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おしゃれで目立つ看板の作り方|色は4色・文字は15字までが目安

B_2348 看板
おしゃれで目立つ看板の作り方|色は4色・文字は15字までが目安

おしゃれで目立つ看板にするには、色を4色くらいまでに絞り、載せる言葉を15字前後まで減らして、空いた場所を余白に回すのが近道です。目立たせる役目は派手な色に任せず、背景との明るさの差と、見る距離に合った文字の大きさに持たせます。

「おしゃれ」と「目立つ」は反対のことのように見えますが、実はつながっています。

見る距離に必要な文字の高さは思ったより小さく、20m先から読んでもらう日本語の文字でも、8cmが最低限の目安です。文字を詰め込まなければ看板には余白が残り、その余白が落ち着いた印象を作ってくれるんですよね。

数字の手がかりは、街並みを整えるために自治体が作った手引きにあります。板橋区のガイドラインは、歩いている方が0.3秒で読める文字数を日本語で最大15文字程度とし、文京区が見直しを進めているガイドラインの素案(確定前の案)は、1面に使う色を白も含めて4色までとしています。

この記事では、おしゃれに見える7つの要素の整え方、遠くから読める文字の大きさ、カフェ・立て看板・壁面・屋外ごとの違い、作る前に決める順番とデザイナーに渡す情報をまとめました。看板のデザイン・製作・施工をしている会社の目線で書いています。

出典:板橋区「地域らしさを育む屋外広告物の配慮事項」(板橋区屋外広告物景観ガイドライン)、文京区「文京区屋外広告物景観ガイドライン 素案」(令和8年8月時点)、いずれも2026年11月2日確認

おしゃれに見える看板は、色数・書体・余白など7つの要素が整っている

おしゃれに見える看板の多くは、足すより減らす方向で作られています。色数、書体、余白、情報量、素材と質感、照明、建物との調和の7つに分けると、自分の看板のどこを直せばいいかが分かりやすくなります。

要素おしゃれに見えにくくなる形整え方手がかりになる目安
色数色が多い、地の色が鮮やか地の色を外壁に合わせ、色を絞る白も含めて4色まで(文京区の素案)
書体縁取り・影・傾きなどの効果を重ねる文字そのものの形で見せる効果の使用を控える(文京区の素案)
余白板の端まで文字が入っている四方に間を空ける少なすぎても多すぎても読みにくい(和歌山県)
情報量電話番号や営業時間まで全部載せる店名と何の店かに絞る15文字程度・3項目まで(板橋区)
素材と質感素材とお店の雰囲気が合っていない金属や木の質感を見せる金属は品格、木は温かみ(板橋区)
照明必要のない所まで強く照らす伝えたい部分だけを照らす空や路上への漏れ光を控える(文京区の素案)
建物との調和建物に比べて大きすぎる、色がばらばら建物の一部に見えるように作る地の色を外壁の色と調和させる(和歌山県)

どれも街並みを整えるための手引きなので、おしゃれの基準として書かれたものではありません。それでも和歌山県のガイドラインは、色数が多い広告物は目を引くものの情報が読み取りにくいと説明していて、伝わりやすさと見た目の良さは同じ方向にあることが分かります。

通りの向かい側から、並んだ3軒の店舗の正面を横長に写した写真。真ん中の生成りの外壁のお店には、外壁に近い色の板に濃い緑の文字で Velmo Coffee と書かれた横長の看板があり、広い余白がある。両隣のお店もそれぞれ落ち着いた色の看板を付けていて、歩道を日本人の親子連れが歩いている。昼の明るい光

もちろん、どのお店にも当てはまるわけではありません。にぎやかな商店街のお店や大衆的な食堂なら、色も文字も多めの看板のほうが似合うこともあります。和歌山県のガイドラインも、にぎわいが求められる場所では、光で華やかさを出す形を挙げています。

出典:和歌山県「和歌山県屋外広告物ガイドライン」(平成30年9月改定)、リード文の板橋区と文京区の資料、いずれも2026年11月2日確認

色は、地の色を外壁に合わせてから、文字の色と差し色を決める

色で迷ったら、地の色、文字の色、差し色の順に決めると、自然に色数が絞れます。最初に見るのは好きな色の見本ではなく、看板を付ける外壁の色です。

明るいデザイン事務所の木の机を真上から写した写真。外壁の塗装サンプルの板、濃い緑・生成り・真鍮色の色見本、看板の配色案を印刷した紙が並び、30代の日本人デザイナーの手が色見本を1枚選んでいる

