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宝探しイベントの企画|置いてはいけない場所と景品の上限、実例7件

B_1276 イベント企画・運営
宝探しイベントの企画|置いてはいけない場所と景品の上限、実例7件

宝探しイベントの企画は、まず「会場の中に隠して探す」「街やお店を回る」「謎を解きながら回る」の3つの形からどれにするかを決め、次に隠し場所を「置いてはいけない場所」から外していくと、施設やお店にも安心してもらえる形にまとまります。

宝探しは、来場者に普段は通らない通路や店先まで歩いてもらう企画です。そのため、見つけたときの楽しさと同じくらい、通路をふさがないこと、お店の営業の邪魔をしないこと、景品の決まりを守ることが大事になります。

たとえば秋田県北秋田市の商店街では、賞品の券を入れた封筒を店先や看板の裏に隠し、約40人の子どもと家族が商店街を探して回りました。謎や専用の道具がなくても、宝探しは十分に成り立ちます。

この記事では、宝探しを実際に開いた学校・図書館・子ども会・商店街・会社・都営交通の実例7件を手軽な順に紹介し、置いてはいけない場所、ヒントと地図の難しさの決め方、景品の上限、当日の持ち場、施設とお店への了承の取り方までをまとめました。商業施設や地下街で装飾や案内物を設置している会社の目線で書いています。

宝探しイベントの形は、場所と対象と、開く期間で選ぶ

宝探しの形は大きく3つあり、どれにするかは「どこで開くか」「誰が参加するか」「1日だけか、何週間も続けるか」で決まってきます。最初に形を決めると、隠す物、地図、景品、当日の人数がまとめて決めやすくなります。

形どんな企画か向いている場所・対象準備の重さ
会場の中に隠して探す決めた範囲にカードや小物を隠し、見つけた数や色をそろえる校庭・図書館・公民館・店内・社内の会場。未就学児から参加できる軽い。隠す人と見守る人がいれば開ける
街やお店を回る商店街の店先や施設のあちこちに宝や目印を置き、地図を手に回る商店街・地下街・商業施設・町内。家族連れ中くらい。置かせてもらうお店や施設の了承が要る
謎を解きながら回る冊子の謎を解くと、次の場所や宝箱のありかが分かる複数の施設・駅・観光地。小学校高学年から大人、社内のチーム重い。謎を作る時間と、試しに解いてもらう時間がかかる

自分たちの条件から引けるように、よくある場面ごとの合う形を並べました。

こんなとき合う形理由
役員や先生が数人で、予算は景品代くらい会場の中に隠して探す地図と隠す物だけで開ける。下の広田小学校の例は昼休みの校庭で開いている
未就学児や低学年が多い会場の中で、色や形で探す文字が読めなくても参加でき、目の届く範囲に収まる
お店に立ち寄ってほしい(商店街・商業施設)街やお店を回る宝や目印を店先に置けば、そのまま店の前まで歩いてもらえる
数週間から数か月、期間中いつでも参加できるようにしたい謎を解きながら回る(冊子を配る)冊子と宝箱を置いておけば、スタッフが常駐しなくても回る
社員や内定者の交流が目的謎を解きながら回る(チーム制)手分けしないと解けない仕掛けにすると、自然に会話が生まれる
商業施設の明るい吹き抜けの広場で、親子連れ3組がそれぞれ台紙を手に、柱や植え込みのほうを指さしながら楽しそうに見回している様子を、2階の手すり付近から広く見下ろして写した写真

宝探しを開いた学校・図書館・子ども会・商店街・会社・都営交通の実例7件

ここからは、実際に宝探しを開いた主催者本人の報告や地域のニュースから、7件を手軽な順に紹介します。最初の4件は冊子を作らず、隠した物を探すのが中心の形です(糸島市の子ども会は手作りのクイズを手がかりにしています)。後半の3件が、冊子や謎を使って回る形です。

同じ宝探しでも、規模は校庭のカード5枚から、配布18,000冊の冊子まで大きく違います。自分たちの人数と期間に近い例から読んでみてください。

会場の中に隠して探す

校庭にカードを5枚隠す(岩手県陸前高田市・広田小学校)

