イベントの看板は、来場者が歩く順に「建物の外の案内」「入口のイベント名」「道順の矢印」「受付のサイン」「タイムテーブルと会場図」の5つに分けて考えると、足りない物が見つけやすくなります。枚数は道順の中で迷いそうな所を数えて決め、文字の高さは読んでもらう距離を250で割って決められます。
立て看板という呼び方は形の名前で、この5つのどれにも使えます。
場所が変わると、来場者が知りたいことも変わります。駅から来た方は「どちらへ進むのか」を知りたいのに、そこに日時や出演者まで書いてあると、肝心の矢印を見落としやすくなるんですよね。
たとえば20m先から読んでもらう文字は高さ8cmが最低限の目安で、A1の紙を縦に使って横書きすると、1行に6字ほどしか入りません。イベント名だけでいっぱいになるので、書く言葉を絞る必要があります。
この記事では、役割ごとに書く言葉の例、置く場所の数え方、紙のサイズごとの字数、屋外の風対策、防炎や持ち込みなど会場の決まり、準備の順番と費用が変わる要因までをまとめました。イベントの企画・制作・施工をしている会社の目線で書いています。
出典:板橋区「地域らしさを育む屋外広告物の配慮事項」(板橋区屋外広告物景観ガイドライン)、2026年11月3日確認
イベントの看板は、来場者が歩く順に5つの役割で考える
イベントで使う看板は、役割を先に決めてから形を選ぶと整理できます。次の表は、建物の外から会場の中まで、来場者が歩く順に並べたものです。
| 看板の役割 | よく使う形 | 来場者が知りたいこと | 載せる言葉 | 読む距離の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 建物の外の案内 | 立て看板、のぼり | この建物で合っているか、どちらへ進むか | イベント名、矢印、行き先 | 10〜20m |
| 入口のイベント名 | 大きな立て看板、入口の上の横長の看板 | 目的のイベントはここか | イベント名、日時、入場の条件 | 10〜20m |
| 道順の誘導サイン | 自立スタンド、壁に貼る案内、床のサイン | 次にどちらへ行くか | 行き先、矢印 | 10m前後 |
| 受付のサイン | 受付台の卓上サイン、受付の上の吊り看板 | どの窓口に並ぶか | 窓口の名前、受付時間 | 4〜10m |
| タイムテーブルと会場図 | パネル、ボード | いつ何があるか、今どこにいるか | 時刻と内容、現在地 | 1〜5m |
読む距離は、国土交通省の資料が駅などの案内サインについて示している設定を、イベントの看板に当てはめた最初の目安です。遠くから見る吊り下げの誘導サインは20m以上、近くで読む自立型の案内は4〜5m以下、案内の見出しは10m程度とされています。会場の広さに合わせて変えてください。

ステージの後ろに立てる社名入りのパネルは、案内ではなく写真に社名を写すためのものです。大きさの決め方はバックパネルの記事で詳しく書いています。入口全体をゲートやのぼりでどう組むかはイベントの入口装飾の記事、展示会のブースに付ける看板は展示会ブースの看板の記事が詳しいです。
式典の立て看板は、来賓の方を受付まで案内する役目がある
企業や施設の式典では、入口の立て看板に式典名と主催者名を書いておくと、来賓の方が「ここで合っている」と確かめやすくなります。同じ建物で別の催しがある日は、受付の場所や階まで添えておくと親切です。
ステージの上に掲げる式典名の看板は、客席の後ろから読むものなので、最後列までの距離から文字の高さを決めます。式典全体の段取りは竣工式の記事にまとめました。
出典:国土交通省「ガイドライン『参考』の主な修正」(文字の大きさの選択の目安)、2026年11月3日確認
何をどこにいくつ置くかは、来場者の道順をたどって迷う所を数える
看板の枚数は、来場者が来る方向の数と、道順の中で迷いそうな所の数を数えると決めやすくなります。図面に駅と駐車場から会場までの線を引き、曲がる所、分かれる所、階が変わる所に印を付けていけば、そのまま置く場所の一覧として使えます。