和歌山県のガイドラインは、地の色を外壁の色と調和させると、すっきりした印象になると説明しています。外壁が生成りなら地も生成りや薄いグレーにして、文字を濃い色にする形が分かりやすいでしょう。

会社の色やブランドの色が鮮やかなときは、捨てなくても大丈夫です。地と文字の色を反転させると、色のイメージを残したまま落ち着いた看板になります。赤い地に白い文字の看板なら、白に近い地に赤い文字にする、という直し方です。和歌山県と板橋区の手引きが、どちらもこの方法を挙げています。

差し色は、小さな面積で使うと効果が出やすい色です。静岡県の協議会が牧之原の茶園の周辺で作ったガイドラインでは、色数を5色以内とし、地の色が全体の70%程度、差し色が5%程度という分け方を示しました。文京区の素案より1色多く、4色が絶対の線ではないことも分かります。茶園の風景に合わせた基準ですが、配分の参考になると思います。

文字と地の色は、明るさの差をしっかり取ってください。文京区の素案も、高齢の方や色の見え方が違う方のために、明度差を十分に取るよう求めています。同じくらいの明るさの色を並べると、きれいな配色に見えても、離れたときに文字が背景に溶けて読みにくくなるからです。

AGSの実績にも、色を絞った看板があります。Les Nouveaux 1995様の店舗外看板は黒い地に白の文字だけで、店名と業種が読み取れる作りです。Cafe Lamp様の街頭看板は白い丸い板に黒の手書き風の店名を載せ、差し色は電球の絵の黄色だけにしています。

出典:静岡県「茶園景観に配慮した屋外広告物の推奨色等」(牧之原茶園・空港周辺地域景観協議会のガイドライン)・2026年11月2日確認、そのほかは前の章までの和歌山県・板橋区・文京区の資料

看板に載せる言葉は、15字くらいまで減らして別の場所へ分ける

正面の看板に載せる言葉は、店名と何の店かまでにしておくと、すっきり見えて読み取りやすくなります。ほかの情報は捨てるのではなく、読む距離が近い場所へ移します。

板橋区のガイドラインは、人の目が1か所に留まるのは0.3秒ほどで、そのあいだに読めるのは日本語で最大15文字程度、時速40kmで走る車からは7文字程度としています。同じ手引きは、道を聞いて簡単に覚えられる量は3項目までとも書いていて、項目を増やすほど覚えてもらいにくくなることが分かります。

打ち合わせ用のテーブルで、40代の日本人のカフェのオーナーと30代の日本人のデザイナーが向かい合って座り、看板の案を見ながら笑顔で話している様子を、デザイナーの肩越しに写した写真。テーブルの案の紙には濃い緑の地に白で Velmo Coffee と書かれた横長の看板のデザインが印刷され、横にノートとペンがある

架空のカフェ「Velmo Coffee」で比べてみます。

看板言葉が多い例分けた例
正面の看板自家焙煎コーヒーと手作りケーキのお店 Velmo Coffee 営業時間 8:00〜18:00 電話番号Velmo Coffee 自家焙煎
店先の置き看板(正面に全部載せたので置かない)今日のおすすめと値段
入口のドア(何も貼らない)営業時間と定休日
お店のWebサイトや地図のページ(看板と同じ内容)電話番号、メニュー全部、地図

「Velmo Coffee 自家焙煎」は、空白を除くと15字です。

15字はあくまで目安で、これを超えたら失敗というものではありません。ただ、言葉を1つ足したくなったら、その言葉は通りから読んでもらう必要があるのかを考えてみると、移せる場所が見つかることが多いです。店名が英字で読み方が分かりにくいときは、小さくカタカナを添えておくと、地図アプリで検索してもらいやすくなります。

文京区の素案も、掲出する情報を店舗名や業種など必要最小限にし、所在地、連絡先、営業時間などの掲載は控えるよう書いています。

出典:リード文の板橋区と文京区の資料

書体と余白は、どの距離で読んでもらうかに合わせて選ぶ

書体は、読んでもらう距離が遠いほど太めのゴシック寄りに、近いほど細い書体や手書き風まで選べるようになります。おしゃれに見える細い書体を遠くから読む看板に使うと、線が消えて読みにくくなることがあるので、距離と一緒に選んでください。

