本文へスキップ

Blog

クリニックの看板に書けること・書けないこと|場所別の役割と見やすさ

B_2041 看板
クリニックの看板に書けること・書けないこと|場所別の役割と見やすさ

クリニックの看板は、医療法でいう「広告」にあたります。そのため載せてよいのは、院名・診療科名・診療日と診療時間・電話番号・場所・駐車場など、法律と国の指針で認められた項目に限られます。

まず書けることと書けないことを押さえ、そのうえで野立て看板・外壁・入口・院内と、場所ごとに役割を分けて考えると、看板の数も文言も決めやすくなります。

置く場所によって、同じ文言でも扱いが変わる点には気をつけてください。厚生労働省の「医療広告等ガイドライン」は、広告にあたる媒体の例に看板を挙げる一方で、院内の掲示は、すでに受診している方に向けたものなので広告とはみなさない、としています。

たとえば「糖尿病外来」という表記は、外の看板には書けませんが、待合室の掲示なら書けます。また、2008年の改正で使えなくなった「胃腸科」などの診療科名は、前からある看板を書き換えない限り使い続けられますが、看板を書き換えたり、新しい診療科名への変更を届け出たりすると、使えなくなります。

この記事では、看板に書ける項目と診療科名の決まり、書けない表現と言い換えの例、美容クリニックで自由診療を出すときの決まり、場所ごとの看板の役割、年配の方や夜でも読める見せ方、おしゃれさとの両立、費用と日程の決まり方をまとめました。看板のデザイン・製作・施工をしている会社の目線で書いています。

クリニックの看板は医療広告にあたるので、書ける項目が決まっている

クリニックの外に出す看板は、医療法の広告の決まりがそのままかかります。書いてよい項目が法律で決まっているので、お店の看板のように「伝えたいことを自由に書く」作り方はできません。

クリニックの待合室の壁に掛かった掲示板を、少し離れた正面から写した写真。掲示板には文字の読めない無地の紙が数枚貼られ、手前に待合の椅子の背もたれがぼけて見える。人物は写っていない

厚生労働省の医療広告等ガイドラインは、次の3つがそろうものを医療広告としています。

  • 受診を誘う意図がある(誘引性)
  • 医院や医師の名前が分かる(特定性)
  • 医業や病院・診療所に関する内容である

そのうえで、広告にあたる媒体の例として「ポスター、看板(プラカード及び建物又は電車、自動車等に記載されたものを含む。)、ネオンサイン」などを挙げています。院名が入った外の看板は、どれもこの3つに当てはまると考えてよいでしょう(出典:厚生労働省「医療広告等ガイドライン」(令和8年3月30日最終改正)3〜6ページ・2026年10月27日確認)。

一方で、同じガイドラインは、院内の掲示や院内で配るパンフレットは、受け取るのがすでに受診している方に限られるので広告にはあたらず、情報提供や広報と考える、としています(同6ページ)。外の看板と院内の掲示では、書ける範囲が違うわけです。

この決まりは、看板を出すクリニックだけでなく、看板を作る会社や広告の代理店にもかかります(同7ページ)。看板の文言は、デザインに入る前に医院と看板の会社の両方で確かめておくと安心です。

なお、今の版のガイドラインは「医療広告等ガイドライン」(2026年3月30日最終改正)という名前で、オンライン診療を受ける施設の広告の決まりも加わっています。ネットの記事では以前の「医療広告ガイドライン」の名前で紹介されていることも多いので、確かめるときは厚生労働省の医療法における病院等の広告規制についてのページから最新版を開いてください(2026年10月27日確認)。

看板に書けるのは、院名・診療科名・診療日と時間・電話・場所・駐車場など

看板に書ける項目は、医療法と国の告示で決まっています。看板でよく使うのは次の項目です。

書ける項目看板での書き方の例ガイドラインの記載
医院の名前正式な名前のほか、その医院だと分かる略称や英語名も可17ページ
診療科名法令で決まった名前と組み合わせ方だけ(次の見出し)14〜17ページ
電話番号・場所電話番号、住所、最寄り駅からの道順、地図、案内の矢印17ページ
診療日・診療時間・予約「休診日 木曜・日曜」「予約優先」「24時間予約受付」17ページ
院長の氏名管理者(院長)の氏名17ページ
駐車場駐車場の有無・場所・台数・料金32ページ
対応できる言語手話や外国語に対応できる旨と時間帯32ページ
建物・医院の写真やマーク自分の医院の建物の写真、医院のマークの入った看板の写真5・17ページ

