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イベント用テントは何張り要る?用途別のサイズと借り方・風の備え

B_1615 ステージ・機材
イベント用テントは何張り要る?用途別のサイズと借り方・風の備え

イベント用テントの張数は、来場者の数から一度に決めるより、本部・受付・救護・休憩・出店といった用途ごとに「中に何を置き、何人がいるか」を数えて足していくと決めやすくなります。

用途によって、中に置く長机の数も、居る人の数も違うからです。本部なら机と無線と荷物、救護なら横になれる場所、出店なら売り台と在庫の置き場が要るので、同じ1張でも求める大きさが変わってきます。

たとえば茨城県の行方市観光協会が出した秋祭りの業務委託仕様書では、出店のブースを1小間「2.7m×3.6m(1.5間×2間)」とし、各ブースに長テーブル2台と折りたたみ椅子2脚を用意するよう求めています。そのうえで、本部テント・音響のスペース・出演者の控えのスペースを別に設けるよう書いていて、用途ごとに分けて数える考え方がそのまま表れています。

なので、テントは「用途ごとに数える→大きさを決める→借り先を決める」の順で考えるのがおすすめです。

この記事では、用途ごとの張数の数え方と計算の例、テントの大きさの表し方、自治体の貸出・レンタル・購入の分かれ目、風と雨への備え、テントに看板や飾りを付けるときの考え方、設営と撤収の段取り、公園や火を使う出店の届出を、自治体や主催者が公表している資料をもとにまとめました。イベントの企画・制作・施工をしている会社の目線で書いています。

イベント用テントの張数は、用途ごとに数えて足す

テントの張数は、本部・受付・救護・休憩・出店・控えといった用途を書き出し、用途ごとに要る張数を数えて足すと決まります。最初に用途の一覧を作っておけば、当日になって「荷物の置き場がない」「救護の場所がない」と慌てずに済むはずです。

屋外イベントの会場図を長机に広げ、主催者の担当者2人がテントを置く位置に付せんを貼りながら打ち合わせている手元を、斜め上から近くで写した写真

よく使う用途と、中に置くものは次のとおりです。

用途中に置くもの・居る人数えるときの考え方
本部長机、無線や連絡用の電話、配布物、スタッフの荷物1か所にまとめる。会場が広いなら、本部とは別に案内所を置く
受付・案内長机、名簿や配布物、案内係入口ごとに置くかを決める。行列ができるなら、待つ人の場所も見ておく
救護椅子、横になれる場所、救急箱、飲み水1張を別に取っておくと、具合の悪い方を落ち着いて休ませられる
休憩・飲食長机と椅子座ってもらいたい人数を、机1本あたりの人数で割って出す
出店・展示売り台、在庫の置き場、出店者の椅子出店者の数と同じ。テントを主催者が貸すか、出店者が持ち込むかで変わる
控え・音響出演者の荷物と着替えの場所、音響の機材と操作する人ステージがあるなら、ステージの袖に置く
荷物・ごみ予備の備品、ごみの集積見落としやすい用途なので、一覧に入れておく

出店のテントは、主催者が用意するのか、出店者が持ち込むのかを先に決める

出店がある催しで張数が一番大きく動くのは、出店のテントです。主催者がまとめて用意するなら出店者の数だけ張数が増え、出店者が持ち込むなら主催者が用意するのは区画の割り振りだけになります。

兵庫県三田市の三田まつりの「テントブース」の出店要項では、ブースの広さを3.6m×3.6mとし、店の運営に要るテント・照明・1,500Wの電源を主催者が用意して、机や椅子は出店者が用意する形です。神奈川県横須賀市の「桜の散策走水水源地」の会場設営業務の仕様書では、案内とイベントブースに1.5間×2間のテントを2張、3方に幕を付けて置き、それぞれに1.8m×0.6mのテーブル2台と椅子3脚を置くとしています。

(出典:三田まつり実行委員会「第47回三田まつり『テントブース』出店要項」、横須賀市「『桜の散策走水水源地』会場設営業務委託仕様書」、行方市観光協会「令和6年度 なめがた秋祭り業務委託仕様書」・いずれも2026年10月20日確認)

