LEDビジョンの導入でいま一番多いのは、展示会ブースでの活用です。この記事で紹介する私たちの導入実績13件も、11件が展示会ブースで、残りの2件は学会ブースと学校のイベントでした。
大きな展示会場では、「遠くから気づいてもらえるか」で立ち寄ってもらえる数が変わりやすいんです。発光して動く映像はこの点で強く、限られたブースの面積でも多くの情報を出せます。
実際の使われ方には幅があります。幅9m×高さ2.5mの超大型を据えたブースもあれば、650mm角のキューブ1台を木工の台に載せたブースもあります。
この記事では、その13件の実例を場面別に紹介します。どの現場で、なぜLEDビジョンにして、どう使ったのかまで書いたので、ご自身の出展や催しに近い例を探しながら読んでみてください。イベントの企画・制作・施工をしている会社の目線で書いています。
LEDビジョンの導入事例は、いま展示会ブースが中心です
この記事で取り上げる13件の内訳は、展示会ブースが11件(うち海外2件)、学会ブースが1件、学校のイベントが1件です。まず全体を一覧でご覧ください。
| 現場 | 使った機材 | 使い方 |
|---|---|---|
| ものづくりワールド東京2025 | 幅9m×高さ2.5mの超大型ビジョン | 大規模会場でも目を引く超大型の映像に |
| ものづくりワールド大阪2025 | 大型の高輝度ビジョン | ブース中央で技術映像を上映 |
| ものづくりワールド九州 | 高輝度ビジョン | 壁面に組み込んで技術力を映像で紹介 |
| 2025洗浄総合展 | 高輝度ビジョン | 機器の魅力を映像で紹介 |
| メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2025 | 高輝度ビジョン(レンタル) | 製品・サービスの映像訴求 |
| JASIS 2025(幕張メッセ) | LEDキューブサイネージ | 複数面の表示で全方向に見せる |
| ビューティーワールドジャパン福岡 | 高さ2mのLEDポスター | 紙のポスターが多い会場でのアイキャッチ |
| マリンメッセ福岡の展示会 | W3500×H2500の両面ビジョン | アルミトラスに組んで両面に映像を表示 |
| 展示会ブースのサイネージ導入 | LEDサイネージ | 限られた面積で製品の特長を映像で紹介 |
| FABTECH 2025(米国シカゴ) | 高輝度ビジョン | 製品デモとブランド映像 |
| EuroBLECH 2024(ドイツ) | 高輝度ビジョン(レンタル) | 現地同行で設営から運用までサポート |
| 日本整形外科学会学術総会 | 650mm角のLEDキューブ(レンタル) | 木工土台で高さを出してアイキャッチ、映像制作も |
| 専門学校TECH.C様の制作展 | 透明LED4面+大型ビジョン | トラスで高さ3mに設置、eスポーツの映像表示も |
ここからは、この中の代表的な事例を「なぜその形にしたのか」がわかるように深掘りしていきます。
展示会ブースの導入事例|大型・壁面・キューブをどう使い分けたか
展示会でのLEDビジョンは、「どれだけ大きくするか」と「どの向きに見せるか」の2つを決めると、形がだいたい定まります。判断の分かれ目がわかる4件を紹介します。
幅9mの超大型で「目立つブース」をつくった例
ものづくりワールド東京2025では、オプティレーザーソリューションズ様のブースに幅9m×高さ2.5mの超大型LEDビジョンを導入しました。ご要望は「LEDビジョンを使った目立つブースをつくりたい」というもので、それに応えて、大規模な会場でもひときわ目を引く、映像を主役にした展示空間にしています。
大規模な展示会は、通路の遠くから気づいてもらえるかどうかが分かれ目になりやすいです。9m幅の映像なら離れた場所からでも視界に入るので、「まず気づいてもらう」役割をビジョンが引き受けてくれます。写真はものづくりワールド東京2025の施工実績でご覧ください。
同じ出展社様とは、インテックス大阪のものづくりワールド大阪2025、2025洗浄総合展、メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2025でもご一緒しています。このうちメンテナンス・レジリエンスはレンタルでの導入で、保管や運搬の心配がない分、展示会のたびに使う形が続けやすいんです。
壁面に組み込んで「機材を置いた感じ」を消した例
ものづくりワールド九州では、山王テック様のブースの壁面に高輝度LEDビジョンを組み込みました。独立した画面を立てるのではなく、ブースの造作と一体にした形です。