広田小学校では、2026年6月17日の昼休みに、体育委員会の企画で全校遊びの宝探しを行いました。体育委員の子どもたちが前もって校庭のあちこちにダイヤモンドの絵のカードを5枚隠し、合図で全校の子どもが一斉に探しています(出典:広田小学校のブログ「全校遊び『宝探し』を実施しました」・2026年10月13日確認)。

学校の報告では、見つけた子も見つけられなかった子も楽しんでいて、体を動かす機会になり、学年をこえた交流も深まったと書かれています。

隠す物はカード5枚だけで、準備も昼休みの中で済んでいました。最初の1回は、これくらい小さく始めるのがおすすめです。

本の並びを手がかりに、チームで本を探す(福岡県小郡市立図書館)

小郡市立図書館は、2026年8月5日の14時半から16時まで、本棚のある開架で「図書館で宝さがし」を開き、24人が参加しました(出典:小郡市立図書館「8月5日『図書館で宝さがし』を行いました」・2026年10月13日確認)。

図書館の報告によると、遊びながら本の並び方を覚えられ、並びが分かった参加者は本を見つけるのがどんどん速くなっていったそうです。探した本を「読みたい」「借りたかった」という声もありました。

普段は関わりのない人同士でチームを組んだことで、帰るころには挨拶を交わす仲になっていた、とも書かれています。施設の「使い方」をそのまま探す手がかりにすると、遊んだあとにも役に立つ宝探しになります。

図書館の本棚の間の通路で、小学生の男の子と女の子と大人の女性の3人のチームが、背表紙をのぞき込みながら1冊の本を探している様子を、子どもの目の高さの低い位置から写した写真

町や商店街の中に隠して探す

町内の家に協力してもらい、色別のメダルを集める(福岡県糸島市・子ども会)

糸島市の子ども会では、6年生とのお別れ会として、町内を回る宝探しを開きました。赤・青・緑・黄の4色のメダルを5個ずつ、計20個隠し、6年生をリーダーにした4つの班が、それぞれ自分の班の色のメダルを地図付きのクイズを頼りに探しています(出典:糸島ささ日情報局(一般社団法人ママトコラボ)「町内初!?『宝探しゲーム』を開催しました!」・2021年3月7日掲載、2026年10月13日確認)。

隠し場所は、集会所の引き出しの中、公園のすべり台やブランコの下、町内のお宅などです。犬を飼っている家やバスケットゴールのある家にも協力してもらい、クイズの答えにしています。メダルを全部集めると、色ごとに6年生へのメッセージができあがる仕掛けでした。

班ごとに保護者が付いて見守っています。記事には、始まる前にメダルが見つかってしまったことや、隠す側が1つ落としてなくしたことも書かれていて、隠し場所と数の記録を残しておく大切さがよく分かります。

店先や看板の裏に、賞品の券を入れた封筒を隠す(秋田県北秋田市・銀座通り商店街)

北秋田市の「きらきらフェスティバル」では、2020年1月12日に銀座通り商店街を会場に宝探しを開きました。鷹巣銀座通り商店街の協賛で、商品券・図書券・お菓子の詰め合わせを用意し、賞品名を書いた券を入れた封筒を商店街のあちこちに隠しています(出典:北秋田市「銀座通り商店街×WAROCK×きらフェス宝探し」・2026年10月13日確認)。

参加者は約40人で、店先や看板の裏に隠された封筒を見つけると、賞品の交換所になった市民ふれあいプラザで景品と引き換えていました。絵を描いた石を街に隠して探す遊びも同時に行い、「当たり」の石も商品券と交換できるようにしています。

前の月に続く2回目の開催で、冬の街ににぎわいを作るための企画の1つでした。封筒に賞品名の券を入れる形なら、景品そのものを外に置かずに済み、雨や持ち去りの心配も減らせます。

商店街の雑貨店の店先で、木の看板の脚の陰に置かれた小さな白い封筒を、ダウンジャケットを着た小学生の女の子がしゃがんで見つけ、隣で母親が笑顔で見守っている様子を、少し離れた位置から中くらいの距離で写した写真

謎を解きながら回る

内定者6人が、職場のある街を謎解きで回る(株式会社Timewitch)

東京・渋谷に本社のある業務委託サービスの会社、株式会社Timewitchは、2026年10月1日の内定式を、内定者6人がチームに分かれて渋谷の街を巡る謎解きから始めました。チームで協力しないと解けない内容にし、入社後に毎日通う街を実際に歩いて知ってもらうことも狙いにしています(出典:株式会社Timewitch プレスリリース・2026年10月8日配信、2026年10月13日確認)。

