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会社の看板、外壁・エントランス・受付に何を付ける?ロゴと社名変更も

B_1482 看板
会社の看板、外壁・エントランス・受付に何を付ける?ロゴと社名変更も

会社の看板は、外壁・建物の入口・受付で役目が違うので、場所ごとに種類を変えて考えると選びやすくなります。外壁は遠くから建物を見つけてもらうためのもの、建物の入口は「ここで合っている」と確かめてもらうためのもの、受付は社名とロゴで会社の印象を伝えるためのものです。

役目が違うと、見る人の距離も、日差しや雨の当たり方も違ってきます。外壁なら道の向かいから読める大きさと、夜にどう見せるかが大事になり、受付なら目の前の近い距離で見たときの質感が大事になります。

たとえば2〜3階建ての社屋なら、外壁にはステンレスの切り文字やチャンネル文字(箱文字)、入口の横には社名のプレート、受付の壁にはカルプ文字やステンレスの切り文字、という組み合わせがよく選ばれます。テナントで入っているビルなら、外壁や1階の館銘板(入居している会社の名前を並べた案内板)はビルの決まりに合わせることが多く、自由に作れるのは自社のフロアの入口と受付が中心になります。

まずは「どこに、何のために付けるか」を決めると、種類も大きさも決めやすくなります。

この記事では、場所ごとの役目と合う種類、外壁の社名で許可が要らない場合の条件、テナントビルで管理会社に確かめること、受付のサインの見え方の決め方、ロゴを立体にするときの注意、社名変更・移転のときの掛け替えをまとめました。看板の製作・取り付けをしている会社の目線で書いています。

会社の看板は、外壁・建物の入口・受付で役目が違う

会社の看板を考えるときは、付ける場所ごとに「誰が、どこから、何のために見るか」を分けると整理しやすいです。同じ社名でも、場所によって合う種類と大きさが変わります。

道路の向かい側の歩道から見た、白い外壁の3階建ての社屋の全景。3階の外壁の上部に紺色の無地の立体の帯と丸い形のマークが付き、1階の入口の横に小さな無地のプレートが見える様子
場所見る人と距離役目合いやすい種類
外壁(建物の上のほう)道路や駐車場、道の向かいから。遠い建物を見つけてもらう。夜も見せるかを決めるチャンネル文字(箱文字)、ステンレス切り文字、屋外用のパネル看板
建物の入口・館銘板入口の前に立った人。近い「この建物で合っている」と確かめてもらう社名のプレート、ステンレス切り文字、差し込み式の館銘板
自社のフロアの入口・ガラス扉エレベーターや廊下から来た人。近い「この扉で合っている」と確かめてもらう社名のプレート、ガラス面のシート、小さめの切り文字
受付・エントランスの壁受付の前に立った人。正面から近い社名とロゴで会社の印象を伝えるカルプ文字、ステンレス切り文字、アクリル切り文字

外壁の看板は、建物を探している人が最初に目にするものです。一方、受付の看板は、来られた方が受付を待つあいだにじっくり見るものなので、遠くから読めることより、近くで見たときの仕上がりのほうが印象に残ります。

予算が限られていて一度に全部を作れないときは、来られる方がどこで迷いそうかを先に考えると、作る順番を決めやすいと思います。住宅地や郊外で建物を見つけにくい社屋なら外壁、ビルの入口が分かりにくいなら入口の表示、という具合です。

看板の種類全体の中での位置づけや、依頼から取り付けまでの流れは、看板の種類と、依頼から取り付けまでの流れにまとめています。

外壁の社名は、どこから読ませるかと、夜の見せ方で種類を決める

外壁に付ける社名は、どこから読ませたいかと、夜も見せたいかの2つを先に決めると、種類の候補を絞りやすくなります。夜も文字そのものを光らせたいならチャンネル文字、昼の見え方と長持ちを重視するならステンレスの切り文字が、まず候補になります。

夕方の社屋の外壁の上部に付いた、紺色の無地の立体の帯の形が、壁側に向けた光で縁取られて浮かび上がっている様子を、建物の足元の低い位置から見上げて写した写真

読ませたい場所は、具体的に決めておくと話が早いです。前の道路を走る車から読ませたいのか、駐車場の入口から読ませたいのか、駅から歩いてくる人に読ませたいのかで、文字の高さも付ける位置も変わります。外壁の前ではなく、実際に人や車が来る場所に立って、どの壁なら目に入るかを確かめてみてください。

