ハロウィン企画で集客したいお店は、スタッフの仮装や「仮装で来た方への割引」のように、道具がほとんど要らない販促から始められます。
ハロウィンは、お客さまのほうが仮装や写真を楽しみにしている行事です。お店が大きな催しを用意しなくても、参加するきっかけを1つ置くだけで、話題にしてもらいやすいんです。
たとえば愛知県と岐阜県でラーメン店3店を営むHITENは、店内でかぼちゃの重さ当てクイズを開いて、3店合わせて1,101件の応募を集めています。店内にかぼちゃを置いて、スタッフも仮装して盛り上げた企画です。
この記事では、国内外のお店や商店街が実際にやったハロウィン企画を24件、お店1軒でできるものから商店街で組むものまで、手軽な順に並べました。お菓子を配って終わりにせず次の来店につなげる工夫と、景品の上限や許可の確認もまとめています。イベントの企画・装飾・施工をしている会社の目線で書いています。
ハロウィン企画24選の早見表(手軽な順)
24件を、手軽さと狙いで一覧にしました。★が多いほど手軽です。狙いは「来店(お店に来ていただく)」「滞在(長くいていただく)」「再来店(もう一度来ていただく)」「認知(お店を知っていただく)」の4つで分けています。
全部をやる必要はありません。トッピング全部乗せのラーメンが何の味か分からなくなるのと同じで、企画も欲張ると何のお店の販促か伝わりにくくなります。狙いに合うものを1〜2個選んでみてください。
| 企画 | 手軽さ | 主な狙い | 当日の人手 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| お店1軒・スタッフだけで | ||||
| スタッフが仮装して営業し、お客さまに投票してもらう | ★★★ | 来店・認知 | いつものスタッフ | 衣装代 |
| 仮装で来た方に割引やおまけを付ける | ★★★ | 来店 | いつものスタッフ | 割引分・おまけ代 |
| 合言葉を言った方に小さなおまけを渡す | ★★★ | 来店 | いつものスタッフ | おまけ代 |
| 店頭の人形やマスコットに仮装させる | ★★★ | 認知 | 不要 | 小物代 |
| 店内に隠れたおばけを探してもらう | ★★★ | 滞在 | いつものスタッフ | 隠す絵・景品代 |
| 数日の準備と少しの費用で | ||||
| かぼちゃの重さ当てクイズ | ★★ | 来店・再来店 | いつものスタッフ | かぼちゃ・景品代 |
| ぬりえを持ってきてもらい、店に飾る | ★★ | 再来店 | いつものスタッフ | 印刷代・参加賞 |
| ハロウィン限定の商品とセット販売 | ★★ | 来店・認知 | いつものスタッフ | 商品づくり・包装 |
| 仮装歓迎の会費制ナイト | ★★ | 来店 | いつもより少し多め | 料理・飲み物(会費で回収) |
| 子どもの仮装撮影会 | ★★ | 来店 | 撮影の担当 | 衣装・小物 |
| 商店街・近所のお店と組んで | ||||
| 参加店の前で撮った写真を見せたらお菓子 | ★ | 来店・認知 | 各店1人 | お菓子代 |
| 各店で配る数とルールを決めたお菓子配り | ★ | 来店 | 各店1人+列の整理 | お菓子代 |
| 子どもはお菓子、大人はくじで各店の割引券 | ★ | 再来店 | 本部に数人 | お菓子代・割引の負担 |
| 何店か回ってもらうスタンプラリー | ★ | 来店・滞在 | 本部に数人 | 台紙・景品代 |
| 子どもの見守りを兼ねてお店を回ってもらう | ★ | 認知 | 各店1人 | お菓子代 |
| 謎解きで回ってもらい、キットにクーポンを入れる | ★ | 滞在・再来店 | 本部に数人 | 問題づくり(外部に頼むことが多い) |
| ハロウィンの後にもう一度集まる日をつくる | ★ | 再来店 | 本部に数人 | 景品代 |
| 海外の商店街・小さなお店の仕掛け | ||||