出店者が持ち込む形にするなら、テントの大きさの上限と、重りを付けることを出店要項に書いておきます。持ち込まれるテントの大きさがばらばらだと、区画の線の引き方が決められません。マルシェに出店する側から見た準備は、マルシェ出店の装飾とディスプレイの記事に書いています。

テントの大きさは「間」で表し、中に置く長机の数で選ぶ

イベント用テントの大きさは、「1.5間×2間」のように「間(けん)」で表すことが多く、1間はおよそ1.8mです。大きさは、中に置く長机が何本並ぶかで考えると選びやすくなります。

芝生の広場に並んだ大きさの違う白い無地のイベント用テント3張を、少し離れた正面から写した写真。左から小さい正方形のテント、中くらいのテント、横に長い大きなテントが並び、人物は写っていない
呼び方おおよその大きさ面積のめやす向いている用途の例
1間×1間1.8m×1.8m約3.2㎡小さな受付、案内所
1間×1.5間1.8m×2.7m約4.9㎡受付、救護
1.5間×2間2.7m×3.6m約9.7㎡出店、本部、案内所
2間×3間3.6m×5.4m約19.4㎡本部、休憩、飲食の席

長さ1.8mの長机なら、1.5間×2間の長い辺(3.6m)に2本、2間×3間の長い辺(5.4m)に3本並びます。なめがた秋祭りの仕様書が1.5間×2間の出店ブースに長テーブル2台を置いているのも、この寸法とよく合っています。

メートルで大きさを表すテントもあります。広島市がまちづくり活動をする地域の団体に無料で貸し出しているテントは、1.8m×1.8m、3m×3m、5.98m×2.82mなどの大きさで、高さは2.1〜3.5mほどです(出典:広島市「活動に要する物品貸出」・2026年10月20日確認)。

大きさと一緒に見ておきたいのが、テントの軒の高さです。軒の下に看板を吊るしたり、幕を下ろしたりすると、そのぶん人が頭をぶつけやすくなります。大人が立って出入りするテントなら、看板を付けたあとの軒の下の高さまで確かめておくと安心です。

地域の祭りで、張数を数えてみる

用途の一覧ができたら、イベントの中身を当てはめて張数を出します。ここでは、ステージがあり、出店が10店、休憩の席を40席ほど用意したい地域の祭りを例に数えてみます(数字は数え方を示すための例で、決まった基準ではありません)。

屋外イベントの出店テント1張を、テントの斜め後ろから大人の目の高さで写した写真。白い天幕の下に長机が2本、横に並べて置かれ、机の上に無地の箱の品物が並び、後ろに在庫の段ボールと折りたたみ椅子が2脚ある。テントの前の通路には来場者が数人いる
用途考え方大きさ張数
本部1か所にまとめる1.5間×2間1
案内・迷子入口が1か所なので1つ1間×1.5間1
救護本部と兼ねない1間×1.5間1
休憩の席長机1本に片側3人ずつ6人として、40席で約7本。2間×3間1張に机は6本ほどで、椅子と通路を取ると窮屈なので2張2間×3間2
出店主催者がまとめて用意する場合1.5間×2間10
控え・音響ステージの袖に置く1.5間×2間1
荷物・ごみ予備の備品と、ごみの一時置き1間×1間1
合計17

出店を出店者の持ち込みにすると、主催者が用意するのは7張です。同じ祭りでも、出店のテントを誰が持つかで張数が倍以上変わるので、先にここを決めておくと見積りも取りやすくなります。

数え終わったら、会場図にテントの位置を描き込み、1張ずつ番号を振っておくのがおすすめです。なめがた秋祭りの仕様書でも、各出店のテントに出展者の名前とテントの番号を書いた看板を付けるよう求めています。番号があると、設営のときにも当日の連絡でも「何番のテント」で話が通じます。

用途ごとの大きさと張数、借り先と横幕・重り・照明、風や雷のときの判断役、届出、設営と撤収の段取りを書き込み、最後のページに会場図を描ける手配表を用意しました。テントに番号を振って使うと、借りる先への注文と当日の割り振りがまとめて決まります。