企画と運営を担当したのは、その年の4月に入社した新卒社員で、謎解きの構成・会場の手配・当日の進行を受け持っています。謎解きのあとに内定証書の授与と記念品の贈呈、社員との懇親会を行う流れでした。

社内イベントの宝探しは、景品よりも「一緒に解いた」という時間そのものが目的になります。式典や懇親会の前に入れておけば、そのあとの会話のきっかけにも使えます。

商店街の13か所で冊子を配り、宝箱の答えで抽選に応募する(千葉県勝浦市・勝浦中央商店会)

勝浦中央商店会とかつうら朝空マーケット実行委員会は、2025年4月26日から6月30日まで、商店街を回る宝探しを開きました。冊子に書かれたクイズを解いて商店街に隠された宝箱を見つけ、宝箱の中の答えを用紙に書いて応募箱に入れると、抽選で市内のホテルのペアチケット、精肉店の肉のセット、魚の干物、商品券が当たる仕組みです(出典:外房経済新聞「勝浦中央商店会で街を歩く『宝探し』イベント 若手メンバーが盛り上げ」・2025年4月18日掲載、2026年10月13日確認)。

参加は無料で、受付は9時から17時です。冊子の配布と応募箱は、ホテルや観光の案内所、商店街のお店など計13か所が受け持ち、宝探しの制作会社と共同で企画しています。2022年以来、3年ぶりの2回目でした。記事によると、若手のメンバーが「毎年恒例のイベントとして、街ににぎわいをもたらすにはどうすればよいか」を話し合いながら準備を進めたそうです。

景品に商店街のお店の品物を使うと、当たった方がそのお店を知るきっかけにもなります。

1万8,000冊の冊子を駅や営業所で配る(東京都交通局)

東京都交通局は、2025年1月10日から3月19日まで、東京さくらトラム(都電荒川線)・日暮里・舎人ライナー・都営バスで移動しながら回る宝探しを開きました。冊子は計18,000冊を都営地下鉄の駅や営業所などで配り、謎を解いて手がかりのパネルから宝箱を探し、宝箱のキーワードを報告サイトで報告すると、抽選で景品が当たります(出典:東京都「都営交通でリアル宝探しイベント開催」・2026年10月13日確認)。

案内には、SNSなどに謎の答えが分かる書き込みをしないこと、謎の内容を駅の係員や施設のスタッフに問い合わせないこと(解けないときはヒントのサイトを使うこと)が書かれていました。

ここまで大きな規模でなくても、この2つの決まりは商店街や商業施設の宝探しでもそのまま使えます。お店のスタッフが答えを聞かれる場面が減れば、そのぶんお店の負担が軽くなり、協力をお願いしやすくなります。

隠し場所は、見つけやすさより先に「置いてはいけない場所」から決める

隠し場所は、まず置いてはいけない場所を地図から外し、残った場所の中から見つけやすさを考える順番で決めます。先に面白い場所から選ぶと、避難の通路やお店の商品の前に置いてしまい、あとから施設やお店に外してほしいと言われることがあります。

消防法では、百貨店・地下街・学校・飲食店などの管理者に、廊下・階段・避難口などの避難に必要な場所に、避難の支障になる物を置いたままにしないよう管理することを求めています(消防法 第8条の2の4・2026年10月13日確認)。宝や目印を置く側も、この線の外に置くのが前提です。

置かないようにしたい場所を、理由と一緒に並べました。

  • 避難口・非常階段・防火戸の前と、その途中の廊下。宝探しの宝は人が立ち止まって探す物なので、小さな物でも人だまりができます
  • 消火器・消火栓・火災報知器・AEDの箱の中や前。いざというときにすぐ使えなくなります
  • エスカレーターやエレベーターの乗り口、階段の途中、通路の曲がり角。探す人が急に立ち止まると、後ろから来る方とぶつかりやすくなります
  • お店の商品棚やレジの周り。商品と間違われたり、スタッフの仕事の邪魔になったりします。店頭に置くときは、お店と決めた場所だけにします
  • 車道や駐車場の通路、川や池のそば、植え込みの奥。特に子どもは探すことに夢中になって、周りが見えなくなりがちです
  • トイレの中、バックヤード、機械室。施設側が入ってほしくない場所です
  • 道路の上。道路に広告板やアーチなどの物を置くには、警察署の道路使用許可が要ることがあります(警察庁「道路使用許可の概要、申請手続等」・2026年10月13日確認)