| ペットの仮装コンテストを1時間だけ開く | ★★★ | 来店・認知 | いつものスタッフ | 賞品代 |
| お菓子以外の配りものを用意して目印を出す | ★★★ | 来店 | 不要 | 文具・シール代 |
| SNSで仮装写真を募り、賞品を近所のお店の商品券にする | ★★★ | 認知 | SNSの担当 | 商品券 |
| お店の窓に飾ったアイテムを探して回ってもらう | ★★ | 来店・滞在 | 各店少し | 飾り(景品に流用) |
| お店の窓の飾りつけを競い、来た方に投票してもらう | ★★ | 来店・認知 | 各店 | 装飾費 |
| かかしを作って町に並べる | ★ | 滞在・認知 | 参加するお店・家族 | 材料・賞品 |
| お菓子を配る時間を2時間に区切る | ★ | 来店 | 各店1人 | お菓子代 |
費用の目安は、お店が自前で用意する場合の考え方です。装飾やフォトスポットを業者に頼む場合の時期は店舗のハロウィン装飾はいつから?にまとめています。
お店1軒・スタッフだけで始められるハロウィン企画
お店1軒でやるなら、スタッフの仮装と「仮装で来た方への特典」から始めるのが一番手軽です。道具はほとんど要らず、いつもの営業にそのまま乗せられます。
スタッフが仮装して営業し、お客さまに投票してもらう
ハロウィンの週末に、スタッフ全員が仮装して営業します。お金をあまりかけずにできる販促ですが、店の前を通る方の足が止まりやすく、SNSに載せる写真にもなります。
東京・北青山の美容室BOUQUETは、2024年にスタッフ全員が「千と千尋の神隠し」の登場人物に仮装して営業し、来店したお客さまにスタッフの人気投票をしてもらいました。1位のカオナシは10票だったと結果をブログで発表しています(出典:BOUQUET ブログ・2026年9月15日確認)。
投票を付けると、お客さまとスタッフの会話のきっかけになります。結果の発表をブログやSNSに載せれば、ハロウィンが終わった後にもう一度お店を思い出していただけます。
仮装で来た方に割引やおまけを付ける
「仮装して来店した方は◯円引き」「お子さまにお菓子をプレゼント」のように、仮装そのものを来店の理由にする企画です。お客さまが自分で衣装を用意して来てくださるので、お店の準備は告知と特典だけで済みます。
札幌・すすきののコミュニティバー「札幌で飲もう!!」は、2025年のハロウィンに、コスプレで来店すると500円引き、事前予約でさらに500円引き(併用で最大1,000円引き。飲み放題を注文した方が対象)にしました(出典:札幌で飲もう!! イベント案内・2026年9月15日確認)。神奈川県のパン屋みちぱんは、2024年10月31日に仮装して来店した小学生以下のお子さまへオリジナルの焼き菓子を渡す企画を案内しました(出典:みちぱん お知らせ・同日確認)。
大人向けに少しひねった例もあります。旭川市のクラフトビールとパフェの店Heisonは、2025年10月31日の「地味ハロウィン」で、街で見かけそうな人に地味に仮装して来た方にハーフパイントの1杯目を半額にする特典を案内しました。姉妹店で2020年から毎年続けてきた企画を、この年からHeisonに場所を移して開いています。小中学生はふつうの仮装でもソフトクリームが半額です(出典:Heison CraftBeer & Parfait・同日確認)。本格的な衣装がなくても参加できるので、仮装に照れがある大人の方にも声をかけやすい企画です。
合言葉を言った方に小さなおまけを渡す
レジで「トリック・オア・トリート」と言ってもらったら、おまけを渡します。子どもが自分で言いに来る場面が生まれるので、親子で来店するきっかけになります。
愛知県豊橋市のベーカリーショパン三ノ輪本店は、2025年10月25・26日の2日間、お子さま1人につき500円以上お買い上げのうえ合言葉を言うと、パンダクリームかコアラチョコと交換できる引換券を渡す企画を案内しました(出典:ベーカリーショパン お知らせ・2026年9月15日確認)。