(出典:前掲「医療広告等ガイドライン」の各ページ)

診療日と診療時間は、ガイドラインが「可能な限り医療広告においても記載するのが望ましい」としている項目です。入口の看板や扉に診療時間と休診日を入れておくと、来られた方が迷わずに済みます。

文字だけでなく、写真やイラストで表すことも認められています(同13ページ)。ただし、病気が治って元気になる姿のイラストのように、効果を連想させる絵は、誇大な広告の例として、ガイドラインの5ページに挙がっています。

診療科名は、決まった名前と組み合わせ方の中から選ぶ

看板に書ける診療科名は、医療法施行令で決まった名前か、その組み合わせだけです。「内科」「外科」に、体の部位(呼吸器・消化器など)、患者さんの特性(小児・女性など)、診療の方法(内視鏡・漢方など)、症状や病気の名前(糖尿病・アレルギー疾患など)を組み合わせて「消化器内科」「糖尿病内科」「内科(循環器)」のように書きます。

住宅街の2階建てのクリニックの入口の上の外壁に、院名と診療科名を2行に並べた立体の文字の看板が付いている様子を、歩道から少し見上げるように写した写真。文字は読めない無地の板状の形だけで、入口には自動ドアと植え込みが見える

看板の文言を決めるときに気をつけたいのは、次の4つです(出典:前掲「医療広告等ガイドライン」14〜17ページ、厚生労働省「医療広告等ガイドラインに関するQ&A」Q3-1・Q3-4・Q6-2〜6-4・2026年10月27日確認)。

  • 法令に根拠のない名前は書けない。「糖尿病科」「ペインクリニック科」「女性科」「老年科」「審美歯科」「インプラント科」「総合診療科」は、診療科名として認められていません。「糖尿病内科」「ペインクリニック内科」「女性内科」のように、決まった組み合わせ方に直します
  • 主たる診療科名は医師1人につき原則2つまで。看板では、主たる診療科名を大きく表示するなどして、ほかの診療科名と区別して書くのが望ましいとされています
  • 麻酔科は、許可を受けた医師の氏名を一緒に書く
  • 2008年の改正で使えなくなった名前は、看板を書き換えると使えなくなる。「神経科」「呼吸器科」「消化器科」「胃腸科」「循環器科」「皮膚泌尿器科」「性病科」「こう門科」「気管食道科」は、改正の前から出している看板を書き換えない限り、そのまま使い続けられます。看板を書き換えたときや、新しい診療科名への変更を届け出たときは、新しい名前にします

4つ目は、看板の作り替えのときに見落としやすい点です。ガイドラインは「看板の書き換え等、広告の変更」をすると古い名前は使えなくなるとしているので、作り替えにあわせてロゴや配置を変えるなら、古い名前は残せないと考えておくのが安全です。作り替えの打ち合わせでは、今の看板の文言を写すのではなく、保健所に届け出ている診療科名から書き起こすのがおすすめです。古い名前をどうしても残したいときは、作る前に保健所に確かめてください。

医院の名前も広告として扱われます。Q&Aでは、「糖尿病クリニック」「ペインクリニック」「女性クリニック」のように広告できる内容を使った名前は認められ、「ナンバーワンホスピタル」「無痛治療病院」のような名前は認められないとしています。これから開業する医院は、名前に使えなくなった診療科名を入れることもできません。

「○○外来」「○○センター」は、外の看板には書けない

「糖尿病外来」「認知症外来」のような専門外来の表記は、診療科名と取り違えるおそれがあるとして、外の看板には書けません。「○○センター」も、救命救急センターのように法令や国の事業で決まったものか、都道府県などが地域の中核と認めたもの以外は、医院の名前と並べて書けません(出典:前掲「医療広告等ガイドライン」9〜10ページ、前掲Q&A Q2-6・Q6-5)。