ホールの3階でイベントを開く場合を、架空の例で数えてみます。
| 置く場所 | 迷う理由 | 枚数 |
|---|---|---|
| 駅側の建物の入口 | この建物で合っているか分からない | 1枚 |
| 駐車場からの入口 | 駅側と入口が違う | 1枚 |
| 1階のエレベーターの前 | 何階へ行くのか分からない | 1枚 |
| 3階のエレベーターの降り口 | 左右どちらへ進むのか分からない | 1枚 |
| 廊下の曲がり角 | 曲がった先が見えない | 1枚 |
| 会場の入口 | 目的のイベントか確かめたい | 1枚 |
| 受付(事前登録と当日の2窓口) | どちらに並ぶか分からない | 2枚 |
| 受付の先のロビー | 時間と場所を確かめたい | 1枚(タイムテーブルと会場図) |
この例では9枚になります。公的な基準ではなく、迷いそうな所を1つずつ埋めるとこの数になる、という考え方の例です。
置くときは、来場者が進んでくる向きから読めるように、曲がる所の少し手前に置きます。曲がった先に置くと、曲がるかどうかを決める場面で目に入らないからです。
装飾まで含めて場所ごとの数を決めたいときは、イベント会場の装飾の記事の早見表が使えます。
看板に書く内容は、その場所で次に取ってほしい行動に絞る
1枚の看板に書く言葉は、その場所で来場者に次に取ってほしい行動から逆算すると絞れます。板橋区のガイドラインは、歩いている方が0.3秒で読める文字数を日本語で最大15文字程度としているので、遠くから読む看板はこのくらいを目安にしてください。
架空のイベント「みなと交流フェア」で書き分けると、次のようになります。
| 看板 | 書く言葉の例 | 書かなくていいこと |
|---|---|---|
| 建物の外の案内 | みなと交流フェア ← 会場はこちら | 出演者、プログラム |
| 入口のイベント名 | みなと交流フェア 11月15日 10:00〜16:00 入場無料 | 主催者のあいさつ |
| エレベーターの前 | みなと交流フェア 3階 ↑ | 開催時間 |
| 道順の誘導サイン | 受付 → | イベントの説明 |
| 受付のサイン | 事前登録の方/当日の方 | 会場の決まり |
| タイムテーブルと会場図 | 時刻と内容、現在地、トイレ、非常口 | ― |
入口の看板は日時も載せるので、15文字を超えます。イベント名を遠くから読める大きさにして、日時は近づいてから読む小さめの文字にすると、1枚の中で役割を分けられます。
矢印のサインは、行き先の言葉をそろえておくと迷いにくくなります。あるサインに「受付」と書いて、次のサインで「総合案内」と書くと、同じ場所か別の場所か分からなくなるからです。

変わるかもしれない情報は、差し替えられる形にしておくと安心です。タイムテーブルの変更や受付の終了は、当日に起きることがあります。「受付終了」の表示や予備の白いパネルを1枚用意しておくと、手書きの紙を貼らずに済みます。
受付の窓口の分け方と受付に用意する物は、イベント受付の記事に書いています。
文字の高さは読む距離÷250で、紙のサイズから1行の字数が決まる
文字の高さは「読んでほしい距離 ÷ 250」で計算でき、英字は日本語の75%ほどで足ります。板橋区のガイドラインが公共サインの基準として紹介している目安で、10m離れて見る置き看板なら4cmです。
紙のサイズと文字の高さが決まると、1行に入る字数も決まります。 次の表は、紙を縦に使い、左右に5%ずつ余白を取って、文字の幅を高さと同じとして計算した数です。
| 読んでほしい距離 | 文字の高さ | A3(幅29.7cm) | A1(幅59.4cm) | B1(幅72.8cm) | A0(幅84.1cm) |
|---|---|---|---|---|---|
| 5m | 2cm | 13字 | 26字 | 32字 | 37字 |
| 10m | 4cm | 6字 | 13字 | 16字 | 18字 |
| 20m | 8cm | 3字 | 6字 | 8字 | 9字 |
| 30m | 12cm | 2字 | 4字 | 5字 | 6字 |
「みなと交流フェア」は8字なので、20m先から1行で読んでもらうならB1が要ります。A1でも横向きに使えば幅84.1cmで9字入るので、1行に収められます。縦のまま使うなら「みなと交流」「フェア」の2行に分けるか、読む距離を短くして考え直してください。この表は計算で出した上限の字数で、書体や字の間隔によっては、もっと少なくなります。
国土交通省の資料によると、こうした文字の高さは最低限の目安で、見えにくい方のためにはもっと大きい文字が必要とされています。実際に作るときは、一回り大きめに考えておくと安心です。
人の多いイベントでは、看板の下側が前にいる方の頭で隠れることがあります。イベント名や矢印のように一番読んでほしい言葉は看板の上側に置き、細かい案内はその下に回してください。