お買い上げを条件にするかどうかで景品の上限の考え方が変わるので、後半の「やる前に確認すること」も見ておいてください。
店頭の人形やマスコットに仮装させる
店先に置いている人形やマスコットに、ハロウィンの帽子やかぶりものを付けるだけの企画です。人手はまったく要りません。
散歩の達人の2024年の記事では、東京・つつじヶ丘の不動産店がウインドーのマスコットに手作りらしい帽子をかぶせていた例や、神田の整骨院が入口のガイコツにかぼちゃのかぶりものを付けていた例が紹介されています(出典:散歩の達人・2026年9月15日確認)。
飲食店や物販に限らず、不動産店や整骨院のように「季節の話題がなさそうなお店」でもできるのがいいところです。いつもの人形の格好が変わっていると、通りがかりの方が気づいて写真を撮ってくださることもあります。
店内に隠れたおばけを探してもらう
店内のあちこちにおばけやキャラクターを隠して、いくつ見つけられるかを数えてもらいます。お子さまが探している間、親御さんは店内を見て回れるので、滞在時間が延びやすくなります。
長野県松本市のBAKERY SWEET並柳店は、2022年のハロウィンの10月30・31日に、仮装したキャラクター「Sweet boyくん」を棚の上や足元など店内のあちこちに隠し、何人いたかをレジのスタッフに伝えると、ハロウィン限定のキャラクターパンをプレゼントする企画を案内しました(出典:BAKERY SWEET お知らせ・2026年9月15日確認)。
見つけた数をレジで伝えてもらう形にすると、探し終わったご家族がレジまで来てくださるきっかけになります。隠す場所を商品の棚の近くにすると、探すついでに商品も目に入ります。
数日の準備と少しの費用でできるハロウィン企画
数日の準備ができるなら、応募や作品を「持ってきてもらう」企画がおすすめです。応募しに来て、結果を見に来て、と来店の回数が増えます。
かぼちゃの重さ当てクイズ
店内に大きなかぼちゃを置いて、重さを予想して応募してもらいます。ルールの説明がいらず、子どもから大人まで参加できるので、応募が集まりやすい企画です。
愛知県と岐阜県でラーメン店3店を営むHITENは、2023年に稲沢店・羽島店・愛西町方店の3店で重さ当てクイズを開き、応募は3店合わせて1,101件でした。当日はスタッフも仮装して盛り上げています。この年は、重さがぴったり合った方はいませんでした(出典:HITEN イベント報告・2026年9月15日確認)。

ラーメン店でこれだけ応募が集まるのは、なかなか面白いところです。飲食店や物販に限らず、店内にかぼちゃを置く場所さえあれば、業種を選ばずにできます。
結果の発表は、店頭とSNSの両方でやるのがおすすめです。応募用紙に「発表は◯日、店頭で」と書いておくと、発表を見に来ていただけます。
ぬりえを持ってきてもらい、店に飾る
ハロウィンのぬりえを配り、塗って持ってきてもらった作品を店内に飾ります。持ってくるときに1回、飾られた作品を家族で見に来るときにもう1回、と来店が続くのが強みです。
栃木県を中心に店舗のある文具店・上野文具は、2024年に小学生以下を対象にハロウィンのぬりえを募集しました。作品は持ち込んだ店舗に11月4日まで展示し、参加賞を渡したうえで、11月30日までに作品を返却する流れにしています(出典:上野文具 お知らせ・2026年9月15日確認)。千葉県のパン屋ピーターパンも、2025年に路面店6店で、ぬりえを塗って持ってきた方にオリジナルシールを渡し、作品を店舗に飾る企画を出しています(出典:ピーターパン お知らせ・同日確認)。
上野文具のように返却の期間を設けると、飾り終わった後にも作品を受け取りに来ていただけます。作品にはお子さまの名前が入るので、飾るときの名前の出し方(下の名前だけにする等)は応募用紙で先に決めておくと安心です。
ハロウィン限定の商品とセット販売
