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店舗の内装費用はいくら?坪単価の中央値と安く抑える順番

B_0254 更新 2026.09.07 店舗・オフィス内外装
店舗の内装費用はいくら?坪単価の中央値と安く抑える順番

店舗の内装費用は、坪単価でスケルトン物件が30万〜80万円、居抜き物件が15万〜50万円程度が目安です。実際の施工事例1,453件を集計した調査では、坪単価の中央値は全体で47.9万円、飲食店で56.4万円でした(いずれも2026年8月21日確認。出典は本文に記載)。

幅が広いのは、同じ広さでも業種・設備・仕上げのグレードで金額が数倍動くからです。同じ15坪でも、雑貨店とラーメン店では必要な工事の量がまるで違います。

「調べるほど数字の幅が広くて、予算の当たりが付けられない」というご相談をよくいただきます。この記事では、坪単価の目安に加えて「何にいくらかかるのか」「なぜ変わるのか」まで分解し、契約前から順に効く「安く抑える順番」を、内装の施工を手がける立場から整理しました。工事の進め方そのものは店舗の内装工事の流れにまとめているので、あわせてご覧ください。

店舗の内装費用の相場 — 坪単価の目安

まず全体感から。物件の状態と業種で、坪単価はおおよそ次の幅で紹介されています。

区分坪単価の目安
スケルトン物件(内装のない状態から)30万〜80万円
居抜き物件(前店舗の内装・設備を活用)15万〜50万円
飲食店30万〜70万円
物販店20万〜50万円
美容室・サロン25万〜60万円
オフィス10万〜40万円

(出典:マネーフォワード クラウド「店舗の内装工事費用はいくら?」・2026年8月21日確認。業界メディアの解説にもとづく二次情報で、当社の価格表ではありません)

実際の施工事例にもとづくデータもあります。店舗デザインのマッチングサイトを運営する株式会社シンクロ・フードが内装事例1,453件を集計した調査では、内装工事費用の坪単価の中央値は全体で47.9万円、飲食店では56.4万円でした(出典:シンクロ・フード「業態別の内装工事費用の相場情報」・2024年8月発表・2026年8月21日確認)。

目安の幅のなかでも、実例は真ん中より上に集まっていると読める数字です。

坪単価を面積に掛ければ総額の目安が出ます。20坪なら、スケルトンの坪30万〜80万円で600万〜1,600万円、居抜きの坪15万〜50万円で300万〜1,000万円。

ただ、このままでは幅が広すぎて予算の計画には使えません。この幅がどこから来るのかを、次の内訳から見ていきます。

内装費用の内訳 — 何にいくらかかる?

内装費用の中身は、性質の違う5つの工事の集まりです。金額を読み解く鍵は、このうち「設備工事」にあります。

費目内容
設計・デザイン費コンセプト設計、図面、パース作成
解体・下地工事既存内装の撤去、床・壁・天井の下地づくり
内装仕上げ工事床・壁・天井の仕上げ材、造作、塗装
設備工事電気・照明、給排水、ガス、空調・換気(ダクト)
什器・サイン厨房機器、家具・棚などの什器、看板

飲食店の内装が高くなる一番の理由は、壁と天井の裏を走る設備にあります。

ラーメンでいうと、目に見える麺やチャーシューより、見えないスープの仕込みに一番お金と時間がかかっています。内装も同じで、金額を大きく動かすのは、床や壁の仕上げより、裏を走る給排水・ガス・排気ダクトの方なんです。

実際、見積りの場でお客さまが一番驚かれるのも、この設備工事です。給排水・排気・空調・厨房設備は、現場に行って確認すると建物の状況次第で費用が大きく変わります。思いがけない出費が一番かさみやすいのは、この設備まわりです。

なので、見積りを見るときは、仕上げの単価より先に「設備工事」の行を確認してみてください。それだけで、金額の差の理由がかなり読めるようになります。居酒屋・カフェ・パン屋といった業態ごとにお金のかかる場所がどう変わるかは、飲食店の内装の記事で詳しくまとめています。

逆に物販店やオフィスは設備工事が比較的軽く、坪単価も低めに収まりやすいわけです。ただしオフィスの場合は、配線や間仕切りの量で金額が動きます(オフィスの内装工事の進め方)。

なお、看板はこの内訳の最後にありますが、集客への影響でいえば主役級です。予算配分で削る候補にする前に、看板の製作・施工まで内装と同じ会社に相談できないか検討してみてください。発注先がひとつなら、店の外と中でデザインのトーンを揃えやすくなります。

同じ広さでも内装費用が変わる3つの要因

坪単価の幅を生んでいるのは、物件の状態・業種・仕上げのグレードの3つです。自分の計画がどちら寄りかを見ると、幅のなかの立ち位置がつかめます。

1つ目は、物件の状態です。 スケルトンはすべてを新設する分、費用も工期もかかります。居抜きは前店舗の設備を活かせれば大きな節約になりますが、設備の状態が悪いと撤去と入れ替えで逆に高くつくケースもあります。「居抜きだから安い」と決めつけないのが肝心です。スケルトンで必要になる工事の中身と内見での見極め方は、スケルトン物件の内装工事の記事で詳しく解説しています。

