

よく流されているのは「静止画のスライド」「商品・サービスの紹介動画」「ロゴやキービジュアルのモーション」「実演・企画と組み合わせた映像」の4種類です。まずこの中から、自分の目的に近いものを選ぶと考えやすくなります。

種類向いている場面用意のしやすさ
静止画のスライド伝えたい情報が数枚に収まる。まず始めたい一番手軽。PowerPointや画像データで作れる
商品・サービスの紹介動画動きや使用感を見せたい。ブースの主役にしたい既存のPR動画があれば流用から入れる
ロゴ・キービジュアルのモーション社名やブランドを覚えてほしい。遠くから目立ちたい尺が短く作りやすい。制作会社に頼む型
実演・企画と組み合わせた映像映像の前で足を止める仕掛けまで作りたいカメラやセンサーとの連動は開発が必要

静止画のスライドは軽く見られがちですが、写真がきれいで文字が大きければ十分に目を引きます。紙のポスターと違って発光しますし、数枚を切り替えるだけでも「動いている」印象になるからです。

紹介動画を流すときに気をつけたいのは、テレビやWeb用に作った動画の流用です。手元の画面で見る前提の小さい文字は、歩いている人からはまず読めません。流用するなら、文字と画角の調整だけは入れておきたいところです。

実演やゲームと組み合わせた例、大型・キューブ型など機材ごとの使われ方は、LEDビジョンの導入事例13件をまとめた記事で現物の実績つきで紹介しています。

きれいな映像を作ることを目的にしない

映像を用意する本当の目的は、ブースやお店の前で足を止めてもらうことです。映像のきれいさはそのための手段のひとつで、ゴールではありません。

ここを取り違えると、立派な会社紹介ムービーを流しているのに素通りされる、ということが起きやすいんです。歩いている人は、映像を最初から座って見てはくれません。視界に入ってから数秒で「自分に関係あるか」を判断して、通り過ぎていきます。

なので、作る前に確かめたいことは2つです。遠くから見て「何の会社か・何の商品か」が数秒で分かるか。そして、途中のどこから見始めても意味が取れるか。この2つを満たしていれば、映像は素朴でも仕事をしてくれます。

もうひとつ、1本の映像に情報を詰め込みすぎないことです。会社紹介も商品も採用も1本に盛り込むと、どれも残りません。伝えることを1つか2つに絞って、残りはスタッフの声かけや配布物に任せるほうが、結果として伝わります。

映像の中身で決めること|尺・ループ・文字の大きさ・音

中身を作る前に決めておきたいのは「尺(長さ)」「ループのつなぎ」「文字の大きさ」「音を出すか」の4つです。ここが決まっていると、自分で作るときも制作を頼むときも迷いません。

尺は短くして、繰り返し流す

展示会や店頭では、数十秒程度の短い映像を繰り返し流す形が多いです。前を通る人がいつ見始めるか分からないので、長い1本より、短い1本を何度も回すほうが伝わる回数を稼げます。

伝えたいことが多いときは、長い1本にまとめるのではなく、テーマ別の短い映像を複数本にして順番に流す手があります。切り替えのたびに画面の印象が変わるので、目を引く回数も増えます。

ループ再生を前提に、最初と最後をつなぐ

LEDビジョンの映像は、ループ再生(繰り返し再生)で流すのが基本です。最後のカットから最初のカットへ自然に戻るように作っておくと、つなぎ目でぶつっと切れた印象になりません。

「起承転結のある1本」ではなく「どこから見ても分かる輪っか」を作るイメージです。

文字は遠くから読める大きさに

画面に入れる文字は、想定する距離から読める大きさにします。ブースの前を通る通路からなのか、会場の反対側からなのかで、必要な文字の大きさはまったく違います。

もうひとつ、LEDビジョンは画面のピクセル数が機材とサイズで決まるため、ピクセル数の少ない画面では細い文字や小さい文字がつぶれやすいです。見る距離と画面の細かさの関係は大型LEDビジョンのサイズと視認距離の考え方に詳しくまとめています。

音を出せるかは、先に会場へ確認する

音を出せるかどうかは、会場や施設の規定で決まります。展示会場や商業施設では音量に制限がある場合が多いので、映像を作る前に確認しておくのが安全です。

基本は「音がなくても伝わる構成」で作って、音は出せる場合の上乗せと考えるのがおすすめです。周りが騒がしい会場では、音より字幕やテロップのほうが確実に働きます。

映像データの仕様|解像度・形式・入稿の流れ

データづくりで一番大事なのは、画面の解像度(ピクセル数)に合わせて作ることです。形式は、動画ならmp4、静止画ならJPEGやPNGが広く使われています。

画面の解像度は「横×縦のピクセル数」で確認する

LEDビジョンの画面はパネルの組み合わせでできているので、テレビのように「16:9のフルHD」とは限りません。横長も、縦長も、正方形に近い画面もあります。

なので最初にやることは、機材側への「この画面は横×縦で何ピクセルですか」という確認です。そのピクセル数ちょうどでデータを作れば、いちばんきれいに映ります。サイズの違うデータを流すと、引き伸ばされてぼやけたり、端が切れたりしやすいんです。