期間限定の商品をつくって、いつもの商品と組み合わせたセットで売ります。「この時期だけ」が来店の理由になり、SNSで写真を載せていただくきっかけにもなります。
コーヒー豆の南蛮屋は、2025年に「ハロウィンブレンド」(100g 税込1,015円)と「かぼちゃのラスク」(税込570円)を合わせた「魅惑のハロウィンセット」を、通常より100円安い税込1,485円で10月1日から販売しました(出典:南蛮屋 お知らせ・2026年9月15日確認)。札幌のペンギンベーカリーは、2024年に税込140〜270円のハロウィン限定パンを5種類出し、Instagramの応募で最大100名にプレゼントしています(出典:株式会社ペンギン プレスリリース・同日確認)。
新しい商品を一からつくらなくても、いつもの商品におばけの顔を描く、包装をオレンジと黒にする、くらいで限定品になります。値引きをする場合も、南蛮屋のようにセットにして「まとめて買うと少しお得」にすると、いつもの商品を一緒に手に取っていただくきっかけになります。
仮装歓迎の会費制ナイト
飲食店やバーなら、ハロウィン当日の夜を会費制のパーティーにする方法があります。会費を先に決めておけば、料理と飲み物の量を読みやすく、夜の売上の見通しも立ちます。
東京・吉祥寺のこあがり酒Bar Domaniは、2025年10月31日の19時から23時まで、参加費4,000円(フリードリンク・おつまみ付き)で仮装歓迎のイベントを開き、食べ物・飲み物の持ち込みも自由にしました(出典:こあがり酒Bar Domani イベント案内・2026年9月15日確認)。
料理や飲み物を全部お店で用意しなくて済むので、小さなお店でも開きやすい形です。告知は、常連の方への声かけとSNSで2〜3週間前から始めておくと安心です。告知の手段の選び方はイベントの告知方法10選にまとめました。
子どもの仮装撮影会
写真館やフォトスタジオ、美容室なら、ハロウィンの衣装で子どもの写真を撮る撮影会ができます。時間と料金を決めた予約制にすると、いつもの営業の空き時間に入れやすいです。
子ども写真館のLOVSTは、2025年10月1日から31日まで、ららぽーと福岡店を含む全店で、約30分・15カット・衣装1着のハロウィン撮影会を平日8,800円、休日11,000円(いずれも税込)で行いました(出典:LOVST お知らせ・2026年9月15日確認)。
撮影の背景をどう組むかは、ハロウィンのフォトスポットの作り方で詳しく書いています。撮った写真をお店のSNSに載せるときは、保護者の方に了承をいただいてからにしてください。
商店街・近所のお店と組んでやるハロウィン企画
商店街や近所のお店と組むと、1軒では呼びにくい数のお客さまに来ていただけます。そのかわり、参加するお店を集める時間と、配る数・ルールを決める打ち合わせが必要です。
参加店の前で撮った写真を見せたらお菓子
仮装した子どもに参加店の前で写真を撮ってもらい、その写真をお店の人に見せたらお菓子を渡します。子どもがお店の前に立ち止まるので、ふだん入ったことのないお店を知っていただけます。
さいたま市の東大宮ハロウィン実行委員会は、2022年10月22・23日の2日間、駅前の26店でこの形を行い、仮装した小学生以下の子どもが延べ500人参加しました(出典:大宮経済新聞・2026年9月15日確認)。
写真を撮る場所に、お店の名前が入った小さな看板を置いておくと、撮った写真がそのままお店の紹介になります。
各店で配る数とルールを決めたお菓子配り
商店街のお菓子配りは、最初に「1店あたり何個配るか」と「並び方のルール」を決めておくと、当日の混乱が減ります。
東京・板橋の仲宿商店街は、2025年10月25日の16時から、仮装した子どもに各店300個のお菓子を用意しました。「同じお店からもらうのは1回だけ」「その場にいない兄弟や友達の分は渡さない」「列に割り込まない」「他のお店や歩行者・自転車の迷惑にならないように」をルールとして事前に出しています(出典:仲宿商店街 イベント情報・2026年9月15日確認)。