残った場所の中では、宝や目印の前に2〜3人が立ち止まっても、ほかの方が横を通れる場所を選びます。柱なら通路に向いた面より壁側の面、壁なら通路の幅が広くなっているところ、というように、人が集まったときの姿を思い浮かべてから決めると、通路が詰まりにくくなります。

商業施設の通路で、柱の壁側の面に小さな丸い目印のパネルが貼られ、その前で親子が立ち止まっていても横の通路は広く空いていて、奥の非常口の前には何も置かれていない様子を、人物を小さく入れて通路の奥行きが分かるように広角で写した写真

小さな子どもが参加するなら、高さと大きさも決めておく

未就学児が参加する宝探しでは、宝を子どもの目線から手の届く高さまでに置き、高い棚の上や、手を伸ばして体を乗り出す場所には置かないようにします。踏み台や椅子に登らないと届かない場所も避けます。

宝にする物は、大きさにも気をつけてください。消費者庁は、3歳児の口の大きさは直径約4cmで、それより小さい物は口に入って誤飲するおそれがあるとしています(出典:消費者庁「子どもを事故から守る!事故防止ポータル」Vol.624・2026年10月13日確認)。ビー玉や小さなおもちゃを宝にするなら、小さい子の参加する回では大きめのカードやメダルに替えておくと安心です。

ヒントと地図は、対象年齢で難しさを変え、作った人以外に一度解いてもらう

ヒントと地図は、参加する人の年齢に合わせて難しさを変え、出来上がったら作った人以外に一度解いてもらって確かめます。作った人には答えが見えているので、難しすぎても気づきにくいからです。

対象探す物とヒントの形地図・台紙の工夫
未就学児色や形で探す物(色別のメダル、絵のカード)。ヒントは絵で探す範囲を絵の地図で囲む。文字は保護者が読めればよい
小学校低学年なぞなぞや、絵と言葉を組み合わせたヒント地図に建物や目立つ物の絵を入れて、場所を言葉で指せるようにする
小学校高学年・大人文字の並べ替え、場所の名前の一部を隠すなどの謎地図はあえて大まかにして、謎を解くと場所が分かる形にする
年齢の違う人が一緒同じ宝に、やさしいヒントと難しいヒントを両方付ける班やチームで回り、年上の子が読み、年下の子が探す形にする

糸島市の子ども会の例のように、班ごとに色を決めて探す物を分けると、年齢の違う子が同じ班で役割を持てます。年齢ごとに参加の形を分ける考え方はファミリー向けイベントの企画にも詳しく書きました。

公民館の机の上で、大人2人の手が、色鉛筆で描いた手書きの町内の地図に小さな丸いシールを貼り、隣に色別のメダルと絵入りのヒントカードを並べている様子を、真上から写した写真。紙には文字は書かれていない

地図と台紙に書いておくこと

地図と台紙には、宝のありかそのものは書かずに、参加する人が迷ったときに困らない情報を書いておきます。

  • 探してよい範囲と、入ってはいけない場所(バックヤード、駐車場、車道側など)
  • 終わりの時刻と、景品の引換所の場所・時間
  • 見つけた宝は持ち帰ってよいのか、そのままにしてキーワードだけ控えるのか
  • 困ったときの問い合わせ先(本部の場所や電話番号)。お店のスタッフには謎の答えを聞かないでほしいこと
  • SNSに答えを書き込まないでほしいこと

宝を持ち帰る形にすると、あとから来た人の分がなくなります。何時間も続ける宝探しや、何週間も続ける宝探しでは、宝箱は置いたままにしてキーワードや印だけを控えてもらう形にすると、補充の手間がかかりません。

景品は「見つけた人全員」か「抽選・早い者勝ち」かで、景品表示法の上限が変わる

お店や商業施設が来店者に向けて開く宝探しの景品は、景品表示法の決まりの中で決めます。見つけた人全員に渡すのか、抽選や「早く見つけた人だけ」に渡すのかで上限の考え方が変わるので、景品を選ぶ前に渡し方を決めておきます。