借りるか買うかは、使う回数と、保管・運搬・設営の人手で決める

テントは、年に1〜2回しか使わないなら借りるほうが置き場や点検の手間がかからず、毎月のように使い、置き場と運ぶ車と張る人がそろっているなら買う考え方もあります。借りる先は、自治体や社会福祉協議会の貸出と、テントのレンタル会社の2つです。

公民館の倉庫の前で、自治会の役員の男性2人が、たたんだ白いイベント用テントの骨組みと天幕の袋を軽トラックの荷台に積み込んでいる様子を、少し離れた横から写した写真
借り先・手に入れ方費用の考え方向いている場面気をつけたいこと
自治体・社会福祉協議会の貸出無料か、低い額のところがある自治会・子ども会・学校など、地域の団体の行事借りられる団体や目的に決まりがある。受け取りと返却は自分たちで運ぶ
テントのレンタル会社大きさ・張数・日数と、配達・設営を頼むかで動く張数が多い、大きなテントが要る、企業の催し配達と回収、設営と撤収が料金に入っているかを確かめる
購入買うときの費用のほか、保管・点検・買い替えがかかる毎月のように使う、決まった大きさを何度も使う置き場、運ぶ車、張る人を毎回そろえられるか

自治体や社会福祉協議会の貸出は、借りられる相手と目的に決まりがあります。広島市は、3人以上で作る団体に無料で貸し出す一方、営利が目的の活動や、単なる親睦・レクリエーションの行事は対象から外しています。受付は使う日の3か月前からで、審査に1週間ほどかかるので、余裕をもった申請が必要です。北海道の岩見沢市社会福祉協議会の行事用テントの貸出規程では、市内で使う場合に限って、町内会や学校などは無料、企業などが営利を目的とする事業で使う場合は1張500円で、1回に10張まで、貸出期間は5日以内と定めています。

(出典:広島市「活動に要する物品貸出」、岩見沢市社会福祉協議会「行事用テント貸出規程」・いずれも2026年10月20日確認)

どちらも、借りている間に壊したりなくしたりしたときは、借りた側が直すか弁償する決まりです。地域の行事なら、まずはお住まいの自治体や社会福祉協議会、校区の協議会に、貸し出せるテントがあるかを聞いてみてください。自治会の行事での備品の探し方は、自治会・町内会のイベント企画の記事にも書いています。

レンタル会社に頼む場合の費用は、テントの大きさと張数、借りる日数のほか、配達と回収を頼むか、設営と撤収まで頼むか、横幕・重り・照明を付けるか、早朝や休日の作業になるかで変わってきます。見積りを比べるときは、テント本体の料金だけでなく、こうした付属の行が入っているかを並べて見ると、差の理由が分かりやすくなります。

風への備えは、重りと「たたむ判断」を先に決めておく

テントの風への備えは、脚ごとに重りを付けて固定することと、風が強くなったときに誰が何を見てたたむと決めるかを、当日より前に決めておくことの2つです。テントの屋根は風を受けると帆のように持ち上がるので、固定と判断の両方が要ります。

屋外の舗装された広場で、紺の作業着の作業員が白いイベント用テントの脚に、黒い四角い重りを重ねてベルトで締めている手元を、地面に近い低い位置から近くで写した写真

テントが風で飛ばされる事故は、学校行事でも起きています。2019年5月11日には、福島県鏡石町の小学校の運動会で、日よけのために校庭に張っていた約10張のテントが突風で飛ばされ、児童11人と保護者1人の計12人が軽いけがをしました。記事によると、当時この周辺に強風などの注意報は出ていなかったそうです(出典:日本経済新聞「運動会中に突風で児童ら12人軽傷 福島、テント飛ぶ」・2026年10月20日確認)。

会場の地面によっては、杭(ペグ)が打てません。鳥取県のイベントの会場設営の仕様書では、テントは風にあおられて倒れると人身事故が起きることが容易に想定されるとして十分な補強を求め、舗装の部分ではペグが使えないので、重りなどで飛ばないようにするよう書いています(出典:鳥取県「令和エコライフ体感フェア」会場設営等委託業務仕様書・2026年10月20日確認)。アスファルトや広場の舗装の上に張るなら、重りの数を最初から手配に入れておきます。