ただし、どちらも院内の掲示なら書けます。また、専門外来に当たる内容を一律に禁じているわけではなく、保険診療や健康診断などの範囲で「糖尿病」「花粉症」「乳腺検査」のように、特定の治療や検査をしていることを書くのは認められています。

外の看板には「内科・糖尿病内科」と書き、院内の案内に「糖尿病外来」と書く、という分け方なら、どちらの決まりにも合う形になります。

看板に書けない表現と、言い換えの例

看板に書けないのは、うそや大げさな表現、ほかの医院より優れていると言う表現、体験談や治療前後の写真などです。院長が良かれと思って入れたひと言が当てはまることもあるので、文言は一度この観点で読み直してみてください。

書けない表現の例なぜ書けないか言い換えの例
「地域No.1」「最高の医療」「県内一の医師数」事実でも、最上級の表現は比較優良の広告にあたる書かない。診療科名と診療時間をしっかり見せる
「絶対安全」「痛くない治療」「必ず治ります」医学上あり得ない・保証できない内容は、虚偽や誇大の広告にあたる書かない。治療の方法は、認められた範囲の名前で書く
「○○の症状があればすぐ受診を」根拠の乏しいリスクの強調は誇大な広告にあたる書かない
「患者さんの声」「満足度98%」体験談の広告は禁止。根拠を示さない満足度は虚偽の扱い書かない
治療前後の写真誤認させるおそれのある写真は広告できない外の看板には載せない
「テレビで紹介されました」「著名人も通院」紹介された旨は広告できる項目ではなく、著名人との関係の強調は比較優良にあたる書かない
「糖尿病外来」「○○センター」診療科名と誤認させる。センターは条件付き「糖尿病内科」など、認められた診療科名にする

(出典:前掲「医療広告等ガイドライン」5・7〜11ページ)

外の看板は、遠くから一瞬で読まれるものです。書ける項目だけでも、院名・診療科名・診療時間・電話・道順と多いので、紹介文やキャッチフレーズを足す余白はもともとあまりありません。言い換えを考えるより、書ける項目をしっかり読ませるほうに面積を使うのがおすすめです。

美容クリニックの看板で施術を出すなら、自由診療である旨と費用を一緒に書く

美容クリニックの看板に、しみ取りや歯列矯正などの施術の名前を出せるのは、保険診療と同じ方法の施術か、国の承認を受けた医薬品・医療機器を承認の範囲で使う施術に限られます。さらに、公的な保険が使えないこと(「自由診療」「全額自己負担」など)と、標準的な費用を一緒に書くことが条件です(出典:前掲「医療広告等ガイドライン」27〜28ページ)。

夕方の駅前の通りに面したビルの2階の窓と、入口の横の縦長の看板を、通りの向かいの歩道から写した写真。白とベージュを基調にした落ち着いた外観で、看板と窓には文字の読めない淡い色面だけがある。手前の歩道を歩く人が小さく写っている

費用は「5万〜5万5千円」のような幅や「約○円」でもよいとされていますが、窓口で実際に払う額が分かるように書く必要があります。大きく出した金額が、実は何か所かまとめて受けたときの値段で、1か所だと倍近くかかる、という見せ方は、小さな注意書きを付けていても誇大な広告の例に挙がっています(同9ページ)。

ホームページでは、問い合わせ先や治療のリスクなどを示せば、書ける項目の限定が外れる仕組み(限定解除)があります。ただ、ガイドラインでこの仕組みの対象として挙がっているのは、ウェブサイトやメールマガジン、求めに応じて送るパンフレットなど、見る人が自分で求めて手に入れる情報で、看板はこの例に入っていません(同34〜35ページ)。ホームページに書いている内容を、そのまま外の看板に移さないように気をつけてください。

施術の名前を看板に出すと、費用とあわせて文字が増え、看板が読みにくくなりがちです。外の看板は院名と診療科名(「美容皮膚科」「美容外科」など)で見つけてもらう役目にして、施術と費用は窓のサインや院内、ホームページで伝える、という分け方も考えられます。

看板は、野立て・外壁・入口・院内で役割を分ける

クリニックの看板は、置く場所で役割を分けると、どこに何を書くかが決めやすくなります。遠くから医院の存在と方向を知らせる看板、建物を見つけてもらう看板、入口で「ここで合っている」と確かめてもらう看板、院内で案内する掲示の4つです。

