イベントスタッフ派遣は、受付・誘導・配膳・MC・設営撤去といった当日の人手を、必要な日だけ確保できるサービスです。
自社で募集や雇用の手続きをせずに済むため、単発のイベントに向いています。なお、労働者派遣事業は厚生労働大臣の許可を受けなければ行えない許可制の事業です(出典:厚生労働省「労働者派遣事業」・2026年8月21日確認)。
この記事では、派遣で頼める仕事の中身、人数の決め方、料金の考え方と依頼の流れを、現場の目線で整理します。
イベントスタッフ派遣とは?自社でバイトを雇う場合との違い
派遣会社が雇用しているスタッフに来てもらい、現場では依頼側が指示を出して働いてもらう仕組みです。募集・給与の支払い・労務管理は派遣会社側が担うため、依頼側の準備は「何を任せるかを決めること」に絞られます。
| スタッフ派遣 | 自社でアルバイト採用 | |
|---|---|---|
| 募集・雇用の手続き | 派遣会社が行う | 自社で行う |
| 向いている場面 | 単発・短期のイベント | 継続的に人手が要る場合 |
| 当日の指示 | 依頼側の責任者が出す | 自社で出す |
| 急な欠員への対応 | 派遣会社に相談できる | 自社で穴埋め |
1日だけのイベントのために募集をかけ、面接をして、給与計算をする。この手間を考えると、単発の現場では派遣に分があります。
前述のとおり許可制の事業なので、依頼先を選ぶときは許可を受けた会社かどうかを確認してください。AGSも労働者派遣事業の許可(派 40-300537)を受けて、イベントに必要な人材の派遣を行っています。
イベントスタッフ派遣で頼める仕事
当日の運営まわりは、おおむね一通り頼めます。派遣で依頼されることが多い役割は次のとおりです。
- 受付・クローク:来場者名簿の照合、招待状の確認、手荷物預かり
- 会場誘導・案内:会場入口からの導線づくり、フロア案内、席への案内
- 配膳・ドリンクサービス:パーティーや懇親会の料理・飲み物まわり
- 設営・撤去:会場の椅子並べ、机や機材の搬入出、資材の運搬
- MC・司会:式典やステージの進行
- 配布・サンプリング:チラシやノベルティ、サンプル品を手渡す
- 語学対応などの特殊スキル:英語・スペイン語・ポルトガル語など、語学のできるスタッフを指定した手配
このうち最近ご相談が増えているのが、語学対応です。海外からの来場者が見込まれるイベントで「英語のできるスタッフを受付と案内に置きたい」という依頼が、実際に届いています。
AGSでは英語のほか、スペイン語・ポルトガル語・ドイツ語・フランス語といった言語に対応できるスタッフの手配も可能です。インバウンド関連の催しや国際色のある展示会が身近になったぶん、当日の運営にも語学の備えが求められるようになってきました。技能を指定した手配は対応できる人材が限られるため、通常の依頼よりさらに早めの相談が確実です。
役割によって必要なスキルが違うため、「何人ほしい」ではなく「どの持ち場に何人ほしい」で伝えると、派遣会社側も適したスタッフを揃えやすくなります。展示会のブースで配布や受付を頼みたい場合は、展示会ブースの作り方で触れた当日の運営計画とあわせて考えると整理しやすいでしょう。

人数と体制はどう決める?現場からの答え
人数から決めない。持ち場から決める。これが現場からの答えです。
来場者数から直接人数を出そうとすると、たいてい行き詰まります。野球で「9人いれば試合ができる」と言っても、誰がどこを守るか決まっていなければポテンヒットが全部落ちるのと同じです。
まず会場図を見ながら、人が立つべき場所をすべて書き出します。受付に2人、会場入口の誘導に1人、エレベーター前の案内に1人、クロークに1人、という具合です。
次に時間帯を重ねます。開場前後がピークの受付と、終了間際がピークのクロークでは、忙しい時間が違うからです。最後に、休憩の交代要員と、全体に指示を出すリーダー役を足します。これで必要人数が出ます。
現場で起きがちな失敗は、人数は足りているのに持ち場と指示系統が決まっていないケースです。スタッフが自分の判断で動けず、結局社員が走り回ることになります。
持ち場・時間帯・指示者を1枚にした体制表を事前に共有しておくだけで、当日の動きは見違えます。周年イベントの企画の進め方でも触れたとおり、社員は当日「出席者」になりがちだという前提で、運営の人手は別枠で確保しておくのが安全です。社員総会や懇親会といった社内行事の企画全体は、社内イベントの企画の進め方にまとめています。

料金の考え方と依頼の流れ
派遣料金は「時間単価 × 人数 × 拘束時間」に、交通費などの諸経費が加わる構成が基本です。
単価は役割の専門性で変わり、MCや司会のように技術が要る役割は、設営や誘導より高くなるのが一般的です。深夜・早朝の時間帯も単価に影響します。具体的な金額は条件次第で幅があるため、日時・会場・役割・人数を伝えて見積りを取るのが確実です。
依頼の流れはシンプルで、次の4段階です。
- 日時・会場・イベント内容・頼みたい役割と人数を伝える
- 見積りと人員の提案を受ける
- 事前打ち合わせで、当日の責任者・服装・集合時間を確定する
- 当日、現場の責任者の指示でスタッフが動く
土日や連休、イベントの重なる秋のシーズンは手配が埋まりやすいため、日程が決まった時点で早めに相談しておくと確実です。
またAGSはイベントの企画・制作・施工を本業とする会社なので、スタッフ派遣だけでなく、設営や運営設計とまとめてのご依頼もできます。設営と人材の手配元が同じだと、当日の連携で迷いが出ません。見積りは無料です。
よくある質問
Q. 1日だけ・少人数でも頼めますか?
頼めます。1日だけの単発や数名からのご依頼もご相談いただけます。規模よりも、役割と時間帯がはっきりしていることの方が大切です。
Q. どれくらい前に依頼すればいいですか?
早いほど確実です。とくに土日・連休・秋のイベントシーズンは埋まりやすいので、日程が決まり次第の相談をおすすめします。直前でも埋まっていなければ対応できることはあるため、まず問い合わせてみてください。
Q. 当日の指示は誰が出すのですか?
派遣の仕組みでは、現場での指示は依頼側の責任者が出します。だからこそ事前打ち合わせで、持ち場・タイムテーブル・指示者を共有しておくことが大切です。体制表を用意しておくと、当日の指示がぐっと楽になります。
Q. 福岡以外の会場でも対応できますか?
対応しています。拠点は福岡・博多ですが、現場は全国です。
イベントの当日は、会場や演出よりも「人が回っているか」で印象が決まります。人数を集めることより、持ち場を設計すること。それが済んでいれば、スタッフ派遣は当日の心強い味方になってくれるはずです。
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