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フレキシブルLEDビジョンとは?曲がる・貼れる変わり種の使いどころ

B_0645 ステージ・機材
フレキシブルLEDビジョンとは?曲がる・貼れる変わり種の使いどころ

フレキシブルLEDビジョンは、曲げられる柔らかい基板にLEDを組み込んだ、曲面や円柱に沿わせて設置できるLEDビジョンです。硬いパネルを並べる普通のLEDビジョンでは付けられなかった「平らでない場所」を、映像を流す面に変えられます。

たとえば商業施設の円柱に巻き付けて、柱をまるごと映像にするような使い方ですね。

そして、こうした変わり種はフレキシブル型だけではありません。細長い帯状のリボン型、ガラスに貼れる透明なフィルム型、敷いて上を歩ける床用LED、曲がった画面を使った3D風の映像演出まで、形の自由度はここ数年でぐっと広がっています。

この記事では、曲がる・貼れる・敷ける変形タイプのLEDビジョン5種類について、仕組みと向いている場所、導入前に知っておきたい注意点をまとめました。LEDビジョンそのものの基本はLEDビジョンとは?の記事で解説しているので、初めての方はそちらと合わせてどうぞ。イベントの企画・制作・施工をしている会社(グループにLEDビジョン事業があります)の目線で書いています。

フレキシブルLEDビジョンとは?柔らかい基板で曲面に沿わせる仕組み

フレキシブルLEDビジョンは、ゴムのようにしなる薄いユニットにLEDを実装したディスプレイです。ユニット自体が曲がるので、円柱・アーチ・波形の壁といった曲面に沿わせて取り付けられます。

普通のLEDパネルが硬い下敷きだとすると、フレキシブル型はくるくる丸められるキャンプ用のマットに近い作りです。薄くて軽いユニットを、曲面に合わせて用意した下地にマグネットや接着で固定していくため、複雑な形にも追従できます。

向いているのは、建物の形をそのまま生かして映像にしたい場所です。商業施設やホテルの円柱、店舗の入口まわりの曲面、アーチ状の通路などが代表例で、平面型のように「画面として観てもらう」使い方より、空間演出や内装の一部として効くタイプです。

注意点は2つあります。曲げられる半径には製品ごとに限界があるので、急な角にはそのまま対応できないことがあります。また、曲面に付けるには曲面に合った下地が必要で、実はこの下地の製作が工事の中心になることが多いんです。

曲がる・貼れる・敷ける変わり種LEDビジョンの5タイプ

変形タイプは、フレキシブル型を含めて大きく5つに分けられます。まず全体像を表でどうぞ。

タイプ形と仕組み向いている場所
フレキシブル型曲がる基板を曲面に沿わせる円柱・アーチ・曲面の壁
リボン型細長い帯状のビジョンステージの縁・フェンス上・壁の帯部分
フィルム型透明フィルムをガラスに貼るショーウィンドウ・ガラス張りの建物
床用LED強化カバー付きで敷いて歩けるエントランス・ステージの床・展示会
曲面+3D風映像曲がった画面に奥行きのある映像屋外広告・大型サイネージ

同じ変わり種でも、立方体の5面が画面になったキューブ型はキューブ型LEDビジョンの記事で別に解説しています。フレキシブル型は前の章で説明したので、ここからは残りの4つを順に見ていきます。

リボン型:細長い帯で「線」を映像にする

野球中継でフェンスの上に横一列に流れている細長い映像を見たことがないでしょうか。あれがリボン型です。高さを抑えた帯状なので、視界を塞がずに広い範囲へ情報を流せます。

ステージの前縁や受付カウンターの立ち上がり部分に仕込むと、場内の雰囲気づくりと告知を同時にできます。式典で登壇者の名前を流したり、店頭でセール情報を流したり、使い方は意外と柔軟です。