白い塗り壁に少し浮かせて付けた、真鍮色の太めのセリフ書体の切り文字 Noriel を、斜め横からすぐ近くで写した写真。文字の下に細い影が落ち、まわりに広い余白がある。人物は写っていない

手引きでも、書体の勧め方には幅があります。和歌山県のガイドラインはゴシック体の中太程度が読みやすいとし、文京区の素案は読みやすくすっきりした印象を与える細めのフォントを挙げています。歩く方が近くで読む看板なら細めでも読めますし、離れた所や車からも読んでほしいなら中太のほうが安心です。

文字の色によっても、太さの見え方は変わってきます。

  • 黒い地に白い文字は、白が膨らんで見えるので、やや細めの書体にする(和歌山県)
  • 白い地に黒い文字は、やや太めの書体にする(和歌山県)
  • 中から光らせる白い地に黒い文字は、印刷物より線が細く見えやすい(国土交通省)
  • 文字の幅を極端に詰めて縦長にする処理は、読みにくくなるので避ける(国土交通省)
  • 縁取りや影、傾きを付ける処理は控える(文京区の素案)

手書き風の書体やセリフ体(文字の端に飾りのある書体)は、お店の雰囲気を出しやすい書体です。短い店名だけに使うと読みやすさを保ちやすく、説明の言葉は読みやすい書体に分けておくと、看板の中で役割がはっきりします。

余白は多ければいいわけでもありません。和歌山県のガイドラインは、余白が少ないと文字が読みにくく、余白が多すぎて文字が小さくなっても読みにくいと図で示しています。後の章の表で文字の高さの下限を決めてから、残りを余白に回す順番なら、取りすぎを防げます。

出典:国土交通省「ガイドライン『参考』の主な修正」(文字の大きさの選択の目安・書体)・2026年11月2日確認、そのほかは前の章までの和歌山県・文京区の資料

素材と照明は、お店の雰囲気を言葉にしてから選ぶ

素材と照明は、「落ち着いた」「温かい」「きりっとした」のようにお店の雰囲気を言葉にしてから選ぶと、ぶれにくくなります。板橋区のガイドラインでは、品格を出すならステンレスやアルミの素材の色、温かくナチュラルな印象なら木材、という使い方が挙げられています。

文京区の素案にも、商業地域なら金属やガラス、住宅地や歴史のある地域なら木材・石・布というように、場所に合わせた素材の工夫が載っていて、場所に合わせて選ぶときの参考になります。木の板と金属の切り文字のような組み合わせ方と、それぞれの傷み方は、屋外看板の素材の記事にまとめました。切り文字の素材の違いは、アクリル切り文字の記事が詳しいです。

照明は、夜の看板の雰囲気を大きく変えます。文京区の素案は照明の方式を5つに分けていて、ネオンや電光掲示板のように光源そのものを見せる発光式を除くと、次の4つになります。

照明の方式光り方文京区の素案の考え方
間接照明式(箱文字)文字の裏や側面の光で壁を照らし、輪郭を浮かび上がらせる洗練された雰囲気、落ち着きや安らぎを出すのに向いている
内照式(箱文字)文字そのものが光る間接照明式と同じく、洗練された雰囲気や落ち着きを出すのに向いている
内照式(板全体)看板の面全体が光る商業地域以外では建物の低い部分に使い、深夜は消す
外照式外付けのライトで看板を照らす光源が見えないように付け、深夜は消す
夜の街角にある店舗の外観を、通りの向かいから中くらいの距離で写した写真。濃い色の壁に付いた Noriel の箱文字が裏側からやわらかく光り、文字の輪郭が壁に浮かんでいる。ガラス越しに店内の暖かい明かりが見え、歩道を日本人の2人連れが歩いている

光の色も雰囲気に関わります。文京区の素案は、住宅地や歴史的な雰囲気の地域では2800〜3500Kの暖かみのある光を基本としていて、夜に落ち着いた印象を出したいお店の参考になるでしょう。Les Nouveaux 1995様の看板は、板の上に付けたアームのライトで照らす形です。