2つ目は、業種、つまり設備の量です。 水・火・空気を使う業種ほど設備工事が増えます。同じ15坪でも、雑貨店とラーメン店では設備の工事量がまるで違うわけです。どの業種でどこに設備が集まるかは、業種別の店舗内装のポイント|飲食店・美容室・物販の違いで業種ごとに並べています。

3つ目は、仕上げのグレードです。 床材ひとつでも、塩ビタイルと無垢材では単価が数倍違います。デザインの凝り具合、造作家具の量、照明の質。ここは「かけようと思えばいくらでもかけられる」領域なので、後述の優先順位づけが効いてきます。

店舗内装の見積書と図面を確認する打ち合わせ

開業費用全体から内装の予算を逆算する

内装の予算は、単体で決めずに開業費用の総額から逆算するのが安全です。総額から物件費と運転資金を引いた残りが、内装にかけられる上限になります。

日本政策金融公庫総合研究所の「2025年度新規開業実態調査」によると、開業費用の平均値は975万円で、長期的に少額化の傾向にあります(出典:日本政策金融公庫 ニュースリリース(PDF)・2026年8月21日確認)。

開業の資金計画では、物件取得費(保証金・礼金)、内装費、設備・什器費に加えて、当面の運転資金まで見込んでおく必要があります。内装に予算をかけすぎて運転資金が細ると、オープン後の数ヶ月が苦しくなります。上限を先に決めておけば、判断がぶれにくくなります。

費目ごとの配分は、下の記入式ワークシートで整理できます。開業費用の総額から逆算して、内訳ごとの上限を書き込む形です。

内装費用を安く抑える順番

安く抑えるコツは、我慢して削ることではなく、配分と順番を変えることです。内装費の大枠が決まるのは、工事中ではなく物件の契約前。手を打つのが早いほど効くので、契約前から順に並べます。

  1. 【契約前】物件契約の前から業者に相談する — 候補物件の内見に同行してもらえば、「この物件は排気が通らない」といった高くつく落とし穴を契約前に避けられます。この段階の相談が一番効きます
  2. 【契約前】居抜き・設備の流用を検討する — ただし契約前に設備の状態確認まで済ませること。確認の進め方は内装工事の流れの記事で詳しく解説しています
  3. 【設計】要望に優先順位を付けて伝える — 「絶対に譲れないもの」と「予算次第で諦められるもの」を分けて伝えると、業者は予算内での組み替えを提案しやすくなります
  4. 【設計】お客さまから見える場所にかけ、見えない場所で抑える — 客席側の仕上げと照明には投資し、バックヤードは実用本位に。メリハリが付くと、総額を抑えても安っぽくなりません
  5. 【仕上げ】造作を減らし、既製品を活かす — 造作家具は空間にぴったり合う反面、単価は高め。既製の什器やリースで代替できる部分を探します

現場から見た、予算オーバーが起きやすいポイント

見積りどおりに収まらない案件には、パターンがあります。多いのは、解体してみたら下地や配管の傷みが見つかる追加工事です。

先ほどの設備の話と同じで、開けてみないと分からない部分は、事前に完全には読めません。だから見積り額いっぱいの資金計画ではなく、予備費の枠を最初から確保しておくのが現実的です。キャンプのペグと同じで、現地では折れてから買いに行けません。

もうひとつは、見積りの「一式」の外にあった費用。照明器具・什器・看板が見積りに含まれるかどうかは、会社によって扱いが分かれます。比較の前に「この見積りに入っていないもの」を書き出してもらうと、後からの上振れを防げます。

商業施設や貸しビルのテナントに入る場合は、工事の一部を貸主指定の業者に頼む決まり(A・B・C工事の区分)があり、この線引きでも負担額が動きます。契約前に確認しておきたいポイントはテナント内装工事のA・B・C工事の記事にまとめました。

最後が、オープン直前の追加要望です。工事の終盤での変更は割高につきやすいので、決めるべきことは設計段階で決め切っておきます。それが結局いちばんの節約になります。

よくある質問

Q. 10坪の店舗だと、内装費用はいくらぐらいですか?

坪単価の目安に当てはめると、居抜きで150万〜500万円、スケルトンで300万〜800万円程度の幅になります。業種と設備次第でこの幅の中を大きく動くため、図面と業態を添えて見積りを取るのが確実です。

Q. 見積りだけでもお願いできますか?

できます。AGSの見積りは無料です。物件が決まる前の「この予算で成立するか」という段階のご相談も歓迎しています。

Q. 内装費用はいつ支払うのが一般的ですか?

契約時・着工時・引き渡し時などに分割して支払う形が一般的です。配分は会社や工事規模によって異なるため、契約前に支払い条件まで確認しておくと資金繰りの計画が立てやすくなります。

Q. 福岡以外の店舗でも対応できますか?

対応しています。拠点は福岡・博多ですが、現場は全国です。


内装費用の相場は幅が広く、坪単価だけを眺めていても予算は固まりません。内訳と変動要因を知り、開業費用全体から上限を決め、優先順位を付けて業者に相談する。この順番で進めれば、金額に振り回されずに済みます。AGSは店舗・オフィスの内外装をデザイン提案から施工まで手がけており、店舗内装の実例は制作実績でご覧いただけます。

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