夜の見せ方は、文字の中にLEDを入れて光らせる、文字の裏から壁を照らして縁取りのように見せる、外から照明を当てる、光らせない、の4つから選びます。光らせ方による見え方の違いは、チャンネル文字(箱文字)の記事で詳しく書いています。

外壁は日差しと雨を受け続けるので、素材は屋外で長く使えるものを選びます。発泡材のカルプ文字は軽くて手頃ですが、日の当たる外壁では反りや色あせが金属より早く出やすいので、深い庇の下など条件のおだやかな場所に向いています。

自社の社名だけなら、許可が要らない場合がある

外壁に付ける社名やロゴは屋外広告物にあたり、規制は都道府県・指定都市・中核市などが条例で定めています(出典:国土交通省「屋外広告物制度の概要」・2026年10月18日確認)。ただ、自社の建物に自社の名前を出す看板は、条件を満たせば許可の申請が要らない場合があります。

福岡市の場合、自己の名称・店名・商標や事業の内容を、自己の事業所などに表示するもの(いわゆる自家用広告物)で、広告物の面積の合計が10平方メートル以内(禁止地域では5平方メートル以内)なら、許可申請の手続きは不要とされています。ただし、表示が切り替わる光る広告物(発光可変表示式広告物)やネオンサイン、福岡都市高速道路と西九州自動車道の沿道の範囲に出すものは、自家用でも許可申請が要ります(出典:福岡市「屋外広告物の手びき(令和8年10月)」13ページ「一部の規制を受けない広告物(適用除外広告物)」・2026年10月18日確認)。

ここで気をつけたいのは、面積が「合計」で数えられることです。外壁の社名と、敷地の入口に立てる看板の両方を出すなら、その面積を足して考えます。許可が要らない場合でも、条例の規格の基準には合わせる必要があります。

条件と手数料は自治体ごとに違うので、社屋のある市区町村の担当課か、看板の会社に確かめてください。福岡市では、許可が要る場合の申請の流れも「屋外広告物の許可申請について」(2026年10月18日確認)で案内されています。

テナントビルでは、館銘板と入口の表示はビルの決まりに合わせる

テナントで入っているビルでは、外壁と1階の館銘板は、ビルの持ち主や管理会社が決まりを持っていることがよくあります。自社で自由に決めやすいのは、自社のフロアの入口と受付の中です。

オフィスビルの1階のエレベーターホールの壁に付いた、入居している会社の名前を差し込む館銘板に寄って写した写真。同じ大きさの無地の白いプレートが縦に整然と並び、1枚だけ紺色の無地のプレートが差し込まれている

館銘板は、ビル全体で書体や色、大きさをそろえていることが多く、入居する会社はそこに社名を差し込む形になります。ロゴを入れられるか、自社の色を使えるかもビルによって違うので、デザインを決める前に確かめておくと作り直しを避けられます。

外壁に自社の看板を出せるかどうかも、ビルの決まり次第です。外壁は共用の部分にあたることが多く、出せる場所や大きさ、出せる会社の数が決まっていることがあります。

管理会社に確かめるときは、次のことを聞いておくと、看板の会社への相談がすぐに進みます。

  • 外壁や袖の看板に、自社の社名を出せるか。出せるなら、場所と大きさに決まりはあるか
  • 1階の館銘板の書式(大きさ・書体・色・ロゴを入れられるか)と、誰が作るか
  • 自社のフロアの入口やガラス扉に、社名のプレートやシートを付けてよいか
  • 壁に穴を開けてよいか。工事の届け出や、ビル指定の業者の立ち会いが要るか
  • 退去のときに看板を外して、壁を直すのはどちらの負担か

自社のフロアのガラス扉には、社名とロゴのシートを貼る方法もよく使われます。穴を開けずに付けられ、文字の色や透け方も選べます。AGSでも、支店のオフィスの外側のガラス面に、社名と商品名のシート看板を作って貼った例があります(ガラス面シート看板の制作実績)。シートの施工の詳しい話は、カッティングシート施工の記事にまとめました。

エントランス・受付のサインは、来られた方が立つ位置から見え方を決める

受付やエントランスの壁の社名は、来られた方が受付の前に立ったときと、エレベーターや入口から歩いてくるときの2つの位置から見え方を決めます。正面から近くで見ることが多いので、素材の質感と、背景の壁との色の差が印象を左右します。

オフィスの受付カウンターの前に立つ訪問者の男性の肩越しに、受付の後ろの明るい木目の壁に付いた紺色の丸い形の立体のマークと、その横の無地の細い立体の帯を写した写真。受付の女性スタッフが穏やかに応対している