出典:リード文の板橋区の資料、前の章の国土交通省の資料
おしゃれなイベント看板は、全部の看板で色と書体をそろえる
イベントの看板をおしゃれに見せるなら、1枚を凝るより、全部の看板の色・書体・矢印の形をそろえるほうが効果が出やすいです。そろっていると、次の看板を探しやすくなるので、見た目と道案内の両方に役立ちます。
そろえるのは次の4つです。
- 地の色と文字の色を1組に決める。イベントのロゴの色があれば、そこから取る
- 書体を見出し用と案内用の2つまでにする
- 矢印の形と太さを1種類にして、全部の看板で同じ位置に置く
- ロゴとイベント名の位置を、どの看板でも同じにする

写真を面いっぱいに敷いた上に文字を載せると、きれいに見えても離れた所から読みにくくなることがあります。写真を使うなら入口のイベント名の看板だけにして、誘導サインは無地の地に文字と矢印だけにすると、役割の違いがはっきりします。
式典や発表会なら紺や墨色に白い文字、地域のお祭りや親子向けのイベントなら明るい色と丸みのある書体というように、来ていただく方に合わせて色を選んでください。色数や余白の考え方はおしゃれで目立つ看板の記事に書いています。店舗向けの記事ですが、色数を絞る考え方はイベントの看板にも使えます。
看板の素材は、屋内か屋外かと、何回使うかで選ぶ
素材は、置く場所と使う回数で絞ると選びやすくなります。1日だけ屋内で使うなら紙やパネルで足りますし、屋外なら雨と風に耐える素材を選びます。次の表は一般的な目安で、同じ素材でも厚さや製品、使う期間で変わるので、最後は制作会社に確かめてください。
| 素材 | 向く場面 | 屋外 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 紙のポスター(スタンドに掲示) | 屋内で1日だけ、会場の備品のスタンドを使う | 向かない | 濡れると破れる。折れやすいので運び方に注意 |
| 発泡パネル | 屋内で軽く運びたい、タイムテーブルや案内 | 向かない | 軽いぶん倒れやすい。角が傷みやすい |
| アルミ複合板 | 屋外の立て看板、次回も使う案内 | 向く | 重さがあるので運ぶ人手が要る。重くても風は受けるので固定する |
| ターポリン(屋外用の丈夫な布のようなシート)や布 | 大きな面、横断幕、折りたためる看板 | 向く | 風を受けやすいので固定を強くする。防炎のものを選ぶ |
| 木工・ベニヤ | 入口の大きな看板、式典の立て看板 | 仕上げによる | 重いので設営の人手が要る。屋内では防炎を求める会場がある |

パネルの種類と立て方はパネル製作の記事に、屋外で素材がどう傷むかは屋外看板の素材の記事に書いています。次回も使う予定なら、日付や回数の部分だけを別の板やシートにしておくと、差し替えて使えます。
屋外の立て看板は、重しのかけ方と片付ける風の強さを先に決める
屋外の立て看板は、作る前に重しのかけ方と、どのくらいの風で片付けるかを決めておくと安心です。風で倒れると来場者にけがをさせるおそれがあるので、見た目より先に考えておきましょう。
東京消防庁は、工事現場などの仮設の看板が強風で落下したり転倒したりして、近くを歩く方がけがをする事故もあるとして、設置するときに確実に固定するよう呼びかけています。

