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社内運動会の企画の進め方|会場・種目・費用は何から決める?

B_0626 イベント企画・運営
社内運動会の企画の進め方|会場・種目・費用は何から決める?

社内運動会の企画は、目的と開催時期を決めたら、まず会場を押さえるところから始めてください。種目も費用も当日の体制も、会場の広さと設備が決まってはじめて具体的に詰められるからです。

体育館やアリーナのような屋内会場は、土日や気候のいい時期から埋まっていきやすいです。会場探しが後回しになると、「やりたい種目は決まったのに、できる場所が空いていない」という行き詰まり方をしやすいんです。

この記事では、社内運動会を任された方に向けて、決める順番、会場の探し方、けがの少ない種目の選び方、費用が動く項目、当日の体制と安全の備えまでをまとめました。イベントの企画・制作・施工をしている会社の目線で書いています。

社内運動会の企画で決める順番

決める順番は「目的 → 規模と日程 → 会場 → 種目と進行 → 費用 → 運営体制と安全」です。上流で決めたことが下流の選択肢を絞ってくれるので、この順で進めると手戻りが少なくなります。

  1. 目的を決める。 部署をまたいだ交流なのか、家族も呼ぶ福利厚生なのか、表彰や懇親会を兼ねるのか。目的が変わると、チーム分けも種目も景品も変わります。社内イベント全体での目的の立て方は社内イベントの企画の進め方に書きました
  2. 規模と日程を決める。 参加人数の見込みと、平日か休日か。日程の候補は1つに絞らず、2〜3個持っておくと会場探しが楽になります
  3. 会場を押さえる。 人数と種目の候補から広さを見積もって予約します。ここが全体の締切を決める工程です(詳しくは次の章で)
  4. 種目と進行表を決める。 会場の広さ・床の条件・使える時間に合わせて種目を選び、開会式から撤収までの進行表にします
  5. 費用を積む。 会場費・備品・景品・外部に頼む範囲を積み上げて、稟議にかけます
  6. 運営体制と安全の備えを決める。 役割分担、救護、保険。ここまで決めて企画としては完成です

この流れを1枚の企画書にまとめておくと、上司への説明も会場や業者とのやり取りも速くなります。企画書に入れる項目はイベント企画の立て方にまとめてあるので、書式から作る方はどうぞ。

会場選び|屋内を軸に、人数と種目から絞る

会場は、体育館やアリーナなどの屋内を軸に探すのがおすすめです。天候に左右されないので、雨天の予備日や直前の日程変更を考えなくて済みます。

候補になるのは、自治体の公共体育館、民間のアリーナや多目的ホール、グラウンドなどです。公共体育館は費用を抑えやすい一方で、予約の開始時期や抽選の仕組み、貸切利用や企業利用の扱いが施設ごとに違います。候補を見つけたら、まず利用条件の確認から始めてください。

体育館に設営された社内運動会の会場

広さは、競技をするスペースだけで見積もらないのがコツです。応援・観覧の場所、荷物置き場、更衣室、駐車場まで含めて人数を収められるかを確認します。下見のときは、音響設備が使えるかと、土足の可否・養生の要否も聞いておくと後が楽です。

規模の参考になる実例をひとつ挙げます。島根電工グループは2026年5月、社員と家族あわせて1,000名を超える「第53回家族ぐるみ大運動会」を出雲ドーム(島根県出雲市)で開催しています(出典: PR TIMES 島根電工株式会社のプレスリリース・2026年9月6日確認)。人数が数百名を超えるとドームやアリーナ級の広さが要る、という目安になると思います。

種目の決め方|全員が出られるか・けがのリスクで選ぶ

種目は「全員が出られるか」と「けがのリスクが低いか」の2つで選ぶと外しにくいです。どれだけ盛り上がっても、けが人が出ると「やってよかった」とは言いにくくなってしまいます。

数を詰め込みすぎないことも大事です。ラーメンのトッピング全部乗せがだいたい何の味か分からなくなるのと同じで、種目を欲張ると1つずつの持ち時間が削られて、どの種目も中途半端になります。休憩を挟みつつ、半日なら5〜6種目くらいに絞るのが目安です。

定番の対抗種目|綱引き・玉入れ・大玉転がし

チーム対抗の軸になる種目です。ルール説明がほぼ要らず、1チームの人数を調整しやすいので、部署の人数がばらばらでも成立します。

先ほどの島根電工グループの運動会でも、大玉ころがしリレーや玉入れが親子競技になっていて、フィナーレは事業所対抗の綱引きでした。定番種目は世代を問わず参加しやすいのが強みです。

社内運動会で綱引きをする参加者たち

注意点は手と足元です。綱引きは素手だと手のひらを痛めやすいので軍手を人数分用意して、開始前に靴ひもと周囲の確認をアナウンスに入れてください。

走る種目はリレーでまとめる

走る種目を入れるなら、全員参加の徒競走ではなく、チーム代表のリレーか障害物競走の形にまとめるのがおすすめです。走りたい人が走り、それ以外の人は応援に回れるので、運動量の差を吸収できます。

普段運動していない大人の全力疾走は、転倒や足のけがが起きやすい種目です。準備運動を「余裕があればやる」ではなく、進行表の1項目として最初に組み込んでおいてください。

運動が得意でない方も出られる種目を混ぜる

○×クイズ、借り物競走、じゃんけん大会のような、体力に関係なく参加できる種目を間に挟みます。狙いは、運動が得意でない方や年配の方にも出番を作ることと、激しい種目の合間の休憩を兼ねることです。

参加を強制しない設計も効きます。島根電工グループの親子競技は自由参加の形式でした。「出たい種目だけ出る」を認めると、参加のハードルがぐっと下がります。

観て楽しむプログラムで締める

最後に抽選会や表彰式を置くと、競技の勝ち負けに関係なく全員が最後まで残る理由ができます。島根電工グループの運動会でも、会社と労働組合の協賛で大抽選会が行われていました。

順位の景品と抽選の景品を分けておくと、負けたチームにも楽しみが残ります。このあたりの配分を考えるのが、企画のいちばん楽しいところです!

