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ネオン看板はネオン管かLEDか|置き場所別の向き不向きと許可・届出

B_2774 看板
ネオン看板はネオン管かLEDか|置き場所別の向き不向きと許可・届出

店にネオン看板を付けるなら、手の届く高さや窓の内側、雨のかかる場所にはLEDネオン、店の顔として本物のガラスの光を見せたい場所にはネオン管、と置き場所で考えると決めやすくなります。最近は、ネオンに似た見た目のLEDネオンを選ぶお店もよく見かけます。

2つは見た目が似ていますが、作りが違います。ネオン管はガラスの管に高い電圧をかけて光らせるので、割れ対策や変圧器の置き場所、大きさによっては消防署への届出まで考える必要があります。LEDネオンは樹脂のチューブの中のLEDを低い電圧で光らせるので、割れにくく、コンセントにつなぐだけで使える製品も多く出回っています。

たとえば、カフェの窓の内側に営業中の目印として小さなマークを光らせるなら、LEDネオンをコンセントにつなぐだけで済むことが多いです。バーの外壁に店名をネオン管で大きく出すなら、屋外用の変圧器、燃えにくい取り付け材、屋外広告物の許可まで、付ける前に段取りを組んでおくことになります。

この記事では、ネオン管とLEDネオンの違い、置き場所ごとの向き不向き、それぞれを選ぶときに確かめること、費用が動く条件、屋外に出すときの許可と届出、頼む前に決めておくことをまとめました。看板のデザイン・製作・施工をしている会社の目線でお伝えします。

ネオン看板には、ガラスのネオン管とLEDネオンの2種類がある

ネオン看板と呼ばれるものには、ガラスの管にガスを入れて光らせるネオン管と、その見た目をLEDと樹脂のチューブで再現したLEDネオンの2種類があります。検索で「ネオン LED」と出てくるのは、後者を指しています。

ネオン管は、細いガラスの管を職人がバーナーで温めながら文字や絵の形に曲げ、中にガスを入れて作ります。管の中全体がぼんやりと光るので、どこから見ても光の線が丸く柔らかく見えるのが持ち味です。

LEDネオンは、小さなLEDを並べたものを、光を広げる樹脂のチューブで包んだ部材で、チューブを曲げて文字や絵の形にし、アクリルの板や壁に固定します。

比べる点ネオン管LEDネオン
光るものガラスの管の中のガス樹脂のチューブの中のLED
光り方管全体が丸く柔らかく光る正面から見るとネオン管に近い。真横からは光り方の違いが分かりやすい
電気変圧器で高い電圧にして光らせる電源装置で低い電圧にして光らせる
割れやすさガラスなので、ぶつけると割れる樹脂なので割れにくい
作り方職人がガラスを曲げて1本ずつ作るチューブを曲げて、板や壁に留める
付けるときの手続き大きさによっては消防署への届出。屋外なら屋外広告物の許可屋外に出すなら屋外広告物の許可を確かめる
直し方割れた・暗くなった管を作り直すチューブや電源装置を交換する
作業台の上に、透明なガラスのネオン管と、白い樹脂のチューブのLEDネオンを並べて置き、それぞれの端の部分を斜め横のすぐ近くから写した接写の写真。ガラス管の中はうっすら橙色に光り、樹脂のチューブは表面がやわらかく白っぽく光っている。文字や記号は無い

LEDで光る看板は、ネオンのほかにも面全体が光る内照式や、文字が光るチャンネル文字などがあります。ネオンにするか、ほかの光らせ方にするかから比べたいときは、LED看板の6つの種類の記事で比べられます。

店に付けるなら、置き場所ごとにどちらが向くかを先に決める

どちらにするかは、付ける場所に人の手が届くか、雨がかかるか、どこから見てもらうかで決めると迷いにくいです。デザインより先に置き場所を決めておくと、作り直しが減ります。

置き場所向きやすいもの理由と気をつけること
店内の壁(カウンターの後ろ、席の横)LEDネオン人の手が届く高さでも割れにくい。コンセントにつなぐ製品が多い
窓の内側から外へ向けるLEDネオン窓の近くは手や物が当たりやすい。外から見たときに文字の向きが正しいかを確かめる
庇や屋根の下の外壁どちらも候補雨が直接かからない場所。LEDネオンなら屋外用の製品を選ぶ
雨が直接かかる外壁、袖看板ネオン管か、屋外用のLEDネオン。面を見せたいなら内照式もネオン管は屋外用の変圧器を使う。LEDネオンは防水の等級と電源装置の置き場所を確かめる
写真を撮ってもらう場所LEDネオン人が近づいて写るので、割れにくく熱くなりにくいほうが扱いやすい