風への備えは、会場の地面と使える物で変わります。よく使うのは次のような方法です。
- 脚に砂袋や水を入れたタンクなどの重しを載せる
- 柱やフェンスなど動かない物にくくりつける(くくってよいかは会場に確かめる)
- 背の高い看板は、風を受ける面積を減らすために低いものに替える
片付ける判断は、数字と担当者を前もって決めておくと、当日に迷わずに済みます。気象庁の表では、平均風速10〜15m/sの「やや強い風」で傘がさせなくなり、15〜20m/sの「強い風」で看板やトタン板が外れ始めるとされています。瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多いので、たとえば「予報の平均風速が10m/sを超えそうなら屋外の看板を屋内に移す」のように、早めの基準を決めておくとよいでしょう。
テントやのぼりも含めた屋外の備えは、屋外イベントの装飾の記事にまとめました。
出典:東京消防庁「強風・暴風にご注意ください」、気象庁「風の強さと吹き方」、いずれも2026年11月3日確認
会場の決まりは、看板のデータを作る前に確かめる
看板のサイズ、置ける場所、持ち込める素材は、会場ごとに決まりがあることが多いです。データを作ってから決まりが分かると作り直しになるので、先に会場の利用案内を読んでおくと手戻りを防げます。
公開されている3つの会場の決まりを見ると、確かめる項目が分かります。

| 会場 | 決まりの例 |
|---|---|
| 高松シンボルタワー(国際会議場・展示場) | 看板は屋外が高さ180cm×幅120cm、屋内が高さ150cm×幅90cm(奥行はどちらも90cm)。決められた場所以外は配置図を出す。風で飛ばないよう重しをつけるか柱にくくりつける。通路やエレベーターの前をふさがないよう壁際に置く。柱や壁に直接貼らない。店舗の前、出入口、ほかの看板の前、防火扉と防火シャッターの下には置かない。夜間(23時〜8時)と開催日以外は置かない |
| ナディアパーク デザインホール | ホワイエ(ホール前のロビー)に来館者を誘導する案内看板を置ける。消火活動や避難誘導の妨げにならないことが条件。ポスターの掲示は指定の場所で、利用日当日のみ。サインスタンドの無料貸出がある。アトリウムでは床に直接置かず、スタンドを含めて高さ1,800mm以内で、自作のスタンドは事前に承認を受ける |
| 名古屋国際会議場 | 持ち込む幕類や合板などは防炎物品を使う。防炎対象物品を持ち込むときは、消防署へ催物開催届を出す |
ここに挙げた内容は各会場が公開している資料の記載です。高松シンボルタワーの資料はファイル名の日付が2017年4月で、2026年11月時点でも公式の資料ページに載っています。どの会場も、使うときは最新の案内を確かめてください。
高松シンボルタワーの資料には、看板が原因で施設や人に損害を与えた場合は設置者が賠償責任を負うこと、状況によって管理者が予告なく移動や撤去をすることも書かれています。置いてよい場所を確かめずに進めると、当日に看板が使えなくなることもあります。
防炎は、看板という名前より素材で変わる
防炎(燃えにくくする性能)の決まりは、看板という名前よりも素材と使い方で変わります。消防法は、高層建築物や地下街、劇場・旅館・病院など政令で定める防火対象物(建物や施設)で使うカーテンや展示用合板などに、一定の防炎性能を求めています。東京消防庁の案内では、公会堂・集会場や展示場、百貨店も対象の用途に入っているので、イベントの会場の多くに関係します。
東京消防庁の案内では、展示用合板の例として、展示会場で使う展示用パネル、掲示板、バックボード、仕切り用のパネルが挙げられています。一覧に看板という品名はありませんが、合板を使った看板なら当てはまる場合があると考えておくほうが安全です。
名古屋国際会議場の防災指針は、この違いを表で示していて分かりやすいと思います。吊り物や舞台の上に立てる物の表では、看板・パネルはベニヤが防炎物品に当たり、アクリル、紙、発泡スチロール類は当たりません。垂れ幕は、紙は当たらず、綿とビニールが当たります。
この表は名古屋国際会議場の資料なので、ほかの会場でも同じとは限りません。素材を決める前に、使う会場に「看板をこの素材で作って持ち込めますか」と聞いてください。防炎のラベルについてはイベントの入口装飾の記事に書いています。
敷地の外に置く看板は、道路と屋外広告物の決まりを確かめる
会場の敷地の外に看板を置くなら、道路の決まりと屋外広告物の決まりを確かめます。駅から会場までの歩道に立て看板を並べる計画は、原則として難しいと考えておくほうが安全です。
福岡市は、歩道上の置き看板、のぼり、立て看板を不法占用物件として指導や撤去の対象にしています。愛知県の案内でも、道路上に置く立て看板や置き看板の道路占用は認められないとされていて、例外として挙がっているのは公共団体が交通事故防止などで一定期間設ける立て看板や、祭礼・催物で短期間設置するのぼり旗などです。国道の窓口の案内でも、置き看板・立て看板は許可を受けられないものに挙げられていて、公益性の高いものや短期間のものは許可になる場合もあるとされています。計画があれば道路の管理者に相談してください。
会場の敷地の中は、扱いが違うことがあります。福岡市の屋外広告物条例は、講演会、展覧会、音楽会などのために会場の敷地内に出す広告物を、禁止地域と許可の規定から外しています。三重県の条例や名古屋市の案内にも同じ趣旨の項目があります。
ただし、外れるのは禁止地域と許可の規定です。福岡市の条例は、街路樹、歩道柵、消火栓、市長が指定する電柱などを第4条で禁止物件(広告物を出してはいけない物)としていて、敷地内のイベントの広告物でも、この禁止は残ります。三重県の表でも、禁止物件についてはこの例外が使えない扱いになっています。
一方で、松山市の基準のように、表示の内容を催物の案内に限り、期間を開催日の5日前から終了日までとするなど、条件を細かく定めた自治体も見られます。置く場所の市町村や都道府県の担当課に確かめてください。手続きの全体は、看板の設置に許可が要るかの記事で確かめられます。
歩道に置けない分は、案内状の地図やWebサイトの道順、駅に近い協力先の敷地で補う方法があります。協力先の敷地は会場の敷地の外なので、持ち主の承諾に加えて、屋外広告物の許可が要るかも担当課に確かめてください。
出典:高松シンボルタワー管理協議会「看板設置個所 基本配置図および注意事項」(掲載元:各種資料・申請書ダウンロード)、ナディアパーク デザインホール「ご利用上の注意事項」、名古屋国際会議場「防災指針」、東京消防庁「防炎対象物品」、東京消防庁「防炎防火対象物」、e-Gov法令検索「消防法」第8条の3、福岡市「不法占用物件対策」、愛知県 知立建設事務所の道路占用の案内、国土交通省 関東地方整備局 宇都宮国道事務所「許可を受けられる基準」、福岡市屋外広告物条例 第4条・第6条、三重県「適用除外(第6条)」、名古屋市「許可申請不要で掲出できる適用除外広告物」、松山市 屋外広告物条例 別表、いずれも2026年11月3日確認
看板の準備は、会場の確認から順に進めると作り直しが減る
看板の準備は、会場の確認、置く場所、言葉、デザイン、入稿(印刷用のデータを渡すこと)の順に進めると、作り直しを減らせます。前の工程で決めたことが、後の工程の条件になるからです。

