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ノベルティ制作は名入れとフルオリジナルのどっち?費用と納期が動く条件

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ノベルティ制作は名入れとフルオリジナルのどっち?費用と納期が動く条件

会社やお店でノベルティを作るなら、まずは既製品に社名やロゴを入れる「名入れ」で考えるのがおすすめです。フルオリジナルは、配る日まで時間があり、数もまとまっていて、形や色そのもので会社を覚えてほしいときに選ぶと、費用と日程の見通しが立てやすくなります。

フルオリジナルは、形や素材から決めるぶん、試作で確かめる工程が増え、型を作る品なら型の費用も必要です。名入れなら品物がすでにあるので、決めることは「何に、どこに、何色で入れるか」の3つで済みます。

実際に、note株式会社が上場の記念に社員へ配ったノベルティは、ぺんてるのシャープペン「KERRY」と白いノートの組み合わせに、ロゴを刺繍したハンカチ、活版印刷で厚い紙に刷ったメッセージカードなどでした(出典:note株式会社 デザイナーのnote「noteの上場記念ノベルティ、ご紹介します。」・2026年10月28日確認)。既製品の選び方と入れ方の工夫だけでも、会社らしいノベルティは作れます。

この記事では、名入れとフルオリジナルの選び方、費用と最小ロットと納期が何で動くか、ロゴのデータの渡し方、配る前に確かめる景品表示法などの決まり、制作会社に最初に伝えることをまとめました。イベントの販促物とノベルティを作っている会社の目線で書いています。

名入れか、フルオリジナルかは、配る日までの期間と数と、使い続けてほしいかで決める

迷ったら名入れから考えるのがおすすめです。フルオリジナルが向いているのは、配る日まで時間があり、数がまとまり、品の形や色そのものを会社の顔にしたいときです。

会議室の白い机の上に、無地のボールペン・トートバッグ・タオルといった既製品の見本と、形から作った小さなオリジナルのぬいぐるみの試作が分けて並び、担当者2人が見比べている様子を、斜め上から少し離れて写した写真

ノベルティの作り方は、大きく3つに分かれます。

既製品への名入れ既製品の一部を変えるフルオリジナル
何をするかボールペン・トートバッグ・タオルなどの既製品に、社名やロゴを印刷・刻印・刺繍する既製品の色を指定する、タグや台紙・パッケージを作る形・素材・色・大きさから決めて作る
決めること品、名入れの位置・大きさ・色、入れ方上に加えて、変える部分の色や形形や素材から全部。試作を見て直す
向いている場合配る日が近い。数が少なめ。まず配ってみたい定番の品で、ほかの会社と見た目で差をつけたい配る日まで時間がある。数がまとまる。品そのもので会社を覚えてほしい
気をつけたいこと名入れできる面の大きさが品ごとに決まっている変える部分ごとに、作る数の下限が決まりやすい試作と型の費用がかかり、日数も長くなりやすい

フルオリジナルにすると、「何の会社だったか」を品の形で思い出してもらえる強みがあります。そのかわり、試作を見て直すたびに日数がかかるので、配る日が決まっている場合は、そこから逆算して間に合うかを先に確かめます。

同じnote株式会社で技術広報をしている方は、イベント用のノベルティ作りを振り返って、作り始める前に「どんなグッズが作れるのか」を把握しておくと話が円滑に進むと書いています。自作キーボードの愛好家が集まる場で、キーボードのキーキャップが予想以上に喜ばれたという話もありました(出典:megaya氏のnote「ノベルティグッズを作ったときの反省と学び – グッズは捨てられる」・2026年10月28日確認)。

配る相手が何に喜ぶかが分かっていれば、定番の品への名入れでも十分に効きます。フルオリジナルにするかどうかは、品の形でしか伝えられないものがあるかで決めてください。

展示会で何を配るか、品ごとの役割の違いと数の決め方は、展示会のノベルティは何を配る?で詳しく書いています。

ノベルティの費用は、1個の値段より、製版と型の費用、名入れの方法、数で動く

ノベルティの費用は「品物の本体」と「名入れや製作の費用」と「最初に1回かかる費用」に分けて考えると、見積りが読みやすくなります。最初に1回かかる製版や型の費用は数に関係なくかかるので、作る数が多いほど1個あたりの金額は下がっていきます。

事務所の机の上で、担当者がノベルティの見積書を2枚並べ、電卓とボールペンの見本を横に置いて、項目を指でたどっている手元を、斜め上から近くで写した写真。紙の文字は読めない