ネオン管ならではの光り方は、近くで見るほど違いが分かります。バーやレトロな雰囲気の店で、「この看板そのものが店の顔」と言える場所に1つだけネオン管を使い、ほかはLEDで光らせる、という組み合わせ方もできます。

夜の落ち着いた雰囲気のカフェの店内で、濃い色のレンガの壁に付いた、青い線の波の形のLEDネオンが、壁際のカウンター席を照らしている様子を、店の奥から広く写した写真。カウンターには日本人のお客さまが2人座っていて、顔ははっきり写らない。文字は無い

写真を撮ってもらう場所にネオンを使うときの、背景の大きさや撮る距離の決め方は、フォトスポットの作り方の記事で説明しています。スナックやバーで、扉や入口にネオンを使いたいときはスナック・バーの看板の記事も参考になります。

ネオン管を選ぶなら、変圧器と取り付け材、消防署への届出を確かめる

ネオン管を選ぶときは、変圧器を雨から守る付け方、ネオン管の近くに燃えやすい材料を使わないこと、大きさによっては消防署への届出の3つを先に確かめます。高い電圧を使う設備なので、市町村の火災予防条例に決まりがあります。

福岡市の火災予防条例の第14条は、ネオン管灯設備の位置と構造について、次のような基準を定めています。

  • 変圧器を雨のかかる場所に付けるときは、屋外用のものを選び、電線の出口を下向きにする
  • 枠などネオン管の近くの取り付け材に、木材(難燃合板を除く)や燃えやすい合成樹脂を使わない
  • 点滅させる装置は点検しやすい位置に付け、燃えない材料の覆いを付ける
  • 電源のスイッチは、操作しやすい位置に付ける

あわせて同じ条例の第44条は、設備容量が2キロボルトアンペア以上のネオン管灯設備を付けるときは、あらかじめ消防署長に届け出ることとしています。届出の書類は「ネオン管灯設備設置廃止届出書」で、福岡市火災予防規則の第12条により、工事に着手する日の7日前までに出します。

火災予防条例は市町村ごとに決めているので、福岡市以外では、付ける場所の消防署に確かめてください。

明るい工房の作業台で、日本人の職人の両手が、バーナーの炎で温めた細いガラス管をゆっくり曲げている手元を、斜め上の近い位置から写した写真。作業台には、曲げる形を描いた紙の型紙が敷かれているが、線だけで文字は無い。職人の顔は写らない

ネオン管の配線は、電気工事士が工事する

ネオン管の看板を外壁に付けて、分電盤から配線を引く工事は、電気工事士の資格を持つ人が行う工事です。高い電圧で電気を受けているビルなどの設備(自家用電気工作物)では、ネオン用の分電盤・変圧器・ネオン管などの工事は「ネオン工事」として、特種電気工事資格者の認定を受けた人でないと作業できません。

テナントで入っているお店は、ビルの電気の受け方によって工事できる人が変わるので、ビルの管理会社に先に聞いておくと話が早く進みます。

出典:福岡市火災予防条例 第14条・第44条第1項第14号、福岡市火災予防規則 第12条、e-Gov法令検索「電気工事士法」 第3条、e-Gov法令検索「電気工事士法施行規則」 第2条の2、いずれも2026年11月8日確認

LEDネオンを選ぶなら、屋外用かどうかと電源装置の置き場所を確かめる

LEDネオンを選ぶときは、屋外に出すなら屋外用と表示された製品か、電源装置(家庭の電気をLED用の低い電圧に変える装置)をどこに置くか、コードをどう通すかを確かめます。屋内用の製品は、雨や湿気を前提に作られていません。

店内や窓の内側に置くLEDネオンは、電源装置付きのコードをコンセントに差すだけで点く製品が多く、その場合は電気の工事をしなくて済みます。壁の中の配線に直接つなぐなら、電気工事士の工事が必要です。

屋外に付けるときは、チューブそのものより、チューブの端のつなぎ目や電源装置に水が入らないように気をつけます。電源装置は雨の当たらない場所か建物の中に置き、点検や交換のときに手が届くかも一緒に決めておきます。延長コードを窓やドアのすき間から外へ引き回して使うのは、コードが傷んだり水がかかったりしやすいので避けてください。

昼の店舗の窓辺で、ガラスの内側に付けたLEDネオンの看板の裏側を、斜め横のすぐ近くから写した写真。透明なアクリルの板に白い樹脂のチューブが三日月の形に留められ、板の下から細い黒いコードが小さな電源装置につながっている。日本人の手がコードを窓枠に沿って留めている。文字は無い