| 順番 | 決めること | ここが抜けると |
|---|---|---|
| 会場の確認 | 置ける場所、サイズ、素材、搬入の時間、備品のスタンド | サイズや素材の作り直しになる |
| 置く場所と枚数 | 道順の線、迷う所、屋内か屋外か | 当日に足りない看板が出る |
| 書く言葉 | 看板ごとの言葉、行き先の呼び方、日時の確定 | デザインの後に文字量が変わる |
| デザインと校正 | 色と書体の統一、距離に合った文字の高さ | イベント名や日時の誤りが残る |
| 入稿と納品 | 制作会社の締切、納品先、受け取る人 | 印刷代の特急料金が発生する場合がある |
| 設置と撤去 | 設営の時間、運ぶ人、撤去の順番 | 開場に間に合わない |
時期は会場の提出期限と制作会社の納期で変わるので、決まった基準はありません。枚数がそれなりにあるイベントなら、本番の1か月前くらいまでに言葉を固めておくと、校正や修正の時間を取りやすいと思います。会場に出す書類の締切が先に来るときは、そちらに合わせてください。出演者や開始時刻が直前まで決まらないなら、その部分だけ差し替えられる形にして、先に進めるとよいでしょう。装飾も一緒に頼むなら、全体は会場装飾の記事のとおり2〜3か月前からの逆算になります。
ここまでの道順、看板ごとの言葉と文字の高さ、会場に確かめること、屋外の固定と片付ける判断を書き込めるシートを作りました。制作を頼むときや社内で分担を決めるときに、そのまま使えます。
費用は、枚数とサイズに加えて、運ぶ・立てる作業で変わる
イベントの看板の費用は、看板そのものの代金だけでなく、運ぶ作業と立てる作業まで含めて変わります。同じ枚数でも、見積りの差は次のような所から出てきます。
- 枚数とサイズ
- 素材と、屋内用か屋外用か
- デザインを頼むか、データを自分で用意するか
- 印刷だけか、スタンドや脚まで含むか
- 設置と撤去を頼むか、夜間や早朝の作業になるか
- 納期(急ぎの印刷は料金が上がりやすい)
- 次回も使える作りにするか
見積りを取るときは、道順から数えた枚数と置く場所の一覧をそのまま渡すと、会社ごとに比べやすくなります。
手作りで足りる看板と、頼んだほうがいい看板を分ける
屋内の小さなイベントなら、受付の表示や矢印のサインは自分たちで作っても十分です。CanvaなどのデザインツールでA3くらいまでの案内を作り、会場のスタンドや手持ちのパネルに掲示する形なら、費用も手間も抑えられます。画像生成のAIで下地を作る場合は、文字が崩れやすいので、文字はデザインツール側で入れ直してください。
頼んだほうが安心なのは、屋外の立て看板、A0を超えるような大きな看板、吊り看板、木工で作る入口の看板です。倒れたり落ちたりしたときの危険が大きいので、固定の方法や吊る場所の確認まで含めて任せてください。
看板を置いたら、来場者の道順を歩いて確かめる
看板の目的は、来場者に迷わず会場に着いてもらい、スタッフが道案内に追われないようにすることです。置いたあとに、来場者と同じ道順を歩いて確かめると、図面では分からなかったことが見つかります。