見積りを動かすのは、主に次の条件です。

費用を動かす条件何で増えるか
品物の本体素材・大きさ・作りのよさ。同じボールペンでも書き味や軸の素材で変わる
名入れの方法印刷(シルク印刷・パッド印刷・フルカラー印刷など)、レーザーでの刻印、刺繍、箔押しなど。方法ごとに仕上がりと費用が違う
色の数1色で刷るか、何色も使うか。色ごとに製版が要る方法では、色が増えるほど最初の費用が増える
名入れの位置と数表と裏、本体と箱のように何か所に入れるか
作る数製版や型、刺繍のデータ作りは数に関係なくかかる。数が少ないと1個あたりが上がる
試作・サンプルフルオリジナルや初めての品で、形や色を実物で確かめる
包装1個ずつの袋入れ、台紙、のし、化粧箱
デザインロゴの調整や、名入れのデザインを一から起こすか
届け方1か所にまとめて届けるか、支店や店舗ごとに分けて送るか
日程配る日までの日数が短いと、急ぎの分だけ上がりやすい

最後の日程は見落とされやすいところです。先ほどのmegaya氏も、納期がぎりぎりになると大変なうえに、業者が作る値段も上がるので、早めに作るに越したことはないと書いています。

安くするときに変えやすいところ、削らないほうがいいところ

安くしたいときに変えやすいのは、名入れの色を減らす、名入れの場所を1か所にする、包装を簡単にする、配る日を急がない、の4つです。数を少し増やしたほうが1個あたりが下がり、総額があまり変わらないこともあるので、見積りは2〜3通りの数で出してもらうと比べやすくなります。

一方で、品物そのものの質は削らないほうがいいと思います。ノベルティは配って終わりではなく、受け取った方が使っているあいだずっと社名を目にするものです。すぐにインクが出なくなるボールペンや、1回洗うと名入れがかすれるタオルは、そのまま会社の印象として残ってしまいます。

megaya氏の記事のタイトルにあるとおり、ノベルティは捨てられることも多い品です。使い続けてもらえる質と、使いやすい名入れの大きさにお金を残しておくと、作った意味が出てきます。

最小ロットと納期は、品物と名入れの方法で変わる。配る日から逆算する

何個から作れるか(最小ロット)と、何日で届くかは、主に品物と名入れの方法の組み合わせで変わります。同じ会社に頼んでも品ごとに違い、時期によっても変わるので、配る日と数を伝えて、その品で間に合うかを最初に聞くのが確実です。

制作の作業場の作業台の上に、名入れの見本のトートバッグとボールペン、色の見本帳が並び、担当者が見本を手に取って色を見比べている様子を、作業台の高さから低く寄って写した写真

ノベルティは、だいたい次の順番で進みます。

工程することフルオリジナルで増えること
相談と見積り配る相手・数・配る日・予算を伝え、品と作り方を決める形・素材・色の候補を出してもらう
デザインとデータロゴのデータと色の指定を渡し、名入れのデザインを決める品そのもののデザインを決める
校正画面や紙で、名入れの位置・大きさ・色を確かめる試作(サンプル)を見て直す。直すたびに日数が延びる
製造名入れ・製作をする。ここから先は変えにくい型を作ってから製造する品もある
包装と納品袋入れ・台紙などをして、指定の場所に届ける化粧箱やパッケージも作るなら、その製作

逆算の起点は、届く日ではなく「配る日」にしてください。届いてから数を確かめ、支店や店舗に分けて送り、配る担当者に渡すまでにも日数がかかります。

もう1つ、社内で決める時間も日程に入れておきます。megaya氏は、デザイナーへの依頼、予算の申請、関係する人の確認まで、誰がボールを持つのかをはっきりさせておくとやりやすいと書いています。品を決める人、予算を通す人、ロゴを確かめる人が別々の会社では、ここで何日も止まりやすいです。

社員に配る周年の記念品も、同じ順番で進みます。式典の何か月前に何を決めるかは、周年イベントの企画はいつから?の早見表にまとめています。

デザインのデータは、ロゴの元データと色の指定を先にそろえる

名入れのデータは、拡大しても粗くならない形式のロゴの元データと、色の番号の指定をそろえて渡すと、校正のやり取りが少なく済みます。注文の前に、社内の広報やデザインの担当の方に、どこにあるかを聞いておくと安心です。