細かい文字やロゴは、そのままの形では作れないことがある

LEDネオンもネオン管も、1本の線を曲げて文字や絵を描くので、曲げられる大きさに限りがあります。小さな文字や、線が細かく入り組んだロゴは、線どうしが近づきすぎて読みにくくなったり、そのままの形では作れなかったりします。

ネオンにしたいロゴがあるときは、ロゴを線だけでなぞった形にして、付けたい大きさで読めるかを、デザインの段階で看板の会社に見てもらうと安心です。文字は短く、手書き風や筆記体の書体が線の看板によく合います。

費用は、線の長さ・色の数・背景の板・屋外かどうか・取り付けで動く

ネオン看板の費用は、光らせる線の長さ、色の数、背景の板の作り、屋外に出すかどうか、取り付けと電気の工事で大きく変わります。同じ店名でも、文字を大きくしたり色を増やしたりすれば、そのぶん金額は上がるでしょう。

金額が動く条件何が変わるか
線の長さ(文字数、ロゴの細かさ、大きさ)線が長いほど、材料と曲げる手間が増える
色の数色ごとに線を分けるので、つなぎ目と配線が増える
背景の板板なし(壁に直接)、四角いアクリル板、形に沿って切り抜いた板などで変わる
屋外か屋内か屋外は防水の部材や屋外用の変圧器・電源装置が要る
点滅や明るさの調整点滅させる装置や、明るさを変える装置が加わる
取り付けと電気の工事高い場所なら足場や高所作業車、配線を引くなら電気工事が加わる
許可と届出屋外広告物の許可の手数料、届出の書類の作成

見積りを比べるときは、大きさと色の数、背景の板の作り、屋外用かどうか、取り付けと電気の工事が含まれているかをそろえてから見てください。看板の見積りに並ぶ項目と、許可の手数料の考え方は看板の製作・設置費用の記事にまとめています。

明るい店舗の白い壁に、店の方と看板の担当者が、ネオンの線の形を原寸で描いた大きな紙の型紙をテープで仮に貼り、少し離れた位置から大きさを確かめている様子を、店の入口側から写した写真。型紙には波と星の形の線だけが描かれ、文字は無い。2人とも日本人で、横に並んで立っている

ネオン管の線は1本ずつ手で曲げて作るので、デザインを決めたあとに形を変えると、作り直しになることがあります。キャンプのテントでも設営の前に張る場所を地面で確かめるのと同じで、型紙を壁に当てて大きさを確かめてから作ると、付けてからの「思ったより小さい」が防げます。

屋外に出すなら、屋外広告物の許可と明るさの決まりを先に確かめる

店の外から見えるネオン看板は、屋外広告物として自治体の条例の決まりを受けます。福岡市では、ネオンサインは、自分の店の看板でも面積にかかわらず許可が要ります。

福岡市の屋外広告物Q&Aは、自分の店に店名などを出す看板(自家用広告物)は、ほかの広告も含めた面積の合計が10㎡以内(禁止地域は5㎡以内)なら許可は要らないとしたうえで、ネオンサインと、屋外ビジョンなどの表示が切り替わる看板は、面積にかかわらず許可が必要としています。同じQ&Aの用語の表には、ネオンサインは「ネオン管を用いたもの」とあります。

LEDネオンがこの「ネオンサイン」に当たるかどうかは、Q&Aには書かれていません。LEDネオンを屋外に出すときは、ほかの看板と同じく面積の合計で許可が要るかを確かめたうえで、図面を持って市の窓口で確かめておくと安心です。

許可が要る看板に照明があると、福岡市では許可申請の手数料が2倍になります。許可を受けている看板にあとからネオンや照明を足すときは、変更の許可も必要です。

夜の商店街で、2階建ての小さなバーの庇の下の外壁に付いた、暖かい橙色のネオン管のグラスの形の看板を、通りの斜め向かいから少し離れて写した写真。庇の下は雨がかかりにくく、看板の下に木の扉がある。通りの奥に街灯がまばらに続き、人物は遠くに小さく写る。文字は無い

窓の内側のネオンは、原則として屋外広告物に当たらない

窓ガラスの内側に置いて外へ向けるネオンは、福岡市のQ&Aでは、屋内に表示されている広告物は原則として屋外広告物に当たらないとしています。ただし、外へ向けたショーウインドウなどで、外から出し入れするものは屋外広告物になります。

住宅地ではネオンを出せないことがあり、明るさや点滅にも目安がある

ネオンは、地域によっては出せないことがあります。東京都の低層住居専用地域の例はカフェ・喫茶店の看板の記事で紹介しています。明るさや点滅の目安は、環境省の光害対策ガイドラインの数字をLED看板の種類の記事にまとめました。交差点の近くで赤・黄・緑の光を点滅させるのも、信号とまぎらわしくなるので避けてください。