開場前に、次のことを見てください。
- 矢印の向きが、看板を置いた向きと合っているか(回して置くと向きが変わる)
- 逆光や照明の反射で読めなくなっていないか
- 人が並んだときに、列で隠れないか
- 防火シャッターの下、非常口の前、消火器の前をふさいでいないか
- 夕方以降も続くイベントなら、暗くなっても読めるか
当日、同じ質問を何度も受ける場所は、看板が足りていないことが多いです。スタッフが質問の内容を控えておくと、その日のうちに案内を足せますし、次回の計画にも使えます。
看板だけで案内しきれない場所は、人を立てる方法もあります。受付や誘導の人手が足りないときは、イベントスタッフ派遣の手配の記事を参考にしてください。
イベントの看板は、会場の装飾や設営と一緒にご相談いただけます
AGSでは、イベント会場の入口のアーチ・ゲート、置き看板、通路の案内サインなどの制作と施工を、会場の装飾や設営と一緒にお受けしています。「何枚要るのか分からない」という段階でも、会場の図面やイベントの内容を伺って、置く場所から一緒に考えられます。

公開している実績には、イベントでは中洲まつりの看板兼ステージバックパネル、施設の入口や案内では小倉競馬場「UMAJO SPOT」様のエントランスボードと案内・メニューパネルがあります。
相談のときに、会場の名前と図面、開催日、来場者の人数、ロゴのデータがあると話が早く進みます。対応できる内容とご依頼の流れはイベント装飾・店舗装飾のページにまとめました。お見積りは無料で、拠点は福岡・博多で、全国の現場にお伺いします。
よくある質問
Q. 立て看板やスタンドは、会場で借りられますか?
会場によります。ナディアパークのデザインホールのようにサインスタンドを無料で貸し出している会場もあれば、持ち込みが前提の会場もあるでしょう。このホールのスタンドの掲載面は幅457mm×高さ455mmとされていて、A1やB1の紙はそのまま貼れません。データを作る前に備品の寸法を聞いてください。
Q. 式典の立て看板は手書きで作ってもいいですか?
会場の決まりに反しなければ、手書きでも問題はありません。ただ、企業の式典で来賓の方をお迎えするなら、社名や役職の誤りが残らないように、データで作って校正するほうが確かめやすいでしょう。
Q. 雨の日の屋外イベントでは、看板はどうすればいいですか?
紙や発泡パネルは濡れると傷むので、屋外用のシートやアルミ複合板に替えるか、テントや屋根の下に移します。雨と一緒に風が強くなる予報なら、看板を減らして屋内に移すことも考えてください。
Q. 次のイベントでも同じ看板を使えますか?
イベント名や会場の案内のように変わらない部分は使い回せます。日付や回数の部分を差し替えられる作りにしておくと、次回は差し替えの分だけで済みます。保管の場所と、運ぶ大きさも一緒に考えておくと安心です。
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