小さく始めて大きくなった例もあります。東京・麻布十番商店街のハロウィンは、2012年に青年会がスタンプラリーとして始め、初回から47店が参加して300人の子どもが来ました。2019年には人数制限を設けても1,200人が集まっています(出典:麻布十番商店街振興組合・2026年9月15日確認)。
子どもはお菓子、大人はくじで各店の割引券
子どもにはお菓子を、大人にはくじで商店街の各店の割引券を渡す形です。お菓子配りは子どもが主役になりがちですが、この形なら一緒に来た大人にも「次にお店を使う理由」を持ち帰っていただけます。
東京の五反田商店街振興組合は、2025年10月26日のハロウィンで、15歳以下のお子さまには先着600名にお菓子の詰め合わせを、16歳以上の方にはくじ引きで商店街各店の割引券を用意しました(出典:しながわ観光協会・2026年9月15日確認)。
割引券には使える期限を付けて、11月のうちに使える形にしておくと、ハロウィンの後の来店につながります。
何店か回ってもらうスタンプラリー
参加店を何店か回ってスタンプを集めると、抽選に参加できる形です。全店を回らなくてもよいルールにしておくと、小さな子ども連れでも最後まで参加しやすくなります。
埼玉県川越市のクレアモールでは、2024年に川越新富町商店街と川越サンロード商店街が、参加8店のうち5店を回ると抽選に参加できるスタンプラリーを企画しました。抽選は先着300人、仮装に使えるフェースシールは先着500人分を用意し、フォトコンテストの入賞者にはクレアモールで使える食事の招待券を贈る内容です(出典:川越経済新聞・2026年9月15日確認)。
景品を商店街で使える招待券にしているのがポイントで、景品そのものが次の来店の理由になります。スタンプラリーの組み方や共同の抽選会の景品の上限は、集客イベントのアイデア15選でも触れています。
子どもの見守りを兼ねてお店を回ってもらう
子どもにお店を回ってお菓子をもらってもらうことで、「困ったときに入れるお店」を覚えてもらう企画です。販促というより地域とのつながりづくりですが、お店を知っていただくきっかけとしては十分です。
仙台市の荒町商店街は、子どもが不審者に遭ったときにふだん立ち寄らない店にも助けを求めやすくなるようにと、お菓子を配るハロウィンを続けています。18年目となった2025年は31店が参加し、400人以上の子どもが集まりました(出典:KHB東日本放送・2026年9月15日確認)。
保護者の方からの信頼につながる企画なので、学校やPTAに告知をお願いしやすいのもいいところです。
謎解きで回ってもらい、キットにクーポンを入れる
謎解きの手がかりをお店に置いて、街を回ってもらう企画です。滞在時間が長くなりやすく、キットにクーポンを入れておくと、謎を解いた後にお店を使っていただけます。
東京都町田市は、市・観光コンベンション協会・商店会連合会の3者で周遊型の謎解きを開き、2022年度に約15,000人、2023年度に約16,200人が参加しました。第2弾では謎解きキットに商店街で使えるクーポンを同封し、商店街の利用も増えたと市の担当課が話しています(出典:関東財務局 経済調査レポート(PDF)・2026年9月15日確認)。
これはハロウィンの企画ではありませんが、ハロウィンでも同じ形は組めます。大阪市の安立本通商店街と安立中央商店街は、2025年10月26日に地元の高校生が監修した小学生向けの謎解き「一寸法師を救い出せ!」を先着500名で企画しました(出典:大阪商店街情報・同日確認)。
問題づくりには時間がかかるので、準備期間に余裕があるときの企画です。地元の学校と組むと、問題づくりそのものが地域の話題になりやすいです。
ハロウィンの後にもう一度集まる日をつくる
ハロウィン当日に着た仮装で、11月にもう一度集まってもらう企画です。ハロウィン当日はほかのイベントと重なることも多いので、日をずらすと、もう一度着る機会を楽しみに来ていただけます。