明るいオフィスのデスクで、デザイナーがモニターに大きく映した文字の無い丸いロゴマークの線を拡大して確かめ、横に名入れの見本のボールペンを置いている様子を、肩越しに写した写真

注文の前に、次の5つを確かめておきます。

確かめること理由
ロゴの元データがあるかIllustratorのai形式やPDFなど、拡大しても粗くならない形式のデータがあると、そのまま名入れに使える。ホームページから保存した画像しかないと、作り直しが要ることがある
色の番号が決まっているか会社のロゴの色は、DICやPANTONEといった色見本の番号で決めてあることがある。番号が分かれば、品の色や素材が違っても近い色に合わせてもらえる
品の色の上でどう見えるか紺や黒の生地に紺のロゴを入れると見えにくくなる。白抜きや別の色にする決まりがあるかも確かめる
小さくしても読めるかボールペンの軸のように名入れの面が小さい品では、細い線や小さな文字がつぶれやすい。刺繍も細かい文字は苦手
ロゴの使い方の決まりロゴのまわりの余白、最小の大きさ、使ってはいけない色など、社内の決まりがあれば制作会社に渡す

ロゴの元データは、ロゴを作ったときのデザイン会社や、看板・名刺を作ったときの印刷会社が持っていることもあります。見つからないときは、そこに問い合わせてみてください。

校正は、画面の上だけで決めずに、できれば実物の見本か、近い素材に名入れした見本で確かめます。画面で見る色と、布やプラスチックに刷った色は同じには見えないからです。

ほかの会社のキャラクターやロゴ、写真を名入れに使いたいときは、使ってよいかを権利を持つ会社や撮影した方に確かめてから進めます。

配る前に、景品表示法と食品表示、経理の扱いを確かめる

ノベルティを配るときは、配り方によって景品表示法の上限がかかるかを確かめます。社名を広告するための品で、正常な商慣習に照らして適当な範囲のものは、総付景品の規制がかからないと消費者庁は説明しています。

店舗のレジ横のカウンターで、スタッフが来店された方に、無地の小さな紙袋に入ったノベルティを両手で手渡している様子を、カウンターの横から少し離れて写した写真
確かめること決まり出典
社名入りの宣伝用の品社名入りのカレンダーやメモ帳など、事業者名を広告するための品で適当な限度のものは、原則として総付景品の規制がかからない。社名入りのボールペンを来店者に配る例も、正常な商慣習に照らして適当なら規制はかからないとされている消費者庁 Q&A(Q116・Q121)
来店された方全員に配る品購入を条件にせず、来店者にもれなく渡す品が景品にあたる場合、取引の価額は原則100円とされ、最高額は200円まで(お店の通常の取引の最低額が100円を超えるときは、その額を基に計算)消費者庁 Q&A(Q111)
買い物をした方全員に配る品取引の価額が1,000円未満なら200円まで、1,000円以上なら取引の価額の10分の2まで消費者庁「景品規制の概要」
お菓子などの食品を配る食品表示法は、不特定または多数の方への販売以外の譲渡も「販売」に含めている。オリジナルの包装のお菓子を無料で配る場合も、表示を誰が用意するかを制作会社に確かめる食品表示法 第1条
経理の扱い法人税で交際費等から除かれる費用として「カレンダー、手帳、扇子、うちわ、手拭いその他これらに類する物品を贈与するために通常要する費用」が定められている租税特別措置法施行令 第37条の5第2項第1号

出典:消費者庁「景品に関するQ&A」総付景品について、消費者庁「景品規制の概要」、e-Gov法令検索「食品表示法」、e-Gov法令検索「租税特別措置法施行令」(いずれも2026年10月28日確認)

社名を入れた品でも、高価な品にしたり、抽選で当たった方にだけ渡したりすると、扱いが変わることがあります。抽選のときの上限や、お店の企画での読み方は販促ツール13種類の景品の章に、展示会で配るときの出展規程は展示会のノベルティは何を配る?の後半にまとめました。迷う企画は、消費者庁か都道府県の景品表示法の窓口に、配り方を伝えて相談してください。

経理の扱いも、品の値段や配る相手で変わることがあります。どの費目で処理するかは、注文の前に経理の担当の方か税理士の方に確かめておくと、あとで慌てません。

制作会社に最初に伝えると、提案と見積りが早くなる7つのこと

問い合わせのときに、配る目的・配る相手・数・配る日・届け先・予算・ロゴのデータの有無の7つを伝えると、制作会社は品と作り方を絞って提案できます。品が決まっていなくても、この7つがあれば話は進みます。