受付の壁でよく使われるのは、手頃に厚みを出せるカルプ文字と、薄くても金属の質感で落ち着いた印象になるステンレスの切り文字です。ロゴの色をはっきり出したいときは、アクリルの切り文字も選べます。カルプ文字の厚みの選び方や賃貸の壁への付け方は、カルプ文字の記事で詳しく書いています。

見え方を決めるときに見ておきたいのは、次の3つです。

  • 背景の壁との色の差:白い壁に白い文字は上品ですが、照明の当たり方によっては読みにくくなります。壁の色と文字の色の差がどれくらいあるかを、見本で確かめておくと安心です
  • 隠れないか:受付カウンターや受付の方、観葉植物で、社名の下のほうが隠れることがあります。カウンターの高さと、人が立ったときの頭の高さを考えて、付ける高さを決めます
  • 照明:文字を壁から少し浮かせて付け、上や下から照明を当てると、壁に影が落ちて立体感が増します。天井の照明の位置で影の出方が変わるので、照明の工事とあわせて考えると仕上がりがそろいます

付ける位置は、実際の大きさで印刷した型紙を壁に貼って決めるのが確実です。図面の上では良く見えても、壁に当ててみると、カウンターやドアとの釣り合いが違って見えることがあります。

エントランスの内装ごと作り替える場合の考え方は、おしゃれなオフィス内装のつくり方の記事にまとめています。

ロゴを立体にするときは、細い線・小さな文字・ぼかしのある色に気をつける

ロゴマークも、社名と同じように立体にできます。ただ、名刺や封筒のために作ったロゴをそのまま大きくして切り抜くと、立体では形が崩れたり、読みにくくなったりすることがあります。

明るい事務所の机の上を真上から写した写真。ロゴの輪郭の線画を印刷した紙の横に、試しに切り抜いた紺色の丸い形の小さな立体の見本が置かれ、デザイナーの手が定規で線の太さを確かめている

立体にするときに崩れやすいのは、次のような形です。

ロゴの形立体にしたときに起きやすいことよくある対処
とても細い線切り抜いたときに折れやすい。遠くからは見えにくい線を少し太くする。細い部分だけ印刷のプレートにする
社名の下の小さな英文字やキャッチコピー1文字が小さすぎて切り抜けない。読めない立体にするのは社名とマークだけにし、小さな文字は省くか別の表示にする
ぼかし(グラデーション)や写真のような色切り抜いた文字に色の変化を付けにくい単色の形にしたものを立体にする。ぼかしを残したいときは、印刷したパネルにする
マークと社名が離れた配置1枚の壁に付けると、間が空きすぎて見えることがある壁の幅に合わせて、マークと社名の間隔を調整する

ロゴの色や余白の取り方を決めたマニュアル(ロゴの使い方の決まり)がある会社は、看板の会社に最初に渡しておくと、色や配置の確認が一度で済みます。

切り抜くには、線の形が正確なデータ(イラストレーターのデータやPDF)が要ります。名刺や今の看板の写真しか無い場合も、AGSではグループのアディザインがデータを起こせます。ロゴのデータの用意のしかたと金額の目安は、カルプ文字・切り文字の製作・取り付けのページとチャンネル文字(箱文字)の製作のページに載せています。

社名変更・移転のときは、掛け替える看板を全部書き出す

社名変更や移転のときは、まず社名が出ている場所を全部書き出してから、作り替えるものと外すものを決めると、替え忘れを防げます。外壁や受付のような大きな看板は思い出しやすいのですが、小さな表示ほど抜けやすいです。

社屋の外壁で、古い立体の文字を外したあとの壁を、高所作業車のかごに乗った紺の作業着の作業員が近くで確かめている様子を、少し離れた斜め下から写した写真。壁には小さな取り付けの穴と、文字の形にうっすら色が違う跡が残っている

書き出すときは、次の場所を順に確かめていくと漏れにくいです。

  • 外壁の社名・ロゴ、敷地の入口や駐車場の看板
  • 1階の館銘板、建物の入口の社名のプレート
  • 自社のフロアの入口・ガラス扉のプレートやシート
  • 受付・エントランスの壁の社名とロゴ
  • 会議室や部署の室名札、フロアの案内表示
  • 郵便受けや宅配ボックスの表示