許可の申請先と日数、ほかに要る手続きは看板設置の許可の記事で説明しています。

出典:福岡市「福岡市屋外広告物Q&A」(令和8年10月改訂) 問1-2・問2-12・問3-2・問4-3・問6-3、2026年11月8日確認

頼む前に、置き場所の写真と寸法、光らせたい形、点ける時間を決めておく

ネオン看板を頼む前には、付けたい場所の写真と寸法、光らせたい文字やロゴ、何時から何時まで点けるか、電源をどこから取るかがそろっていると、ネオン管かLEDネオンかの判断と見積りの相談が早く進みます。

用意しておくもの中身何に使うか
付けたい場所の写真正面と、店の前の通りから。窓の内側なら外からの写真も見え方と、雨がかかるかを確かめる
付けたい場所の寸法壁や窓の幅と高さ、床からの高さネオンの大きさと、手が届く高さかを決める
光らせたい文字やロゴロゴのデータ、文字、使いたい色線で描けるか、色の数を決める
点ける時間何時から何時まで点けるか、点滅させたいかタイマーや点滅の装置を決める。消し忘れも防げる
電源の場所近くのコンセントの位置、外にコンセントがあるかコンセントで足りるか、配線の工事が要るかを決める
建物の決まりテナントなら、外壁や窓に付けてよいか建物の持ち主・管理会社の承諾を取る

テナントのお店で、誰に何を確かめるかはビルの看板は誰が決めて誰が払うかの記事にまとめています。

昼の路面店の前で、日本人の女性の店主がスマートフォンを構えて、通りの向かいの歩道から自分の店の窓と入口を撮っている様子を、店主の斜め後ろから写した写真。店の窓は大きなガラスで、中に植物が見える。看板の文字は写らない

ネオン看板の新設・作り替えは、置き場所の写真からご相談いただけます

AGSでは、店舗の看板のデザイン・製作・施工をしています。ネオンの雰囲気を出したいけれどネオン管かLEDネオンか決めかねている、というご相談も、付けたい場所の写真と、夜に見せたいのか昼も見せたいのかが分かれば、置き場所に合う光らせ方からご提案できます。

ネオンの線で店名を光らせるだけでなく、内照式の看板や、LEDで光らせる立体の文字(チャンネル文字)と比べて選びたいというご相談にも対応しています。光る文字の金額の目安はチャンネル文字(箱文字)のページで確かめられます。古いネオン管の看板を外して、新しい看板に作り替えたいときもご相談ください。撤去の費用や届出は看板の撤去の記事で説明しています。

明るい打ち合わせスペースのテーブルで、30代の日本人の男性のバーのオーナーと、40代の日本人の女性スタッフが向かい合って座り、ネオンの線で描いたグラスの形のデザイン案の紙と、白い樹脂のチューブの見本を見ながら話している様子を、テーブルの端から写した写真。紙の細かい文字は読めない

現地調査とお見積りは無料です。拠点は福岡・博多で、全国の現場に対応しています。

よくある質問

Q. ネオンサインとLEDネオンは、見ただけで見分けられますか?

正面から少し離れて見ると、見分けにくいことが多いです。近づいて真横から見ると、ネオン管はガラスの管全体が光り、LEDネオンは樹脂のチューブの表側が光っているのが分かりやすくなります。消えているときは、ネオン管は透明なガラスの管、LEDネオンは白や色の付いた樹脂のチューブに見えます。

Q. LEDネオンは自分で取り付けられますか?

コンセントに差して使う製品を、店内や窓の内側に置くだけなら、電気の工事は要りません。壁の中の配線につなぐ、分電盤から配線を引く、といった作業は電気工事士の資格が要る工事です。屋外の高い場所に付けるときは、落ちない固定も必要になるので、看板の会社に任せてください。

Q. ネオン管の看板をLEDネオンに作り替えることはできますか?

できることが多いです。同じ形をLEDネオンで作り直し、変圧器を外して電源装置に替えます。福岡市では、届出をしていたネオン管灯設備を外したときは、廃止の届出を速やかに出すことになっています。屋外広告物の許可を受けている看板なら、作り替えにあわせて変更の手続きも確かめてください。

Q. ネオン看板は屋外でも使えますか?

ネオン管も、屋外用の変圧器を使えば屋外に付けられます。LEDネオンは、屋外用と表示された製品を選び、つなぎ目と電源装置に水がかからない付け方にします。どちらも店の外から見えるなら屋外広告物になるので、許可が要るかを付ける前に確かめてください。

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