郊外の幹線道路沿いの歩道に立つ、背の高い無地の野立て看板を、道路の向かい側から広く写した写真。看板には矢印のような形と淡い色面だけがあり、奥に住宅街と低い建物が見える。車が数台小さく走っている
役割主な看板載せる項目気をつけたいこと
遠くから存在と方向を知らせる野立て看板、駅の看板、電柱の案内院名、主たる診療科名、方向と距離(「この先300m」など)車から読める文字は少ない。電話番号や診療時間まで詰め込まない
建物を見つけてもらう外壁の看板(壁面看板)、袖看板、敷地の自立看板院名、診療科名道の向かいや交差点から読めるか。夜の見え方
入口で確かめてもらう入口の上の看板、扉やガラスのサイン、立て看板(置き看板)院名、診療科名、診療時間、休診日、予約の有無、駐車場近くで読むので、診療時間の表が読みやすいか
院内で案内する受付のサイン、診察室・検査室の表示、待合室の掲示診察室の番号、受付の手順、専門外来の案内院内の掲示は広告にあたらないので、書ける範囲が広い

野立て看板は、医院の敷地の外の土地を借りて立てる看板です。屋外広告物の許可が要らない「自家用」の看板は、自分の医院の場所に院名などを出すものなので、離れた場所に立てる野立て看板はこれに当たらず、小さくても許可が要ると考えておくのが安全です。許可の判定と申請の流れは看板の設置許可の記事、建物から突き出す看板の高さや出幅の決まりは袖看板の記事にまとめています。

車から見る看板に載せられる文字の量には目安があります。京都市の屋外広告物のガイドラインは、移動中の人が看板に目を向ける時間を0.3秒ほど、運転中に読み取れる文字を7文字程度と紹介しています。詳しくは飲食店の看板の記事で、出典とあわせて紹介しました。野立て看板は、院名と主たる診療科名、方向と距離の3つに絞ると読み取ってもらいやすくなるでしょう。

入口の前に置く立て看板(置き看板)には、診療時間と休診日、「本日の受付は終了しました」のような、その日の案内を出すと便利です。置く場所はお店の場合と同じで、歩道を含む道路の上には許可なく置けません。医院の敷地の中に収めてください。

医療モールやテナントのクリニックは、ビルの決まりを先に確かめる

医療モールやテナントビルに入るクリニックは、外壁の看板・袖看板・1階の館銘板(入居している医院の名前を並べた案内板)の位置や大きさ、書式を、ビルの管理会社が決めていることが多いです。自由に作れるのは、自院の入口と院内が中心になります。

医療モールの1階のエントランスに立つ、入居している医院の名前を並べた縦長の館銘板を、正面から少し離れて写した写真。板には文字の読めない同じ大きさの無地のプレートが縦に並び、奥にエレベーターホールが見える。人物は写っていない

管理会社に確かめておきたいのは、外壁や袖看板に使える面の位置と大きさ、館銘板やエレベーターホールの案内の書式、共用部の廊下に立て看板を置けるか、照明を付けられるか、工事の日時と届け出の決まり、の5つです。物件の契約や内装の打ち合わせの段階で確かめておくと、看板の計画を後からやり直さずに済みます。

ビルの決まりでも、看板に書く文言には医療広告の決まりがかかります。館銘板の書式が決まっていても、その中に書く診療科名は、前の章の決まりに合わせます。ビルの館銘板や入口の表示を合わせる考え方は、会社の看板の記事にも書いています。

年配の方・遠く・夜でも読める看板にする

クリニックには年配の方も多く来られるので、看板は、色の差をはっきり付けて、日本語で、夜も読めるように作るのがおすすめです。おしゃれさを優先して淡い色や英字だけのロゴにすると、遠くからは院名が読み取れなくなることがあります。

夜の住宅街の通りに面したクリニックの外壁に付いた、白く光る立体の文字の看板を、少し離れた歩道から写した写真。文字は読めない無地の形だけで、入口のガラスから院内の明かりがこぼれている。周りは落ち着いた明るさで、人物は写っていない