光る看板の種類はLED看板の記事に、箱文字の光らせ方と金額の決まり方はチャンネル文字(箱文字)の記事に書いています。

出典:リード文の板橋区と文京区の資料

おしゃれなまま目立たせるには、見つけてもらう工夫と読める文字の大きさを分けて考える

「目立つ」には、遠くから看板に気づいてもらうことと、店名を読んでもらうことの2つが入っています。この2つを分けて考えると、派手な色や大きな文字に頼らなくても、おしゃれなまま目立たせられます。

気づいてもらうには、背景との明るさの差と付ける場所を使う

気づいてもらいやすくなるのは、看板が背景から浮いて見えるときです。白っぽい外壁に濃い地の看板を付ける、周りの看板が白ばかりの通りで濃い色を選ぶ、というように、明るさの差を付けます。

地の色を外壁に近づけると、板そのものは目立ちにくくなります。その場合は濃い文字と地の差で気づいてもらう形になるので、文字の大きさに余裕を持たせるか、袖看板や照明を足して補います。

通りを歩く方には、壁に平らに付けた看板は真横からだと見えにくいので、壁から突き出した袖看板も頼りになります。Cafe Lamp様の看板も、壁から突き出した丸い形です。夜まで見せたいなら、前の章の照明を足します。

読んでもらうには、距離から文字の高さを計算する

文字の高さは、「読んでほしい距離 ÷ 250」で計算できます。板橋区のガイドラインが公共サインの基準として紹介している目安で、和歌山県のガイドラインにも同じ計算が載っています。英字は日本語の75%ほどで足ります。

読んでほしい距離日本語の文字の高さ英字の高さ看板の例
5m2cm以上1.5cm以上入口の案内、置き看板の説明
10m4cm以上3cm以上置き看板の見出し、壁の小さな看板
20m8cm以上6cm以上立て看板の店名
30m12cm以上9cm以上袖看板の店名
100m40cm以上30cm以上建物の高い位置の壁面看板

距離と文字の高さは板橋区の表と和歌山県の例から取り、「看板の例」は板橋区の表と国土交通省の資料の説明をもとにお店の看板に当てはめました。国土交通省の資料によると、こうした文字の高さは最低限の目安で、見えにくい方のためにはより大きい文字が要るので、実際に作るときは一回り大きめに考えておくと安心です。

この表が面白いのは、思ったより小さくて済むところでしょう。30m先から読んでもらう場合でも12cmなので、文字の幅を高さと同じくらいとして6文字の店名を並べても、幅は72cmほどに収まります。幅180cmの看板なら、1mほどを余白に回せます。

看板を大きくすれば目立つわけではないので、文字の大きさに余裕があるなら、余白のある落ち着いた看板にできます。板橋区のガイドラインも、文字は大きければ大きいほど良いわけではなく、街並みにふさわしい大きさにするよう書いています。

歩道に立った大人の目の高さから、まっすぐ続く商店街の通りの先を見通した写真。30mほど先の店舗の壁から、濃い緑の丸い袖看板が通りに向かって突き出ていて、白い文字で Velmo と読める。手前の歩道には日本人の男女が歩いていて、昼の自然な光が差している

読んでほしい距離は、お店の前の道で確かめるのが確実です。「この角を曲がったところで見つけてほしい」という場所に立ち、そこから看板を付ける壁までの距離を地図アプリの距離測定か歩数で測ります。車からも読んでほしい場合は、時速40kmで1秒に約11m進むので、読める言葉は店名だけくらいに考えておくと現実的です。

出典:前の章までの板橋区・和歌山県・国土交通省の資料

カフェ・立て看板・壁面・屋外で、おしゃれに作るときに気をつけること

ここまでの考え方はどの看板にも共通ですが、看板の種類によって気をつけたいことが少し変わります。

カフェや店舗の看板は、店名で何のお店かが伝わるかを見る

カフェや雑貨店では、店名だけだと何のお店かが伝わらないことがあります。店名に業種の言葉が入っていないなら、「自家焙煎コーヒー」「焼き菓子」のように短く添えておくと安心です。

メニューや値段は、店先の置き看板に任せると正面の看板がすっきりします。業態ごとの看板の組み合わせは飲食店の看板の記事、サロンのように立地で組み合わせが変わるお店は美容室・サロンの看板の記事に書いています。