消費者庁の案内では、商品の購入や来店を条件にせず、ウェブサイトなどで申し込んで抽選で当たる企画(オープン懸賞)には景品規制がかかりません。一方で、来店した方を対象に景品を出す場合は、取引に付随するとみなされて規制の対象になるとしています(出典:消費者庁「景品規制の概要」・2026年10月13日確認)。施設やお店の中を回ってもらう宝探しは、後者として考えておくのが無難です。

景品の渡し方景品表示法での区分上限
見つけた人・参加した人に全員渡す(購入を条件にしない)総付景品取引の価額は原則100円とされ、景品の最高額は200円
誰でも正解できる謎で、正解した人に全員渡す総付景品上と同じ
抽選、早く見つけた順、正解した人の中から選んで渡す一般懸賞購入を条件にしない来店者向けなら、取引の価額は原則100円とされ、1つあたり最高2,000円。お店の最低の取引額が100円を超えるときは、その20倍(最高10万円)まで。総額は売上予定総額の2%まで
商店街など、地域のお店の多くが共同で抽選を行う共同懸賞1人あたり最高30万円、総額は売上予定総額の3%まで

出典:消費者庁「景品規制の概要」、消費者庁「懸賞に関するQ&A」のQ88、消費者庁「総付景品に関するQ&A」のQ111・Q113(いずれも2026年10月13日確認)。

Q113では、誰でも正解できるクイズの正解者全員に渡す場合は、正誤で相手を選んでいることにはならないので、総付景品として扱う、としています。逆に、難しい謎の正解者や早く見つけた人だけに渡すなら、懸賞として考えておきます。学校や子ども会、社内のレクリエーションのように、お店の商売と関係なく開く宝探しは、この決まりが想定している場面とは違うと考えられますが、判断に迷うときは、消費者庁や都道府県の窓口で確かめてください。景品の金額の考え方はイベントのゲーム企画でも触れています。

引換所は、本部と分けて、地図の最後に置く

景品の引換所は、本部とは別の場所に置き、地図の最後のほうに入れておくと、迷子やけがの相談と景品の列が混ざりません。北秋田市の例でも、商店街から少し歩いた市民ふれあいプラザを交換所にしていました。

引換所では、台紙の答えを確かめてから景品を渡し、渡した台紙に印を押しておくと、同じ台紙で2回受け取られることを防げます。景品の残りが少なくなったときに出す「なくなり次第終了」の札や、外れた方に渡す小さな参加賞も、先に用意しておくと当日に慌てません。

公民館の入口の長机に、お菓子の小袋と小さなおもちゃの景品が種類ごとに箱に並べられ、エプロン姿の女性スタッフが小学生の男の子から台紙を受け取っている様子を、机の高さから横向きに近めに写した写真

当日の持ち場は、本部・引換所・見回りの3つを決め、宝の数を記録しておく

当日は、本部、景品の引換所、範囲の中を歩く見回りの3つの持ち場を決めておきます。宝探しは参加する人が会場に散らばる企画なので、受付だけに人を集めると、範囲の中で起きたことに気づくのが遅れます。

見回りの役目は、宝や目印がずれたり、なくなったり、先に見つかったりしていないかを確かめること、立ち止まって通路が詰まっていたら声をかけること、迷っている子や体調の悪い方に早めに気づくことの3つになります。

糸島市の子ども会の例のように、始まる前に宝が見つかってしまうことや、隠す途中で1つなくすことは起こりえます。隠した場所と数を1枚の表に書いておき、予備の宝も用意しておくと、すぐに戻せます。キャンプでペグの予備を必ず持っていくのと同じで、宝の予備は、なくなってから作りに行けないものの代表です。

商店街のアーケードの下で、蛍光色のベストを着た男性スタッフが、店先の柱の低い位置に貼られた目印のパネルの角をしゃがんで押さえ直している様子を、地面に近い低い位置から斜めに写した写真。背景に買い物をする人がぼけて写っている

雨の日の形も先に決めておきます。屋外の宝探しなら、屋根のある範囲だけに縮めるのか、屋内の会場に切り替えるのか、延期にするのかを、誰が何時に決めて、どう知らせるかまでを準備のうちに決めておくと安心です。持ち場の分け方と指示の出し方はイベント当日の運営体制の作り方にまとめています。