個別の種目や企画の盛り上げ方は、面白いイベント企画のアイデアで安全面も含めて書いています。種目のストックを増やしたい方はそちらをどうぞ。

費用は何で動く?|金額を左右する4つの項目

社内運動会の費用は、会場費・備品と設営・景品と飲食・外部に頼む範囲の4つで大きく動きます。相場の一言では答えにくく、同じ人数でもこの4つの組み合わせで金額がかなり変わるんです。

  • 会場費: 施設の種類、利用時間、音響などの付帯設備で変わります。公共施設と民間施設で差が出やすい項目です
  • 備品と設営: 競技用具、音響、テントや看板、装飾。買うか借りるかでも変わります
  • 景品と飲食: 参加人数に比例して増える項目です。抽選会をやるなら景品の予算はここに含めます
  • 外部に頼む範囲: 企画から丸ごと任せるのか、設営や機材だけ頼むのか、すべて自社でやるのか

すべて自社運営にすれば外注費はかかりません。島根電工グループの運動会は外部委託なしで、会場設営から進行まで社員が運営しています。ただしその分、準備に社員の時間と手間がかかるので、「お金で払うか、社内の工数で払うか」の選択だと考えてください。

削る順番にも考えどころがあります。費用を抑えたいときも、救護・保険・水分補給といった安全まわりと、当日の進行役だけは残してください。運動会の目的は安く開催することではなく、社員に「やってよかった」と思ってもらうことなので、ここを削ると目的ごと崩れてしまいます。

当日の体制|役割分担と救護・保険まで決めて完成

当日は、全体を見る本部と、持ち場ごとの担当を分けた体制表を作ります。運動会の定番の持ち場は、進行・審判・用具出し入れ・受付・誘導・救護あたりです。

進行表は終わりの時刻から逆算して組みます。キャンプで撤収を暗くなる前に終わらせるところから逆算して夕飯の時間を決めるのと同じで、体育館には退館時刻があるので、撤収と原状回復の時間を先に確保してから競技の持ち時間を割り振ってください。

救護は担当者を決めるところまでやります。救急箱の中身、会場のAEDの場所、最寄りの救急病院の連絡先を体制表に書いておき、熱中症対策の飲み物と休憩場所は屋内会場でも用意しておくと安心です。

参加中のけがに備える保険もかけておきたいところです。行事向けの保険は「レクリエーション保険」といった名前で扱われていることが多いのですが、名称も加入条件も引き受ける会社ごとに違います。「社内運動会で、参加◯名、種目はこの内容」と伝えて、保険会社や代理店に確認するのが確実です。

指示系統の作り方や体制表の細かい項目はイベント当日の運営体制のつくり方に書きました。社内だけで人手が足りないときは、イベントスタッフ派遣で設営や誘導を補う方法もあります。

社内運動会の企画もお手伝いしています

AGSはイベントの企画・制作として、社内運動会のような社内イベントの企画から、会場の手配、設営、当日の運営スタッフまでまとめてお手伝いしています。「種目と進行だけ相談したい」「設営と機材だけ頼みたい」という一部だけのご依頼でも構いません。

拠点は福岡・博多ですが、現場は全国です。見積りは無料なので、人数と時期のイメージが固まってきたらお声がけください。

よくある質問

Q. 準備はいつから始めればいいですか?

会場の予約が締切を決めるので、開催の3か月以上前には動き始めたいところです。土日の体育館や人気の時期を狙うなら、半年前から会場だけ先に押さえておく進め方が確実です。

Q. 平日と休日、どちらで開催するのがいいですか?

参加率を優先するなら、就業時間内の平日開催が選ばれやすいです。休日開催にする場合は、参加を任意にするのか、勤務としてどう扱うのかが労務の論点になるので、日程を決める前に人事・労務の担当と確認しておいてください。

Q. 屋外でやりたい場合、雨のときはどうすればいいですか?

予備日を取るか、屋内の代替会場を押さえるかのどちらかです。あわせて「前日の何時までに、誰が判断するか」を決めておくと、当日の朝に慌てずに済みます。予備日は会場・レンタル品・お弁当などの手配先すべてに事前に伝えておく必要があります。

Q. 社員の家族も呼んでいいですか?

家族参加型にすると、福利厚生としての満足度が上がりやすいです。実例で挙げた島根電工グループの運動会も、社員と家族が一緒に参加する形式でした。その場合は、子ども向けの種目や景品を用意することと、保険や救護の備えを家族の人数分まで広げておくことを忘れないでください。


社内運動会の企画は、会場さえ早めに押さえられれば、あとは順番どおりに決めていくだけです。種目は「全員が出られるか」と「けがのリスク」で選んで、費用は削らないところを先に決めてください。この3つを守れば、はじめての担当でも大きくは外れません。

まずは参加人数の見込みを立てて、候補の会場に空き状況を聞くところから始めてみてください。

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