たたむ判断は、判断する人と、見るものを先に決めておくことが一番大事です。当日に話し合って決めようとすると、迷っているうちに風が強まってしまうことがあります。判断役を1人決め、横幕を外す、天幕をたたむ、テントの下から人に出てもらう、という段階ごとに、何を見て決めるかをイベントの前に話しておけば、当日はその順に動くだけで済みます。

急に風が強くなるのは、積乱雲が近づいたときです。気象庁は、積乱雲が近づくサインとして「真っ黒い雲が近づいてきた」「雷の音が聞こえてきた」「急に冷たい風が吹いてきた」の3つを挙げ、まもなく激しい雨と雷が来て、竜巻などの激しい突風が起きるおそれもあるとしています。天気予報の数字だけでなく、この3つも判断の材料に入れておくと安心です。

雷の音が聞こえたら、テントの下にとどまらず、建物や車の中に移ってもらいます。気象庁が比較的安全な空間として挙げているのは、鉄筋コンクリートの建物や自動車(オープンカーは除く)・バス・列車の中などで、テントは入っていません。グラウンドのような開けた場所では人に雷が落ちやすくなるともしています。来場者に逃げてもらう建物や駐車場を、本部で先に決めておいてください。

(出典:気象庁「急な大雨や雷・竜巻から身を守るために ~積乱雲が近づくサインを見逃さない~」、気象庁「雷から身を守るには」・いずれも2026年10月20日確認)

風の強さの目安(気象庁の「風の強さと吹き方」)や、のぼり・バナーまで含めた固定の仕方は、屋外イベントの装飾|風・雨・日差しに負けない飾り方と備えで詳しく書いています。

雨と夕方に備えて、横幕・照明・電源を決めておく

雨の日のテントは、横から吹き込む雨と、天幕にたまる水と、足元の電源に気をつけます。夕方まで続くイベントなら、照明と電源の容量も一緒に決めておきます。

小雨の降る屋外イベントの出店テントを、テントの中から外に向けて写した写真。テントの横と後ろには白い幕が下ろされ、中央に寄せた長机の上の品物は濡れておらず、外の通路を傘を差した来場者が歩いている

横から雨が吹き込むときは、横幕(テントの横や後ろに下ろす幕)を付けると、机の上の品物や書類が濡れにくくなります。なめがた秋祭りの仕様書では、出店のブースを横と後ろの3方向を幕で囲み、祭りの時間外は前も幕でふさげるようにするよう求めています。何日か続くイベントで、夜のあいだ品物を置いておくなら、前の幕まで用意しておくと安心です。

天幕にたるみがあると、そこに雨水がたまって重くなることがあります。雨の日は、ときどき天幕の張り具合を見て、水がたまっていたら落としてください。机は幕から少し離して中央に寄せると、吹き込んだ雨がかかりにくくなります。

照明と電源は、何を使うかで要る容量が違ってきます。三田まつりの出店要項では、テント・照明と1,500Wの電源を主催者が用意し、1,500Wを超える機材を使うとブレーカーが落ちてほかの出店者に迷惑がかかること、古い機材は表示のワット数より電気を多く使う場合があることを案内しています。出店者に電源を配るなら、使ってよいワット数を先に知らせておくと、当日の停電を防げます。雨の日の電源の守り方は、屋外イベントの装飾の記事の「雨への備え」に書いています。

テントに看板や飾りを付けるときは、見える高さと、風を受ける面を考える

テントに社名やブース名を出すなら、通路の遠くから見える高さに名前を置くことと、看板や幕を足したぶん風を受ける面が増えることを、一緒に考えます。名前がどこにも見えないテントは、何のテントか分かりにくいものです。

晴れた屋外イベントの会場で、白いイベント用テントの天幕の前に紺色の無地の垂れ幕が付き、テントの脚に無地ののぼりが結ばれている出店テントを、通路の少し離れた正面から写した写真。来場者が数人、テントの前を歩いている