兵庫県姫路市の西二階町商店街は、2025年11月1・2日に「おかわりハロウィーン」を初めて企画し、当日に着た衣装をもう一度着て参加できるようにしました。子どもの仮装からグランプリを選び、お菓子タワーを贈る内容です(出典:姫路経済新聞・2026年9月15日確認)。
一度買った衣装をもう一度着られる機会は、保護者の方にも喜ばれやすいです。
海外の商店街・小さなお店がやっている集客の仕掛け
海外の小さな町でも、お金をかけずに「お店に寄る理由」をつくる工夫がされています。そのまま真似できない部分もあるので、日本でやるときの置き換え方と一緒に紹介します。
1店舗でできる仕掛け
ペットの仮装コンテストを1時間だけ開く
アメリカ・フロリダ州パルメットのブルワリー、Corporate Ladder Brewingは、2025年のハロウィン当日の19時から20時の1時間だけ、ペットの仮装コンテストを企画し、一番の仮装に賞品を用意しました(出典:Corporate Ladder Brewing・2026年9月15日確認)。
日本でやるなら、ペット同伴できるカフェやテラス席のあるお店で、時間を1時間に絞るのがおすすめです。飼い主の方が写真をSNSに載せてくださると、お店の名前も一緒に知っていただけます。
お菓子以外の配りものを用意して目印を出す
アメリカの食物アレルギーの非営利団体FAREは、2014年から「Teal Pumpkin Project」を全国に広げています。青緑色のかぼちゃや配布用の掲示を出して、お菓子以外の配りもの(おもちゃなど)を用意していることを示す取り組みで、家庭の住所やイベントを地図に登録する仕組みもあります。FAREによると、アメリカで食物アレルギーの影響を受ける人は3,300万人です(出典:FARE Teal Pumpkin Project・2026年9月15日確認)。
日本でやるなら、お菓子とは別のかごにシールや文具を入れて「お菓子以外もあります」と小さく掲示するだけで十分です。アレルギーのあるお子さまの家族が参加しやすくなり、お店への好感にもつながります。
SNSで仮装写真を募り、賞品を近所のお店の商品券にする
カナダ・ストラットフォードの中心街の商店街組合は、2025年にInstagramで仮装写真のコンテストを行い、組合をタグ付けして投稿してもらいました。賞品は地元のお店Mercer Hallの50ドルの商品券です(出典:Downtown Stratford BIA・2026年9月15日確認)。
日本の1店舗でやるなら、お店のアカウントをタグ付けした投稿から選び、賞品を自店の商品券にすると、受け取りに来ていただくところまでつながります。購入や来店を条件にした抽選にする場合は景品の上限があるので、下の「やる前に確認すること」も見てください。
お店どうしで組む仕掛け
お店の窓に飾ったアイテムを探して回ってもらう
イギリス・ロイストンの中心街の組織Royston Firstは、2025年に町の中心のお店の窓13か所にハロウィンのアイテムを飾り、地図を持って探してもらう企画を行いました。対象は11歳以下で参加は無料、応募用紙は図書館や個人のお店で配り、賞品は展示に使ったぬいぐるみです(出典:Royston First・2026年9月15日確認)。
賞品を展示に使った飾りにしているので、景品代がほとんどかかりません。日本でも、近所の数店で「窓に飾ったおばけを探そう」と組めば、同じ形で始められます。
お店の窓の飾りつけを競い、来た方に投票してもらう
アメリカ・バーモント州ラトランドの中心街では、2025年に20数のお店や団体が窓を飾りつけ、ゲスト審査員3人の審査と来た方の人気投票で表彰しました(出典:Downtown Rutland Partnership・2026年9月15日確認)。参加したSpeakeasy Cafeの店主は、地元テレビの取材に対して、町の外から来るお客さまのおかげで商売がかなり増えると話しています(出典:WCAX・同日確認)。