壁面と一体にすると映像がブースのデザインの一部になるので、後から機材を持ち込んだような印象になりません。設計・解析・開発という言葉だけでは伝わりにくい技術力を、映像で見せる構成にしました。詳しくはものづくりワールド九州のブース制作実績をどうぞ。
どの方向から来る人にも見せたかった例(キューブ型)
幕張メッセのJASIS 2025では、写真化学様のブースにLEDキューブサイネージを導入しました。複数の面に映像を出せるキューブ型で、来場者がどの通路から歩いてきても、どこかの面が目に入ります。
平面のビジョンは正面には強い一方で、横から来る人には薄い板にしか見えません。通路に囲まれた位置のブースなら、全方向に見せられるキューブ型が合う場面が多いです。JASIS 2025の導入実績と、キューブ型LEDビジョンの仕組みと使いどころもあわせて参考にしてください。
紙のポスターが多い会場で、1枚だけ光らせた例
マリンメッセ福岡のビューティーワールドジャパンでは、スタンダード・プロ様のブースに高さ2mのLEDポスターを導入しました。ポスターと同じ縦長の形をした、薄型のLEDビジョンです。
この会場は紙のポスターでの掲示が多かったので、同じポスターの形のまま発光して動く1枚は、それだけで目を引きます。大きさで勝負しなくても、周りとの違いで目立てるという例です。写真はビューティーワールドジャパン福岡の導入実績にあります。
このほか、W3500×H2500の両面LEDビジョンをアルミトラスで組み上げたブースや、限られたスペースにサイネージを導入したブースの実例もあります。大きさに迷ったら、視認距離から逆算する考え方を大型LEDビジョンのサイズの選び方にまとめているので参考にしてください。
展示会以外の導入事例|学会・学校イベント・海外・販促
LEDビジョンが働く場所は展示会だけではありません。学会のブース、学校のイベント、海外の展示会、販促イベントでの実例を紹介します。
学会ブースで木工土台と組み合わせたLEDキューブ
マリンメッセ福岡で開かれた第97回日本整形外科学会学術総会では、サイコー舎様から650mm角のLEDキューブサイネージのレンタルと映像制作をご依頼いただきました。
工夫したのは高さです。キューブをそのまま床に置くと人の流れに埋もれやすいので、木工の土台を製作して、会場内で目を引く高さまで持ち上げました。機材のレンタルと造作の製作を一緒に頼めると、この手の調整が効きます。詳しくは学会ブースのLEDサイネージ導入実績をご覧ください。
学校の制作展を透明LEDで演出した例
専門学校TECH.C様の制作展では、透明(シースルー)LEDビジョン4面をアルミトラスで高さ3mに設置し、会場のどこからでもメインビジュアルが見える演出にしました。
透明LEDは、映像を出しながら向こう側が透けて見えるのが特徴です。会場の見通しを塞がずに、高い位置へ映像を掲げられます。この現場では、あわせて大型LEDビジョンをeスポーツの映像表示にも使いました。写真は制作展の映像演出実績に、透明や曲がるタイプの話はフレキシブルLEDビジョンなど変わり種の使いどころにまとめています。
海外の展示会にスタッフごと同行した例
大東精機様とは、米国シカゴの FABTECH 2025 と、ドイツ・ハノーバーの EuroBLECH 2024 でご一緒しました。どちらも高輝度LEDビジョンの導入です。
EuroBLECHは初出展の現場で、機材のレンタルに加えてスタッフが現地に同行し、設営から運用までサポートしました。照明の強い会場でしたが、高輝度パネルなので映像が負けずに製品を引き立てられています。FABTECHでは、大型映像による製品デモとブランド映像でブースを際立たせました。詳しくはFABTECH 2025とEuroBLECH 2024の実績ページをどうぞ。海外の会場で国内と何が違うか(会場の決まり・電源・輸送と通関・日程)は、海外展示会のブースは国内と何が違う?にまとめています。
販促イベントでは「映す」から一歩先へ
飲料ブランドの販促イベントでは、サイネージにWebカメラをつないで、来場者が体を動かすと画面のキャラクターが同じように動くゲームをやったことがあります。挑戦する子どもの後ろで大人も一緒に楽しんでいて、ブースの前にずっと人がいる状態になりました。この企画は体験型イベント企画の記事で詳しく書いています。
LEDビジョンやサイネージは映像を流すだけでも目を引きますが、カメラやセンサーと組み合わせると、足を止めてもらう仕掛けまで作れます。プログラムはグループのアディザインが自社で作れるので、ここは私たちの得意な組み合わせです!