テントに名前を出す形は、主に次の3つです。

  • 天幕の前に垂れ幕を付ける:テントの正面の一番高い所に名前が来るので、通路の先からも見えやすいです。テントの大きさに合わせて作る必要があります
  • テントの前や上に看板を立てる・吊るす:大きく目立たせられますが、看板そのものの固定と、軒の下の高さに気をつけます
  • 脚にのぼりや看板を結ぶ:手軽に付けられますが、のぼりが受けた風はテントの脚にかかります。脚の重りを増やしておきます

どの形でも、名前と「何をしているテントか」の一言が、頭より上の高さにあると見つけてもらいやすくなります。出店やPRのテントの見せ方は、イベントブースのデザインの記事で詳しく書いています。

会場の外の道路から見える場所に、案内の看板を立てることもあるでしょう。福岡市の屋外広告物のQ&Aでは、イベントの開催中だけ立てる看板のように、数時間しか表示しないものも屋外広告物に当たるとしています(出典:福岡市「福岡市屋外広告物Q&A」の問2-11・2026年10月20日確認)。同じQ&Aでは、自治会や町内会などが出す営利を目的としない広告物は許可の手数料が要らない一方、協賛企業の名前や入場料を載せると営利の広告物の扱いになるとしています(問4-1・4-2)。会場の外に看板を出すなら、自治体の屋外広告物の窓口に確かめておくと安心です。

飾り付けは、天幕の縁にフラッグガーランドを渡したり、横幕に色を付けたりと、手軽なものでも雰囲気が変わります。どの飾りも、飛んだときに人に当たらない重さと付け方にしておくのが前提です。祭りの会場全体の飾り方は、夏祭り・お祭りの装飾の記事にまとめています。

設営と撤収は、張る順番と時間を会場図に書いておく

テントの設営と撤収は、会場図にテントの番号と張る順番を書き、何時から何時までに誰が張るかを決めておくと、当日の朝に慌てずに済みます。張る順番は、車で運び込む都合と、後から張りにくくなる奥の場所から考えます。

早朝の公園の広場で、Tシャツ姿のスタッフ4人が白いイベント用テントの脚をそれぞれ1本ずつ持ち、骨組みを同時に持ち上げて広げている様子を、少し離れた斜め前から写した写真

設営と撤去に使える時間は、主催者や会場が決めていることが多いです。鳥取県の会場設営の仕様書では、イベントは正午から午後5時までで、設営は当日の午前7時から11時まで、撤去は午後5時30分から8時までと決めていました。三田まつりの出店要項では、搬入は祭りの当日に行い、撤収は午後10時30分までに終える一方、交通規制が解ける午後9時30分ごろまでは会場に車を入れられないとしています。

撤収の時間に車が入れないと、たたんだテントを運び出せません。キャンプで撤収を暗くなる前に終わらせるよう夕飯の時間から逆算するのと同じで、車が入れる時刻から逆算して、テントをたたむ順番と、運び出すまで置いておく場所を決めておきます。

大きなテントは、持ち上げて広げるのに人数が要ります。張数と一緒に、何人で何張りを張るかも手配表に書いておいてください。濡れたまま畳んだテントは、持ち帰ってから広げて乾かします。借りたテントなら、返すときの決まりも借りる先に確かめておきます。

公園・道路・火を使う出店は、テントを張る前に届け出る

テントを張る場所が公園や道路なら、その管理者の許可が、テントの下でコンロやホットプレートを使うなら消防署への届出が要ります。どれも締切が開催日より前にあるので、会場が決まった時点で確かめます。

区役所の窓口のカウンターに、テントの位置を描き込んだ会場図と申請書類を置き、自治会の役員の女性が職員の説明を聞いている様子を、カウンターの横から目の高さで写した写真

福岡市を例にすると、主な手続きは次のとおりです。

こんなとき手続き窓口・締切(福岡市の場合)
公園の一部を独り占めして催しを開く公園の行為許可公園を所管する窓口へ。原則として使用開始日の1か月前まで。使用料が別にかかる
公園に催しのための仮設の工作物を置く公園の占用許可公園を所管する窓口へ。占用料が別にかかる
テントの下でコンロ・ホットプレートなどを使う露店を出す露店等の開設届出開設する日の3日前までに所轄の消防署へ