日本でやるなら、各店のレジ横に投票用紙を置き、投票しに来た方がお店に入る形にするとよいです。窓や店頭の装飾を本格的にやりたい場合は、装飾のサービスでもご相談を受けています。
かかしを作って町に並べる
アメリカ・コネチカット州ウィルトンの商工会議所は、2025年10月15日から31日まで、お店・団体・家族がつくったかかしを中心街に並べ、3部門で表彰しました。参加は先着50組まで、賞品は町の20数店で使える150ドルの商工会議所の商品券です(出典:Wilton Chamber of Commerce・2026年9月15日確認)。
日本にも昔からかかし祭りがあるので、なじみやすい企画です。道路に面した場所や街路灯に取り付ける場合は管理者の許可が要ることがあるので、まずは各店の店頭や敷地の中に置く形で考えてみてください。
商店街全体で組む仕掛け
お菓子を配る時間を2時間に区切る
カナダ・キングスビルの商店街組合は、2025年10月25日の11時から13時までの2時間に絞って、60店を超えるお店でお菓子を配りました。4回目の開催で、前年は500人の子どもが来ています。組合のマネージャーは、どのお店も今年はより忙しかったと話しています(出典:Southpoint Sun・2026年9月15日確認)。
時間を短く区切ると、お店が営業しながら対応しやすく、お菓子の数も読みやすくなります。日本の商店街でも、配るのは店内か店先の敷地の中にして、時間を決めて告知すると続けやすいです。
| 海外の形 | 日本でやるときの置き換え |
|---|---|
| 路上でお菓子を配る | 店内か店先の敷地の中で渡し、時間を区切る |
| お店の窓ガラスに直接絵を描く・飾る | 紙に描いて内側から貼る。貸主や施設のルールを先に確認する |
| 街路灯や歩道にかかしや飾りを付ける | 各店の店頭・敷地の中に置く。道路に出す場合は許可を確認する |
| 賞品を近所のお店の商品券にする | 商店街の共通商品券や、参加店で使える割引券にする |
お菓子を配って終わりにしない、ハロウィン販促の決めごと
ハロウィンの企画を販促につなげるには、始める前に「狙い」「配る数」「次に来ていただく理由」の3つを決めておくのがおすすめです。ここが決まっていないと、お菓子を配ってにぎわったけれど、その後につながらなかった、となりやすいです。
狙いを「来店」と「再来店」のどちらか1つに決める
今年初めて来ていただくことが目的なのか、来てくださった方にもう一度来ていただくことが目的なのかで、選ぶ企画が変わります。初めての方を増やしたいなら、店頭の人形の仮装や写真を撮って見せる企画のように、通りがかりの方の目に入る企画が向いています。再来店が目的なら、重さ当ての結果発表やぬりえの展示のように、もう一度来る用事ができる企画がおすすめです。
配る数と、なくなったときの終わり方を先に決める
お菓子や景品は、数を決めて「なくなり次第終了」と告知に書いておきます。仲宿商店街の各店300個や、五反田商店街の先着600名のように、数を先に出しておくと、並んだのにもらえなかったというがっかりが減ります。キャンプのペグと同じで、足りなくなってから買いに行くことはできないので、少し予備を持っておくと安心です。
次に来ていただく理由を一緒に渡す
五反田商店街の割引券や、町田市の謎解きキットに入れたクーポンのように、お菓子と一緒に「次にお店を使う理由」を渡すと、ハロウィンの後の来店につながります。お店1軒なら、11月に使える割引券や、次の季節のイベントの案内を袋に1枚入れておくだけでも違います。
告知の段階から当日の会場づくりまでの考え方は、イベントの集客方法にまとめています。
やる前に確認すること(景品の上限・許可・衛生・行列)
ハロウィン企画で先に確認しておきたいのは、景品の金額の上限、店の前の道路を使うときの許可、配るお菓子の扱い、行列のルールの4つです。企画が固まる前に見ておくと、後から景品や段取りを差し替える手間が減ります。