東京都が出している、見やすい色やデザインのガイドラインは、加齢によって青色の感度が下がり、黒と紺のような暗い色の違いが分かりにくくなること、白内障が進むと淡い色の差が分かりにくくなることを挙げ、年配の方に向けては、淡い色同士の組み合わせを避けてコントラストの強い配色にするよう勧めています。英語の表記が分かりづらいという困りごとには、日本語を併記する配慮を挙げています(出典:東京都福祉局「TOKYOユニバーサルデザインガイドライン」の視覚情報の冊子(令和7年3月)8・24ページ・2026年10月27日確認)。

看板に当てはめると、次のような点を確かめておくと安心です。

  • 地の色と文字の色に、明るさの差があるか。紺の地に黒い文字、ベージュの地に白い文字のような組み合わせは、色が違っても読みにくくなります
  • 英字のロゴだけで終わっていないか。英字のロゴを使うなら、近くに日本語の院名と診療科名を添えます
  • 書体が細すぎないか。細い明朝体や細いゴシック体は、近くでは上品でも、離れると線が消えて見えやすくなります
  • 夜に読めるか。夜間や夕方まで診療する医院は、文字を光らせるか、看板を照らすかを決めておきます

夜の見せ方は、文字そのものを光らせるチャンネル文字(箱文字)にするか、外からスポットライトで照らすかで印象が変わります。住宅街のクリニックは、明るくしすぎると近所の方の迷惑にもなるので、診療が終わったら消す時刻を決めておくとよいでしょう。看板の明るさの目安は飲食店の看板の記事の夜の見せ方の章で紹介しています。

おしゃれさは、色と素材と院内とのつながりで出す

クリニックの看板をおしゃれに見せたいときは、文言を増やしたり飾ったりするより、色・素材・院内とのつながりで整えるほうが、医療広告の決まりにも読みやすさにも合わせやすくなります。看板に書ける項目が決まっている分、差が出るのは見せ方です。

クリニックの受付カウンターの奥の木目の壁に付いた、浮かせて取り付けた立体の文字のロゴを、斜め前から近い距離で写した写真。文字は読めない無地の形だけで、文字の影が壁に柔らかく落ちている。手前に受付カウンターの角がぼけて見える

色は、ロゴと院内の内装の色を外の看板にも使うと、外から中まで印象がそろいます。ただし、前の章のとおり、文字と地の明るさの差は残します。ロゴの色が淡い医院は、ロゴの部分だけ淡い色にして、院名と診療科名は濃い色で読ませる、という分け方もできます。

素材は、外壁ならステンレスやアルミの立体の文字、受付ならカルプやアクリルの文字がよく使われます。素材ごとの見え方と向き不向きは、カルプ文字の記事、ステンレス切り文字の記事、アクリル切り文字の記事にまとめています。

院内とのつながりでは、外の看板と受付のサインを同じ書体と色でそろえると、入口から受付まで「同じ医院」だと分かりやすくなります。受付のサインやロゴは院内にあるので、外の看板に比べて書ける内容の自由度も高く、医院らしさを出しやすい場所です。

費用と日程は、看板の数・大きさ・照明・許可で決まる

看板の費用は、看板の数と大きさ、素材、光らせるかどうか、取り付けの高さと足場、許可の申請の有無で決まります。クリニックでは野立て看板・外壁・入口・院内と数が増えやすいので、全部を同じ時期に作るか、優先する場所から作るかで総額に差が出ます。

打ち合わせの机の上に広げた建物の立面図と、色見本の小さな板、文字の読めない看板のデザインの案を、斜め上から写した写真。図面を指さす手と、ペンを持つ手が写っている

見積りの項目ごとの考え方は、看板の製作・設置費用の記事で説明しています。

日程は、開業日から逆算して組みます。屋外広告物の許可が要る看板は、申請してから許可が出るまで日数がかかり、福岡市ではおおむね2週間です(詳しくは看板の設置許可の記事)。看板の診療科名は、保健所に出す開設の届け出の診療科名とそろえておくものなので、診療科名が決まった段階でデザインに入ると、作り直しを防げます。

文言が医療広告の決まりに合っているか迷うときは、医院のある都道府県・保健所設置市・特別区の相談窓口で確かめられます。ガイドラインは、各自治体が広告をする側からの相談を受ける窓口を設けるよう求めていて、医療安全支援センターや保健所の医療法の担当部署などが想定されています(出典:前掲「医療広告等ガイドライン」39ページ)。