(出典:福岡市「占用許可申請、行為許可申請等」、福岡市消防局「多数の者の集合する催しにおける火災予防」・いずれも2026年10月20日確認)

火を使う露店では、原則として火気器具ごとに1本、検定マークの付いた業務用の消火器を用意します。1つのテントで複数の器具を使い、使うのに支障がなければ、消火器を共同で置くこともできます。電気を熱源にする器具も対象に入り、対象から外れるのは電気ポットやコーヒーメーカーなどの湯沸かしの器具と、調理をしない保温だけの器具です(福岡市消防局の同じページ)。三田まつりの出店要項でも、火を使う団体には10型の消火器を備え付けるよう求めています。

道路でテントを並べる祭りは、警察署への道路使用許可も要ります。道路を使う祭りの手続きと会場図の作り方は、自治体のイベント企画の記事に、食べ物を出すときの保健所への相談は、自治会・町内会のイベント企画の記事に書いています。

テントの手配と設営をまとめて頼むなら

テントが何十張にもなる、大きなテントを張る、ステージや音響と一緒に会場をつくる、といった場合は、テントの手配と設営をまとめて頼むと、主催者は当日の運営に集中できます。

公園の広場で開かれている屋外イベントの会場を、建物の2階ほどの高さから見下ろした写真。奥に仮設のステージがあり、その手前に白い無地のイベント用テントが通路をはさんで2列に並び、来場者が通路を歩いている

AGSでは、ステージ設営・レンタルの会場設営として、屋外イベントの本部・受付・控えのテントを、大きさに合わせて手配しています。ステージ、音響・照明、椅子やテーブル、受付まわりの設営と合わせてご相談いただけますし、雨の日を考えたテントや屋根の設置、進行の変え方、実施するかどうかの判断の基準も、前もって一緒に決めて計画を組み立てます。

イベントの企画から考えたい場合は、イベント企画・運営として、ステージ・テント・音響まで、屋外の会場の条件に合わせてお手伝いしています。ステージを組む場合の流れは、ステージ設営の流れと費用の考え方の記事をご覧ください。

張数がまだ決まっていない段階でも、会場の場所とイベントの中身が分かればご相談いただけます。お見積りは無料で、拠点は福岡・博多、現場は全国にお伺いします。

よくある質問

Q. イベント用テントには、何人くらい入りますか?

座る席として使うなら、テントの中に長机が何本並ぶかで考えると分かりやすいです。長さ1.8mの長机なら、2間×3間(3.6m×5.4m)の長い辺に3本並びます。机の前後に椅子を置く通路も要るので、詰め込みすぎず、座ってもらう人数から机の本数を出して、テントの大きさを選んでください。

Q. 雨の日でも、テントがあればイベントは開けますか?

小雨なら、横幕を付けてテントの中で続けられることがあります。ただし、雷の音が聞こえたら、テントの下にとどまらず建物や車の中に移ってもらいます。気象庁が比較的安全な空間として挙げているのは鉄筋コンクリートの建物や自動車の中などで、テントは入っていません。風が強まったときにたたむ判断と合わせて、避難先と判断する人を先に決めておいてください。

Q. 企業のイベントでも、自治体のテントを借りられますか?

自治体や社会福祉協議会の貸出は、借りられる団体と目的に決まりがあります。広島市は営利が目的の活動を対象から外していて、岩見沢市社会福祉協議会は企業などの営利の事業には1張500円で貸し出しています。借りたい自治体の窓口で確かめ、借りられない場合はレンタル会社に頼む形になります。

Q. テントの下でホットプレートを使ってもいいですか?

使えますが、多くの人が集まる催しの露店なら、消防署への届出と消火器が要ります。福岡市では、開設する日の3日前までに所轄の消防署に届け出て、原則として器具ごとに業務用の消火器を1本用意します。ホットプレートのような電気の器具も対象に入るので、使う器具を一覧にして届け出てください。

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