| 確認すること | 見るところ | 確認先 |
|---|---|---|
| 景品・おまけの金額 | 購入を条件にしないで来店した方全員に渡すおまけは、原則200円まで(取引の価額を100円とみなすため)。抽選や商店街の共同の抽選会は別の区分 | 消費者庁 景品類Q&A、詳しくは集客イベントのアイデア15選の景品表示法の章 |
| 道路を使うかどうか | 店の前の歩道にテーブルやパネルを出す、道路で仮装行列をする場合は、道路使用許可が要ることがある | 場所を管轄する警察署(警察庁 道路使用許可の概要) |
| 配るお菓子 | 個包装の市販品にしておくと扱いやすい。手作りのお菓子を配る、その場で調理する場合は届出が要ることがある | お店のある地域の保健所 |
| 行列のルール | 同じお店は1回だけ、その場にいない子の分は渡さない、割り込まない、歩行者の迷惑にならない(仲宿商店街の例) | 告知物と当日の掲示 |
| 写真の扱い | お客さまやお子さまの写真をSNSに載せるときは、本人や保護者の了承をもらう | 当日の声かけ・応募用紙 |
| 装飾の素材 | 商業施設の中では防炎の素材が求められることが多い | 施設の担当者(ハロウィン装飾の記事で詳しく) |
2026年9月15日確認時点の内容です。景品の上限は企画の形で区分が変わるので、迷ったら消費者庁のページで区分を確かめてください。
AGSでお手伝いできること
AGSは、イベントの企画から装飾・施工、当日のスタッフの手配までを請けている会社です。お店1軒の店頭装飾やフォトスポットから、商店街や商業施設の共同の催事まで、規模に合わせて部分的にもまとめてもお手伝いできます。
「企画はお店でやるので、装飾だけ頼みたい」「商店街で共通のポスターや台紙をつくりたい」といったご相談も歓迎です。ハロウィン以外の季節や、お店に限らないイベントの企画例は面白いイベント企画のアイデア17選にまとめています。ハロウィンのあとに続く季節の企画は、クリスマスイベントで集客する方法と年末から仕込むお正月の集客企画の記事で実例を紹介しています。
拠点は福岡・博多ですが、現場は全国に伺います。見積りは無料なので、お問い合わせから気軽にどうぞ。
よくある質問
Q. ハロウィン企画はいつから準備すればいいですか?
お店1軒の企画なら、告知を10月上旬に始められるよう、9月中に中身と特典を決めておくと安心です。商店街で組む企画は、参加店を集めて告知物をつくる時間がかかるので、もう少し早めに動いてください。装飾を業者に頼む場合の時期は店舗のハロウィン装飾はいつから?で書いています。
Q. 子ども向けと大人向け、どちらの企画にすればいいですか?
お店に来ていただきたい方に合わせて選んでください。お子さま連れのご家族なら、ぬりえや重さ当て、合言葉のおまけが向いています。大人の方なら、旭川のHeisonの「地味ハロウィン」や吉祥寺のDomaniの会費制ナイトのように、仮装に照れがあっても参加しやすい形がおすすめです。
Q. お菓子が足りなくなったらどうすればいいですか?
配る数を先に決め、告知に「なくなり次第終了」と書いておくのが基本です。足りなくなったときは、お菓子の代わりに次回使える割引券やシールを渡せるように用意しておくと、もらえなかった方にもお店の印象が悪くなりにくいです。
Q. 装飾やフォトスポットだけ頼むことはできますか?
できます。店頭やウインドウの季節の装飾、写真を撮りたくなるフォトスポットづくり、催事会場の装飾まで、装飾のサービスとしてお請けしています。企画の中身がまだ決まっていない段階からのご相談でも大丈夫です。
ハロウィンの販促は、大きな催しを用意するより、お客さまが参加するきっかけを1つ置くところから始めるのが近道です。
まずは早見表から1〜2個選んで、狙いと配る数を決めてみてください。楽しいハロウィンになりますように!
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