立て看板・スタンド看板は、お店の敷地の中で倒れないように置く

立て看板は近くで読まれるので、細い書体や手書き風の書体、写真を使いやすい看板です。

カフェの店先の石畳を地面に近い低い位置から写した写真。お店の敷地の中に、木の枠のA型スタンド看板が立ち、濃い緑の面に白い文字で Velmo Coffee と、その下に短く 珈琲 と書かれ、コーヒーカップの線画が入っている。奥にガラス扉がぼけて見える。昼の自然な光で人物は写っていない

置く場所はお店の敷地の中にして、風で倒れない重さや固定のしかたまで決めておきます。道路に置くと、道路交通法の決まりに関わってくるからです。屋外に置く看板の決め方は屋外看板の素材の記事の後半にまとめました。

壁面の看板は、建物の大きさと壁の質感に合わせる

壁面の看板は、建物に比べて大きすぎると威圧感が出やすい看板です。和歌山県のガイドラインも、適度な大きさで建物のデザインと調和させるよう書いています。

塗り壁やレンガのように壁そのものがきれいな建物なら、板を付けずに切り文字だけにすると、壁の質感を見せられます。板橋区の手引きも、切り文字のシンプルな表示を例に載せています。賃貸の壁に付ける場合の注意点はカルプ文字の記事に、会社の看板を外壁や受付のどこに付けるかは会社の看板の記事にまとめました。

屋外の看板は、色あせと自治体の決まりまで考える

屋外の看板は、日差しや雨で色が変わっていきます。濃い色の面は色の変化が目立ちやすいので、素材とシートの選び方は屋外看板の素材の記事を読んでから決めるのがおすすめです。

色や大きさに決まりがある地域もあります。たとえば大阪府枚方市のガイドラインの地域別の項目には、商業地域と近隣商業地域を除いて、赤や橙の系統は彩度10、黄の系統は彩度8、それ以外は彩度6を超える色の面積を各面の3分の1以内にする、という推奨基準が載っています。

自分の町でどんな手続きと決まりがあるかは、看板の設置に許可が要るかの記事で確かめられます。

出典:枚方市「枚方市屋外広告物ガイドライン」・2026年11月2日確認、そのほかは前の章までの資料

おしゃれにする目的は入っていただくことなので、案を人に見せて確かめる

看板をおしゃれにする目的は、来ていただきたい方に気づいてもらい、入ってみようと思ってもらうことです。見た目が整っていても、何のお店か分からなければ、その目的には届きません。

明るい事務所の窓ぎわで、30代の日本人の女性が同僚の40代の日本人の男性にタブレットの画面を見せ、2人とも画面を見ながら話している様子を横から写した写真。タブレットの画面には、濃い緑の地に白で Velmo Coffee と書かれた店舗の外観のイメージが映っている

案ができたら、お店のことを知らない方に見てもらうと、作っている本人では気づきにくいことが分かります。スマホに案を出して2〜3秒だけ見せ、次の3つを聞いてみてください。

  • 何のお店に見えますか
  • 店名はなんと読みますか
  • 気軽に入れそうですか、それとも特別な日に行くお店に見えますか

3つ目は意外と大事な質問です。黒い地に金色の細い文字は高級そうに見えるので、気軽に入ってほしいカフェだと、入りにくく感じられることがあります。逆に、きちんとした会社の受付に手書き風の書体を使うと、くだけて見えるかもしれません。

来ていただきたい方に合っているかを見れば、好みの話になりがちな「おしゃれかどうか」を、判断しやすい話に変えられます。

看板を作る前に決める順番と、デザイナーに渡す情報

看板のデザインを頼む前に、次の順番で決めておくと、案のやり直しを減らせます。上から順に決めるのは、後の項目が前の項目で絞られるからです。

  1. 来ていただきたい方と、お店の雰囲気: 雰囲気を言葉3つで書き、逆に避けたい印象も書く
  2. 読んでほしい場所と距離: 店の前の道を歩いて決め、文字の高さを計算する
  3. 載せる言葉: 正面は15字前後にして、残りは置き看板・ドア・Webに分ける
  4. 地の色・文字の色・差し色: 外壁の色から決めて、白も含めて4色までを目安にする
  5. 素材と夜の見せ方: 営業時間に合わせて、光らせるか照らすかを決める
  6. 手続きと建物の承諾: 許可の要否と、テナントなら建物の持ち主の承諾を確かめる