外壁の社名を新しい文字に替えるときは、前の文字を外したあとに、取り付けの穴や日焼けの跡が残ることがあります。新しい文字の形が前と違うと、跡が隠れきらないこともあるので、新しい看板の大きさと位置を決める前に、跡をどう扱うか(壁を補修する、台になる板を付ける、位置を変える)を看板の会社と相談しておくと、仕上がってから慌てずに済みます。

看板の許可を受けている場合は、手続きも確かめておきます。福岡市では、広告物を変更する場合は変更の許可申請が、撤去した場合は除却届が要ります。また、許可の期間が満了したときや、掲出が必要でなくなったときは、その翌日から10日以内に広告物を除却する必要があるとされています(出典:福岡市「屋外広告物の手びき(令和8年10月)」14ページ「管理義務、除却義務」・19ページ「屋外広告物許可申請手続きの流れ」・2026年10月18日確認)。移転で前の事務所の看板が要らなくなる場合も、外す日程を引っ越しの予定に入れておくと安心です。

前の事務所の看板の撤去や、他社が付けた看板の作り替えも、まとめてご相談ください。撤去に何がかかるかは、看板の製作・設置費用の記事の「既存看板の撤去と処分」で書いています。

移転先のオフィスの内装工事の流れと期間の目安は、オフィスの内装工事の進め方の記事にまとめました。

相談の前に、場所ごとの一覧と建物の決まりをそろえておくと話が早い

相談の前に、看板を付けたい場所の一覧と、それぞれの場所の写真、建物の決まり(自社ビルかテナントか、管理会社に確かめたこと)、ロゴのデータの4つがそろっていると、場所ごとの種類と金額の提案がすぐに出せます。

写真は、付けたい壁を正面から1枚と、来られる方が歩いてくる向きから1枚撮っておくのがおすすめです。外壁なら、読ませたい道路や駐車場の入口から撮った写真もあると、文字の高さの見当が付けやすくなります。

会議室の机の上に、社屋の外観と受付の壁を写したプリントの写真が数枚と、建物の平面図、無地の書き込み用の用紙が並び、総務の担当の女性がペンで用紙に書き込んでいる様子を、机の横から目の高さで写した写真

外壁・館銘板・入口・受付・室名札までの場所ごとに、出すかどうか、種類の候補、光らせるか、承諾や許可の状況を書き込める紙を用意しました。社名変更や移転のときの掛け替えの一覧と、管理会社に確かめることの欄もあるので、社内での相談と看板の会社への見積りの依頼にそのまま使えます。

新社屋・移転にあわせて会社の看板を一式で作りたいとき、社名変更やリニューアルで看板を作り替えたいときは、看板のデザイン・製作・施工としてまとめてご相談いただけます。現地調査とお見積りは無料です。AGSは福岡市屋外広告業登録事業者で、必要な申請もあわせてお引き受けしています。拠点は福岡・博多で、現場は全国にお伺いします。

よくある質問

Q. 会社の看板は、まずどこから作ればよいですか?

来られる方がどこで迷いそうかで決めるのがおすすめです。建物そのものを見つけにくい場所なら外壁、ビルの入口が分かりにくいなら入口の表示から作ると、来られる方の困りごとを先に減らせます。受付のサインは、来られた方に会社の印象を伝える役目があるので、新社屋のお披露目など、来られる方が多い時期に合わせて作る会社もあります。

Q. 会社の外壁の看板には、許可が要りますか?

自治体の条例で決まります。福岡市では、自社の事業所に自社の名前を出す看板で、面積の合計が10平方メートル以内(禁止地域では5平方メートル以内)なら、許可申請は不要とされています。ただし、表示が切り替わる光る看板や、都市高速道路などの沿道の範囲に出すものは許可が要ります。社屋のある市区町村の担当課か、看板の会社に確かめてください。

Q. 会社看板のプレートと立体の文字は、どう使い分けますか?

建物の入口や扉の横のように、近くで社名を確かめてもらう場所はプレート、受付の壁や外壁のように、社名で会社の印象を伝えたい場所は立体の文字、という使い分けがよく選ばれます。テナントのビルでは、入口のプレートの書式がビルで決まっていることもあります。

Q. 社名変更のとき、今の看板の文字だけを替えられますか?

立体の文字やプレートは、文字の部分だけを作り替えられることが多いです。ただ、前の文字を外した跡の穴や日焼けが、新しい文字で隠れないことがあるので、新しい看板の大きさと位置を決める前に、跡の扱いを看板の会社と相談しておくと、仕上がってから困りません。許可を受けている看板なら、変更の許可申請も要ります。

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