注意したいのは、縦の情報量が少ないことです。文字やロゴを流すには向きますが、写真や動画をしっかり見せたい場面では、平面型と組み合わせるのが基本になります。

フィルム型:ガラスに貼る透明なLED

フィルム型は、LEDを実装した透明なフィルムをガラス面に直接貼り付けるタイプです。映像を流していないときはほぼ素通しのガラスのままで、店内や商品を見せながら映像を重ねられます。

ガラス面に貼り付けた透明フィルム型LEDに映像が流れているショーウィンドウ

AGSグループのLEDビジョン事業アディザネージが扱うフィルム型LED「Holo Layer」は、透過率80%以上で、重さは1パネルあたり0.6〜1.0kgです。ピクセルピッチは3.75〜20mmから選べて、輝度は標準タイプが1,000〜1,500cd/平方メートル、日差しの入る場所向けの高輝度タイプが3,500〜4,500cd/平方メートルあります。既存のガラスへの貼り付けのほか、吊り下げ設置や任意サイズへのカットにも対応します(出典:アディザネージ 高輝度透明フィルム型LED「Holo Layer」製品ページ・2026年9月7日確認)。

1パネル1kg前後というのは、ガラスに貼るものとしてはかなり軽い数字です。重い機材を窓まわりに付けるとガラス側の強度が心配になりますが、フィルム型はそこのハードルが低いんですよね。

相性が良いのは、ウィンドウ越しに店内を見せたいお店や、ガラス張りの建物です。似た見た目のシースルーLEDは、フィルムではなくルーバー状のパネルを組んで立てる別の方式で、選び分けは透過型LEDビジョンの記事にまとめています。

床用LED:敷いて、上を歩ける

床用LEDは、表面を強化カバーで保護して、人が上を歩ける作りにしたパネルです。床そのものが画面になるので、エントランスの演出やステージの床、展示会ブースの通路誘導に使えます。

人が画面の上に乗れるというのは、写真を撮りたくなる仕掛けとして強力です! 足元に映像が広がる場所は珍しいので、来場された方が自然に足を止めてくれます。

注意点は、耐荷重と滑りにくさの条件が製品ごとに決まっていることです。ヒールでの歩行や重い機材の乗り入れがある場所では、条件の確認が先になります。仮設で敷く場合は、床の平らさと、縁の段差につまずかないための処理も設営時のポイントです。

曲面+3D風映像:飛び出して見える街頭ビジョン

建物の角に沿って曲がった大画面に、奥行きを計算した映像を流すと、決まった位置から見たときに映像が飛び出して見えます。街で話題の「3D広告」の多くはこの仕組みで、画面が曲がっているからこそ成立する演出です。

有名なのは新宿駅東口の「クロス新宿ビジョン」です。2021年に3Dの巨大猫の映像が世界的な話題になり、媒体側の公表では年間60件以上の3D広告が放映されています(出典:クロス新宿ビジョン公式サイト運営に携わるユニカの媒体紹介・2026年9月7日確認)。

この演出は見え方が「観る位置」に左右されるのが特徴で、映像も画面の形に合わせた専用制作になります。機材より映像制作の比重が大きい演出なので、導入を考えるなら映像まで含めて計画するのがおすすめです。

変わり種LEDビジョンの費用は何で決まるか

フレキシブル型・リボン型・床用LEDは、機材と工事の条件で金額が大きく動くため、「相場はいくら」と一言で言いにくいタイプです。そのかわり、何が金額を動かすかははっきりしています。

  • 面積:画面が大きいほどパネルの枚数が増えます
  • ピクセルピッチ(LEDの粒の間隔):近くで観る場所ほど細かいピッチが必要で、細かいほど高くなります
  • 形状・曲げの度合い:曲面がきつい・形が複雑なほど、ユニットの割り付けと下地の製作に手間がかかります
  • 下地・固定の工事:曲面の下地づくり、ガラスや床の養生、電源工事といった画面の外側の工事です
  • 映像制作費:変わった形の画面は、形に合わせた専用映像を作ってこそ生きます