デザイナーには、次の情報をまとめて渡すと、最初の案から方向が合いやすくなります。

渡す情報用意するもの何に使うか
建物の様子正面と斜めの写真(昼と夜)、外壁の色と素材地の色、素材、照明を決める
付ける場所の大きさ壁の幅と高さ、テナントなら付けられる範囲看板の大きさと余白を決める
通りの様子通りの両方向からの写真、周りの看板の色背景から浮く明るさを決める
ロゴと店名ロゴのデータ、読み方、英字とカタカナの表記書体と文字の組み方を決める
好みの手がかり好きな看板の写真3枚と、どこが好きか。避けたい印象雰囲気の認識を合わせる
営業の条件営業時間、来ていただきたい方、予算の目安照明の方式と素材を決める

好きな看板の写真は、「おしゃれにしてください」という言葉より、ずっと多くのことを伝えてくれます。写真を見せるときは、色が好きなのか、書体が好きなのか、壁との組み合わせが好きなのかまで言葉にしておくと、案に反映してもらいやすいでしょう。

Canvaのようなデザインツールや画像生成のAIで、建物の写真に案を重ねたイメージを作って渡すのもおすすめです。方向を伝える材料としては十分に役立ちます。そのまま看板の製作に使う場合は、看板の大きさで出力できるデータか、商用で使える条件か、文字の形が崩れていないかを確かめておきます。

店舗の外壁に、看板と同じ大きさに印刷した紙の型紙を2人でテープで仮に当てている様子を、少し離れた歩道から写した写真。紺の作業着の30代の日本人の男性が型紙を押さえ、40代の日本人の女性のオーナーが一歩下がって見ながら話している。型紙には濃い緑の地に白で Velmo Coffee と印刷されている

画面の上で良く見えた書体や色も、実際の壁に付けると印象が変わることがあります。大きな看板なら、原寸の紙の型紙を壁に当てて、読んでほしい場所まで下がって見ておくと安心です。

ここまでの、お店の雰囲気、読んでほしい距離と文字の高さ、載せる言葉の分け方、色と素材と照明、デザイナーに渡すものを書き込めるシートを作りました。デザインの依頼や打ち合わせのときに、そのまま渡せます。

おしゃれな看板の新設・作り替えは、建物の写真からご相談ください

AGSでは、看板のデザイン・製作・施工を1つの窓口でお受けしています。「どんな看板がいいか分からない」という段階でも、立地やお店の雰囲気を伺って、看板の種類と置く場所からご提案できます。

店舗の前の歩道で、紺の作業着の40代の日本人の男性スタッフと、30代の日本人の女性のオーナーが並んで立ち、建物の正面を見上げながら話している様子を、歩道の少し低い位置から写した写真。男性は手に図面のボードを持ち、建物の壁には塗り替えたばかりの生成りの外壁が見える

新しいお店や会社の看板のほか、ほかの会社が作った看板の作り替えやリニューアルもご相談いただけます。

相談のときに、建物の正面の写真、付けたい壁の大きさ、ロゴのデータ、好きな看板の写真があると、話が早く進みます。対応できる看板の種類とご依頼の流れは看板のデザイン・施工のページにまとめました。現地調査とお見積りは無料で、拠点は福岡・博多、現場は全国にお伺いします。

よくある質問

Q. おしゃれな看板にすると、費用は高くなりますか?

おしゃれに見せること自体で高くなるとは限りません。金額を動かすのは、主に看板の種類・大きさ・素材・付ける場所です。色数や言葉を減らすだけなら金額が大きく変わらないこともありますし、金属の箱文字や間接照明を選べば材料と手間のぶん上がります。

Q. 目立たせたいので、赤や黄色を使ってはいけませんか?

使って大丈夫です。鮮やかな色は、地に全面で使うより、文字やマークなど小さな面積で使うと、落ち着いた印象のまま目に入りやすくなります。地域によっては色の決まりがあるので、付ける場所の自治体の手引きも確かめてください。

Q. 手書き風の書体は、屋外の看板に使えますか?

使えます。線が細いと遠くから読みにくくなりやすいので、店名のように短い言葉に使い、見てもらう距離に合った文字の高さと線の太さにします。案の段階で、読んでほしい距離から見て確かめておくと安心です。

Q. 今の看板を生かして、おしゃれに見せることはできますか?

看板の枠や本体がしっかりしていれば、表示面のデザインだけを新しくする方法があります。色数と言葉を減らすだけでも印象はかなり変わるので、今の看板の写真をもとに、作り替えの範囲を一緒に考えることができます。

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