会議室で、会社の担当者と制作会社の担当者が向かい合い、机の上のノベルティの見本と記入済みのシートを見ながら打ち合わせをしている様子を、2人の横から少し離れて写した写真。紙の文字は読めない
伝えること書き方の例
配る目的取引先に年末のあいさつで渡す、開店の記念に来店された方に配る、採用説明会で学生に渡す
配る相手取引先の担当者、来店される方(大人か子どもか)、社員
数だいたいの数と、増減の幅。2〜3通りの数で見積りを頼む
配る日配り始める日。届く日はそこから逆算してもらう
届け先本社にまとめて、支店ごと、イベントの会場に直接、など
予算総額か1個あたりか。デザインや送料を含むか
ロゴのデータ元データがあるか、色の番号の指定があるか

何社かに見積りを頼むときは、この7つを同じ文面で送ると、返ってきた見積りを同じ条件で比べられます。比べるときは、1個の値段だけでなく、製版や型の費用、試作、包装、送料が含まれているかを並べて見てください。

7つを書き込み、見積りを3社まで並べて比べられるシートを用意しました。名入れかフルオリジナルかを決める欄、名入れの仕様、ロゴのデータの確認、配る前の決まりのチェックも入っています。

制作会社の選び方で迷ったら、作れる品の幅だけでなく、デザインから頼めるか、試作や実物の見本を出してもらえるか、配る場所まで届けてもらえるかを比べるのがおすすめです。

ノベルティを、チラシや会場の装飾とまとめて頼むなら

イベントや開店に合わせて配るノベルティは、告知のチラシや会場の装飾と同じ窓口にまとめると、色やロゴの見せ方をそろえやすく、届ける日も1つの日程で組めます。

制作の作業場で、紺色の無地のトートバッグと白い無地のタオル、ボールペンが作業台に並び、作業員が名入れの仕上がりを1つずつ確かめている様子を、作業台の横から少し離れて写した写真

AGSでは販促ツール制作として、チラシ・ポスターなどの告知物、のぼりやバックパネルなど会場で使う制作物と一緒に、ボールペンなどの文具、クリアファイル、トートバッグ・タオル、カレンダー、缶バッジ・キーホルダー、うちわ・ポケットティッシュといったノベルティを製作しています。デザインはグループ会社のアディザイン(Web・グラフィック)と連携して起こし、お手持ちのデータで印刷・製作だけを承ることもできます。

小ロットで対応できる品も多くあります。配る日から逆算して、間に合う仕様と日程をご提案し、イベントの会場への直送もご相談いただけます。

何を作るか決まっていない段階でもご相談ください。お見積りは無料で、拠点は福岡・博多、現場は全国にお伺いします。店頭の販促物の全体の組み立ては販促ツール13種類に、イベントの告知の段取りはイベントの集客方法にまとめています。

よくある質問

Q. ノベルティとは何ですか?販促品や記念品とは違いますか?

ノベルティは、会社やお店が社名やロゴを入れて、宣伝のために無料で配る品を指すのが一般的です。販促品はノベルティとほぼ同じ意味で使われることも多いのですが、広くは景品や試供品など、売り上げを伸ばすために配る品全体を指すこともあります。記念品は、周年や表彰などの記念に贈る品です。社員に配る場合は税の扱いが変わることがあるので、経理の担当の方に確かめてから選んでください。

Q. 少ない数でもオリジナルのノベルティは作れますか?

品と名入れの方法によっては、少ない数でも作れます。ただし、製版や型の費用は数に関係なくかかるので、数が少ないほど1個あたりの金額は上がります。少ない数で作るなら、フルオリジナルより既製品への名入れのほうが、費用も日数も抑えやすいです。

Q. ロゴのデータが無くても頼めますか?

頼めます。制作会社によっては、ホームページの画像や名刺からロゴを作り直してもらえますが、その分の費用と日数がかかります。ロゴを作ったデザイン会社や、名刺・看板を作った印刷会社に元データが残っていないか、先に聞いてみるのがおすすめです。

Q. 注文したあとで名入れの位置や色を変えられますか?

校正の段階なら変えられます。製造に入ったあとは変えにくく、作り直しになると費用も日数もかかるので、校正のときに位置・大きさ・色を実物に近い見本で確かめておいてください。

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