相談の前に、届け出る診療科名と場所ごとの写真をそろえる

看板の会社に相談する前に、届け出る(届け出ている)正式な院名と診療科名、看板を付けたい場所ごとの写真をそろえておくと、話が早く進みます。文言の確認と場所の確認を先に済ませておけば、デザインの打ち合わせでは見せ方の相談に時間を使えます。

道路の向かい側の歩道に立った紺のカーディガンの30代の女性が、スマートフォンを横に構えて、通りの反対側にある2階建ての医院の外壁を撮っている様子を、斜め後ろから写した写真。外壁には文字の読めない無地の看板の形だけがあり、医院の前の駐車場には車が2台止まっている

用意しておくと助かるのは、次のものです。

  • 正式な院名と、届け出る(届け出ている)診療科名。主たる診療科名がどれか
  • 診療日・診療時間・休診日・予約の有無、駐車場の台数と場所
  • 外壁、入口、野立て看板を立てたい場所の写真。道の向かいや交差点など、来られる方が見る位置から撮ったもの
  • テナントの場合は、ビルの管理会社から受け取った看板の決まり
  • ロゴのデータと、院内の内装の色や素材が分かるもの
  • 開業日、または看板を付けたい時期

書ける項目と書けない表現の確認、場所ごとに載せること、見やすさとビルの決まりの確認を、1枚に書き込める紙を用意しました。

クリニックの看板の新設・作り替えは、文言と場所の整理からご相談ください

開業にあわせて看板をそろえたい、古くなった看板を作り替えたい、というときは、AGSにご相談ください。外壁のファサード看板(壁面看板)・袖看板・自立看板から、入口の電飾スタンド看板、ガラス面のウィンドウサイン、受付のサインまで、看板のデザイン・製作・施工を一貫してお手伝いしています。

院名を光る立体の文字で見せたい医院にはチャンネル文字(箱文字)、受付や院内の壁に付けるロゴにはカルプ文字・切り文字のページもあります。

正式な院名と診療科名、看板を付けたい場所の写真があれば、どこに何を書くかから一緒に整理します。許可が要る看板の申請もあわせてお引き受けしています。現地調査とお見積りは無料で、拠点は福岡・博多、現場は全国にお伺いします。

よくある質問

Q. クリニックの外の看板に「○○外来」と書けますか?

書けません。厚生労働省のQ&Aでは、「糖尿病外来」のような表記は広告できる診療科名と誤認させるとして、広告できないとしています。外の看板には「糖尿病内科」のように認められた診療科名を書き、「○○外来」は院内の掲示で案内するのがよいでしょう。院内の掲示は広告とはみなされません。

Q. 前からある「胃腸科」の看板は、作り替えるときもそのまま使えますか?

使えなくなると考えておくのが安全です。2008年の改正で広告できなくなった「胃腸科」「循環器科」などの診療科名は、前からある看板を書き換えない限り使い続けられますが、ガイドラインは看板の書き換えなど広告を変えると使えなくなるとしています。作り替えるときは「消化器内科」「胃腸内科」のような新しい名前にし、古い名前のまま作り直したいときは、作る前に保健所に確かめてください。医院の名前に入っている場合は、名前を変えなければそのまま使えます。

Q. 美容クリニックの看板に、施術の名前と価格を出せますか?

条件付きで出せます。保険診療と同じ方法の施術か、国の承認を受けた医薬品・医療機器を承認の範囲で使う施術に限られ、「自由診療」などの保険が使えない旨と、窓口で払う標準的な費用を一緒に書く必要があります。ホームページで使える限定解除の仕組みは、看板には当てはまらないと考えておくのが安全です。

Q. 看板の文言が決まりに合っているか、どこで確かめられますか?

医院のある都道府県・保健所設置市・特別区の医療広告の相談窓口で確かめられます。保健所の医療法の担当部署や医療安全支援センターが窓口になっていることが多いので、自治体のホームページで窓口を確かめてから相談してください。

Contact

まずはお気軽に
ご相談ください

お見積り・ご相談は無料です。「こんなことできる?」からで構いません。