効果が出た使い方に共通する3つのこと
13件を振り返ると、効果が出た使い方には共通点があります。「高さを出す」「会場に合わせて機種を選ぶ」「映す以外の役割も持たせる」の3つです。
高さを出して、遠くから見つけてもらう
展示会の通路は人で混み合うので、床に近い高さの表示物は隣のブースや人の背中に隠れやすいんです。学会ブースの木工土台も、制作展の高さ3mのトラスも、やっていることは同じで、映像を目線より上に持ち上げています。
離れた場所から「あそこに何かある」と見つけてもらえれば、あとは映像が仕事をしてくれます。
会場の環境に合わせて機種を選ぶ
同じLEDビジョンでも、会場によって合う機種が変わります。実例で使った機種を、合いやすい場面ごとに整理しました。
| 会場・場面 | 実例で使った機材 |
|---|---|
| 照明の強い会場(海外展示会など) | 高輝度パネル |
| 紙のポスター掲示が多い会場 | LEDポスター |
| 通路に囲まれた位置のブース | キューブ型(複数面の表示) |
| 会場の見通しを塞ぎたくない場面 | 透明(シースルー)LED |
| 両側の通路から見せたいブース | 両面ビジョン |
「とにかく大きく」が正解とは限らなくて、周りの環境との違いで目立てるなら、高さ2mのポスター1枚でも十分に働きます。
映す以外の役割も持たせる
壁面に組み込んだビジョンはブースのデザインを兼ねますし、木工の土台やトラスと組み合わせればブースの目印そのものになります。カメラをつなげばゲームにもなります。映像を出す板としてだけ使うより、ブースの構造や企画に組み込んだほうが、面積あたりの働きが良くなりやすいです。
グループ会社のアディザネージ(LEDビジョンの販売・レンタル事業)は、自社で展示会に出展したときのレポートを公開しています(LEDビジョンを使って展示会に出たら凄かった!・2026年9月10日確認)。キューブ型の5つの面でいろいろな方向に見せる、シースルーで映像を出しつつブースの中も見てもらう、Webカメラと組み合わせたスロットゲームで遊んでもらうなど、この記事で紹介した使い方を自社ブースで一通り試した内容なので、出展を考えている方は使い方のカタログとして眺めてみてください。
印刷物との違いと、LEDビジョンが向いている場面
印刷物との一番の違いは、「あとから中身を変えられること」と「発光して動くこと」の2つです。この2つが効く場面ならLEDビジョン、効かない場面なら印刷物のほうが向いています。
印刷したポスターや看板は、一度作ると内容を変えられません。LEDビジョンは映像データを差し替えるだけなので、集客用の映像と説明用の映像を場面で切り替える、といった使い方ができます。
逆に、掲示する内容が1種類で変わらず、じっくり読んでもらう場面なら、印刷物のほうが安く済むことが多いです。何でもLEDにすればいいわけではなく、「変えたい・光らせたい・動かしたい」がそろう場面で選ぶのがおすすめです。

店舗のサイネージも考え方は同じです。アディザネージの出展レポートには、キューブ型なら下の方向にも映像を出せるので、ビルの2階以上にお店やオフィスがあっても目立つと書かれています。看板代わりになる使い方です。
LEDビジョンの仕組みや基本はLEDビジョンとは?イベントでの使い方とレンタル・購入の選び方に、費用の考え方はLEDビジョンの価格と見積りが変わる理由にまとめました。レンタルと購入のどちらにするか迷ったら、下の判定チャートを印刷して使ってみてください。
よくある質問
Q. 展示会のLEDビジョンは、レンタルと購入のどちらが多いですか?
展示会での導入はレンタルが多いです。会期が数日で、次の出展まで機材の保管場所が要らないのが理由です。この記事の実例でも、メンテナンス・レジリエンス TOKYO、EuroBLECH、学会ブースはレンタルでの導入でした。年に何度も使うなら購入が合う場合もあるので、上の判定チャートで確かめてみてください。
Q. 映像のコンテンツも一緒に頼めますか?
頼めます。整形外科学会のブースでは、LEDキューブのレンタルと映像制作をセットでお受けしました。グループ内に映像制作とプログラム開発の体制があるので、機材と中身をまとめてご相談いただけます。映像の内容の決め方とデータの仕様はLEDビジョンに流す映像の記事をどうぞ。
Q. 海外の展示会でも対応できますか?
できます。米国シカゴの FABTECH 2025 と、ドイツの EuroBLECH 2024 で導入実績があります。EuroBLECHではスタッフが現地に同行して、設営から運用までサポートしました。国内との違いや準備の逆算は海外展示会の記事を参考にしてください。
Q. 小さなブースでもLEDビジョンは置けますか?
置けます。限られたスペースのブースにサイネージを導入した実例や、高さ2mのLEDポスター1枚だけの導入例もあります。ブースが小さいほど、置ける情報量の少なさを映像の切り替えで補える利点が生きてきます。
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