ラーメンの値段が見えないスープで決まるのと似ていて、金額の差は見えるパネルより、下地と配線の側で付くことが多いです。見積りを比べるときは、機材の単価だけでなく、工事と映像制作がどこまで含まれるかを並べて見てください。

公表価格のある例を1つ挙げると、アディザネージのフィルム型LED「Holo Layer」は販売価格が1平方メートルあたり税込25万円〜85万円で、ピクセルピッチと輝度のグレードによって変わります(出典:同製品ページ・2026年9月7日確認)。同じ製品でも仕様でこれだけ幅が出る、という分かりやすいサンプルだと思います。

LEDビジョン全体の費用感はLEDビジョンの価格の記事に、画面サイズとピッチの決め方は大型LEDビジョンのサイズ選びの記事にまとめました。

導入のしかたは、単発のイベントで使うならレンタル、店舗や施設で毎日使うなら購入が基本線です。自分の条件がどちら寄りかは、下の判定チャートを使うと紙の上で確かめられます。

導入の前に確認しておきたい3つのこと

変わり種のLEDビジョンで先に確認したいのは、設置面の条件・電源・映像の3つです。順に説明します。

まず設置面です。フレキシブル型なら曲面の正確な形状(図面か採寸)、フィルム型ならガラスの種類と面積、床用なら床の平らさと耐荷重が出発点になります。屋外に付ける場合は防水・風対策・屋外広告物の許可も加わるので、LEDビジョンの屋外設置の記事も合わせて確認してみてください。

次に電源です。LEDビジョンは面積に応じた電力を使うため、既存のコンセントで足りるのか、専用の回路が要るのかを先に確かめます。商業施設のテナントなら、施設側への工事申請もセットで考えておくと後が楽です。

最後に映像です。変わった形の画面に16:9の動画をそのまま流すと、引き伸ばされて間延びしやすく、画面の形に合わせた映像で初めて本領を発揮します。機材の手配と映像制作を別々に頼むと調整の手間が増えるので、まとめて相談できる相手を選ぶのが早道です。

曲面に沿わせてLEDパネルを施工する作業の様子

AGSでは、グループのアディザネージと連携して、機材の選定から下地・設置の施工、映像制作、ステージ設営・レンタルまでを一括でお受けしています。「この柱、映像にできますか?」という聞き方で大丈夫です。図面や現場の写真があれば、できる形のご提案からお手伝いします。

よくある質問

Q. フレキシブルLEDビジョンはどんな曲面にも付けられますか?

どんな形にも付けられるわけではありません。製品ごとに曲げられる半径の限界があり、円柱や緩いカーブは得意ですが、急な角は面を分けるなどの設計になります。図面か写真があれば、対応できる形かどうかを含めてご提案できます。

Q. フィルム型LEDは、今あるガラスにそのまま貼れますか?

多くの場合、既存のガラスに貼り付けられます。アディザネージの「Holo Layer」は1パネル0.6〜1.0kgと軽く、任意サイズへのカットにも対応します(2026年9月7日確認)。ただし配線と電源の取り回しが必要なので、施工は専門の作業になります。

Q. 床用LEDの上を歩いても壊れませんか?

歩ける前提で強化カバーが付いた製品を使うので、通常の歩行は問題ありません。ただし耐荷重や滑りにくさの条件は製品ごとに決まっているため、ヒールの多い会場や機材が乗る場所では事前の確認が必要です。

Q. 福岡以外の会場・店舗でも対応できますか?

対応しています。拠点は福岡・博多ですが、現場は全国です。展示会場や商業施設への設置も、会場規程の確認から含めてお手伝いできます。


フレキシブルLEDビジョンをはじめとする変わり種は、「画面を置く」のではなく「その場所の形を映像にする」機材です。円柱・ガラス・床・建物の角のように、平面のパネルでは素通りされていた場所が、そのまま演出に変わります。

うちの店や会場でできるか気になったら、場所の写真を撮って見せてください。形と目的に合うタイプの選定から設置・映像制作まで、グループで一括してご提案します。見積りは無料です。

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