画面のピクセル数は、パネルのピクセルピッチ(LEDの粒の間隔)と画面サイズで決まります。グループ会社のアディザネージの製品でも、ピッチはP1.2からP16まで幅があります(アディザネージの製品ラインナップ・2026年9月11日確認)。ピッチと見え方の関係は、先ほどのサイズの記事で詳しく書いています。

データ形式は入稿先に合わせる。mp4と静止画が定番です

動画はmp4形式が広く使われていて、静止画はJPEGやPNGが定番です。グループのアディザネージの映像制作でも、JPEG・GIF・PNG・MP4などの形式に対応しています(アディザネージの映像コンテンツ制作・2026年9月11日確認)。

細かい条件は再生する機器によって変わります。フレームレートやデータの容量に指定がある場合もあるので、書き出す前に入稿先へ確認しておくと、作り直しを防げます。

入稿の流れは「仕様確認、制作、テスト再生」の3段階

流れはシンプルで、①画面のピクセル数とデータ条件を確認する ②その仕様で作る ③本番前にテスト再生する、の3段階です。

テスト再生はできれば実機か同型の機材でやっておきたいところです。LEDは発光して見せる画面なので、PCのモニタで見た色味と印象が変わることがあります。本番当日に初めて映す、は避けたい段取りです。

このやり取りで聞くこと・伝えることをまとめた記入式のシートを用意しました。機材会社や制作会社との打ち合わせのときに、埋めながら使ってみてください。

自分で作るか、制作を頼むか

静止画のスライドや手持ちの動画の流用なら、自分で用意できます。新しく動画を撮る、遠くから目立つモーションにしたい、となったら制作を頼むほうが現実的です。

まずは手元の素材で始められます

商品写真が数枚あれば、スライドは今日から作れます。PowerPointで作った画面も、画像や動画に書き出せばそのまま流せます!

自分で作る場合も、前の章の仕様(画面のピクセル数・形式)だけは先に確認してください。中身が良くても、サイズ違いでぼやけてしまうともったいないので。

制作を頼むときに渡すもの

制作会社との打ち合わせは、次のものがそろっていると一度で進みます。

LEDビジョンに流す映像の内容を打ち合わせている様子
  • 画面の解像度(横×縦のピクセル数)と設置場所
  • 流す場面と目的(展示会で足を止めてほしい、店頭で新商品を知ってほしい、など)
  • ロゴデータ(あればaiなどの元データ)
  • 商品写真・既存の動画など、使えそうな素材
  • 尺・音の条件(会場の規定を含めて)

このうち画面の解像度と目的の2つが決まっていれば、あとは制作側から提案できます。逆にここが曖昧だと、見積りも構成案も仮置きのまま進むことになりやすいです。

私たちAGSでは、機材と映像をまとめてお受けしています。学会ブースの現場では、LEDキューブのレンタルと映像制作をセットでご依頼いただいた実績もあります。グループのアディザネージには映像制作のスタジオがあり、Webカメラやセンサーと連動する体験型のコンテンツ開発にも対応しています(出典は上記の映像コンテンツ制作ページ)。機材から映像・演出までの一括のご相談はステージ・映像演出のサービスページからどうぞ。

映像制作の費用が動く要素

制作費に大きく効くのは「新しく撮影するかどうか」と「表現の凝り具合」の2つです。金額は条件で大きく動くので、ここでは何が金額を動かすかを整理しておきます。

  • 撮影の有無 … 手持ちの写真・動画だけで組むか、新しく撮るか。撮影が入ると機材・人・日程のぶんが乗ります
  • 尺とカット数 … 長く、カットが多いほど編集の手間が増えます
  • 表現の方法 … 静止画の切り替え、モーショングラフィックス、3DCGの順に手間がかかりやすいです
  • 修正の回数と納期 … 急ぎの制作や大きな方針変更は費用に響きます
  • 画面の形が特殊なとき … 超横長などの画面は他媒体の映像を流用しにくく、作り直しに近くなることがあります

見積りを比べるときは、この5つのどこにお金がかかっているかを見ると、金額の差の理由が分かりやすくなります。なお、映像とは別にかかる機材側の費用はLEDビジョンの価格と見積りが変わる理由にまとめました。

よくある質問

Q. テレビCMやWeb用のPR動画をそのまま流せますか?

データとしては流せることが多いです。ただ、画面の縦横比が合わずに端が切れたり、手元で見る前提の小さい文字が読めなかったりしやすいので、そのままより、画角と文字を調整してから流すのがおすすめです。

Q. PowerPointで作ったスライドでも流せますか?

流せます。画像か動画に書き出せば、そのまま再生できる機材が一般的です。スライドのサイズ設定を画面のピクセル数(縦横比)に合わせて作っておくと、引き伸ばしのないきれいな表示になります。

Q. 映像に音は付けられますか?

音を出せる機材もありますが、出せるかどうかは会場・施設の規定で決まります。展示会場や商業施設では音量制限がある場合が多いので、音がなくても伝わる構成で作っておき、音は出せるときの上乗せと考えると失敗しにくいです。

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