施設やお店には「どこに・何を・いつまで・誰が外すか」を1枚にまとめて了承をもらう

商業施設の共用部や商店街のお店に宝や目印を置かせてもらうときは、置く場所、置く物、期間、片付ける人を1枚の紙にまとめて見せると、話が早く進みます。口頭だけで頼むと、相手が思っていた大きさや場所と違って、当日になって外してほしいと言われることがあります。

1枚にまとめておきたいのは、次のことです。

  • 置く場所。地図と写真で示します。施設の共用部は施設の管理者、店頭はお店の方と、場所ごとに了承をもらう相手が違うことがあります
  • 置く物の大きさと素材、貼り方。床に置くのか、壁に貼るのか、テープの跡が残らない貼り方か
  • 期間と時間。設置する日時、外す日時、それぞれ誰がやるか
  • お店にお願いすること・しなくてよいこと。謎の答えは聞かれても答えなくてよいこと、ヒントの窓口は本部であること
  • 困ったときの連絡先。目印が壊れた、汚れた、通行の邪魔になっているときに誰に連絡すればよいか
  • 景品の負担。お店に景品を出してもらうのか、主催側で用意するのか

探せる時間を施設やお店の営業時間に合わせて地図や台紙に書いておくと、閉店後に人が来て困る場面も避けられます。商業施設ならではの営業中の制約や、避難通路の決まりは商業施設のイベント企画に詳しく書いています。

商店街の和菓子店の店先で、エプロン姿の年配の女性店主と、ジャケット姿の30代の男性の商店会の役員が、男性が手にしたクリップボードの紙をいっしょに見ながら、店の入口脇の壁を指さして話している様子を、目の高さから横向きに中くらいの距離で写した写真

宝探しの形と対象、隠し場所とヒントの一覧、地図の下書き、景品と引換所、当日の持ち場と安全の確認を、1枚ずつ書き込めるシートを用意しました。企画の打ち合わせや、施設やお店に了承をもらいに行くときの資料として使ってください。

宝探しの地図や目印、会場の装飾を形にするときは

私たちAGSは、福岡を拠点に、イベントの企画から装飾・案内物の制作と設置、当日の運営までをお手伝いしています。人通りの多い地下街でも、天神地下街のグルメマップの制作・設置や迎春イベントの装飾、周年イベントでの3Dトリックアートの施工を手がけてきました。

宝探しの地図や台紙、目印のパネルやのぼりの制作は販促ツール制作のページ、会場の飾り付けは装飾・ディスプレイのページ、企画から当日の運営までまとめての相談はイベント企画・運営のページからどうぞ。拠点は福岡・博多ですが、現場は全国に伺います。見積りは無料です。

地下街の通路で、作業着姿の施工スタッフ2人が、壁際に案内用の大きな地図パネルを立てて水平を確かめている様子を、通路の少し先から目の高さで写した写真。パネルの面は無地で、通路の中央は人が通れるよう広く空いている

よくある質問

Q. 謎を作るのが難しそうです。謎がなくても宝探しになりますか?

なります。広田小学校の校庭のカード探しや、北秋田市の商店街の封筒探しは、謎を使わずに隠した物を探すだけの形です。初めて開くなら、まず隠して探す形で開き、慣れてきたら地図にヒントを足していくと無理がありません。

Q. 宝が先に見つかったり、なくなったりしたときは、どうすればいいですか?

隠した場所と数を表に書いておき、予備の宝を本部に用意しておけば、見回りの担当がすぐに戻せます。長い時間や何日も続ける宝探しなら、宝は持ち帰らずにキーワードや印だけを控えてもらう形にすると、なくなる心配が減ります。

Q. 商業施設やお店の中を回る宝探しで、景品はいくらまでにできますか?

購入を条件にせず来店者全員に渡すなら、原則として1つ200円まで、抽選や早く見つけた人だけに渡すなら、購入を条件にしない来店者向けの懸賞として、原則1つ2,000円まで、総額は売上予定総額の2%までが目安です。商店街の多くのお店が共同で開く場合は、共同懸賞として1人30万円まで、総額3%までになります。開く前に、消費者庁の景品規制のページで最新の決まりを確かめてください。

Q. 雨が降ったら、どうしますか?

屋外の宝探しは、屋根のある範囲に縮める、屋内の会場に切り替える、延期する、のどれにするかを準備のうちに決めておきます。誰が何時に決めて、参加する方にどう知らせるかまで決めておくと、当日の朝に慌てずに済みます。

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