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店舗の内装費用の相場は?坪単価の目安と安く抑えるコツ

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店舗の内装費用の相場は?坪単価の目安と安く抑えるコツ

店舗の内装費用は、坪単価でスケルトン物件が30万〜80万円、居抜き物件が15万〜50万円程度が目安です。実際の施工事例1,453件を集計した調査でも、坪単価の中央値は47.9万円(飲食店は56.4万円)と、この幅のなかに収まっています(いずれも2026年8月21日確認。出典は本文に記載)。

ただし、坪単価は答えではなく入口です。同じ広さでも、業種・設備・仕上げのグレードによって金額は数倍変わります。

この記事では、坪単価の目安に加えて「何にいくらかかるのか」「なぜ金額が変わるのか」まで分解し、内装費を抑えるコツを、内装の施工を手がける立場から整理します。工事の進め方そのものは店舗の内装工事の流れにまとめているので、あわせてご覧ください。

店舗の内装費用の相場 — 坪単価の目安

まず全体感です。店舗の内装費用の坪単価は、物件の状態と業種でおおよそ次の幅で紹介されています。

区分坪単価の目安
スケルトン物件(内装のない状態から)30万〜80万円
居抜き物件(前店舗の内装・設備を活用)15万〜50万円
飲食店30万〜70万円
物販店20万〜50万円
美容室・サロン25万〜60万円
オフィス10万〜40万円

(出典:マネーフォワード クラウド「店舗の内装工事費用はいくら?」・2026年8月21日確認。業界メディアの解説にもとづく二次情報で、当社の価格表ではありません)

実際の施工事例にもとづくデータもあります。店舗デザインのマッチングサイトを運営する株式会社シンクロ・フードが内装事例1,453件を集計した調査では、内装工事費用の坪単価の中央値は全体で47.9万円、飲食店では56.4万円でした(出典:シンクロ・フード「業態別の内装工事費用の相場情報」・2024年8月発表・2026年8月21日確認)。

目安の幅のなかでも、実例は真ん中より上に集まっている。そう読める数字です。

坪単価を面積に掛ければ総額の目安が出ます。20坪なら、スケルトンの坪30万〜80万円で600万〜1,600万円、居抜きの坪15万〜50万円で300万〜1,000万円。

幅が広すぎて予算が組めない、と感じたかもしれません。実際そのとおりです。この幅がどこから来るのかを、次の内訳から見ていきます。

内装費用の内訳 — 何にいくらかかる?

内装費用と一口に言っても、中身は性質の違う工事の集まりです。おおまかには次の5つに分かれます。

費目内容
設計・デザイン費コンセプト設計、図面、パース作成
解体・下地工事既存内装の撤去、床・壁・天井の下地づくり
内装仕上げ工事床・壁・天井の仕上げ材、造作、塗装
設備工事電気・照明、給排水、ガス、空調・換気(ダクト)
什器・サイン厨房機器、家具・棚などの什器、看板

なぜ飲食店の内装は高いのか。答えは、壁と天井の裏を走る給排水・ガス・排気ダクトです。

ラーメンの値段はスープで決まります。麺やチャーシューは目に見えますが、いちばんお金と時間がかかっているのは見えないスープの方です。内装も同じで、床や壁の仕上げは目に見える。でも飲食店で本当に金額を動かすのは、見えない設備の方です。

逆に物販店やオフィスは設備工事が比較的軽く、坪単価も低めに収まりやすくなります。

なお、看板はこの内訳の最後にありますが、集客への影響でいえば主役級です。予算配分で削る候補にする前に、看板の製作・施工まで内装と同じ会社に相談できないか検討してみてください。発注先がひとつなら、店の外と中でデザインのトーンを揃えやすくなります。

同じ広さでも内装費用が変わる3つの要因

坪単価の幅を生んでいるのは、主に次の3つです。自分の計画がどちら寄りかを見ると、幅のなかの立ち位置がつかめます。

1つ目は、物件の状態です。 スケルトンはすべてを新設する分、費用も工期もかかります。居抜きは前店舗の設備を活かせれば大きな節約になりますが、設備の状態が悪いと撤去と入れ替えで逆に高くつくケースもあります。「居抜きだから安い」と決めつけないのが肝心です。

2つ目は、業種、つまり設備の量です。 水・火・空気を使う業種ほど設備工事が増えます。同じ15坪でも、雑貨店とラーメン店では設備の工事量がまるで違うわけです。

3つ目は、仕上げのグレードです。 床材ひとつでも、塩ビタイルと無垢材では単価が数倍違います。デザインの凝り具合、造作家具の量、照明の質。ここは「かけようと思えばいくらでもかけられる」領域なので、後述の優先順位づけが効いてきます。

店舗内装の見積書と図面を確認する打ち合わせ

開業費用全体から内装の予算を逆算する

内装費用は、単体ではなく開業費用全体のなかで考える必要があります。

日本政策金融公庫総合研究所の「2025年度新規開業実態調査」によると、開業費用の平均値は975万円で、長期的に少額化の傾向にあります(出典:日本政策金融公庫 ニュースリリース(PDF)・2026年8月21日確認)。

一般に、開業の資金計画では物件取得費(保証金・礼金)、内装費、設備・什器費に加えて、当面の運転資金まで見込んでおく必要があります。内装に予算をかけすぎて運転資金が細ると、オープン後の数ヶ月が苦しくなります。

内装の予算は「開業資金の総額から、物件費と運転資金を引いた残り」で上限を決めておくと、判断がぶれにくくなります。

内装費用を安く抑える5つのコツ

安くするとは、削ることではなく、配分と順番を変えることです。

  1. 居抜き・設備の流用を検討する — ただし契約前に設備の状態確認まで済ませること。確認の進め方は内装工事の流れの記事で詳しく解説しています
  2. お客様から見える場所にかけ、見えない場所で抑える — 客席側の仕上げと照明には投資し、バックヤードは実用本位に。メリハリが付くと、総額を抑えても安っぽくなりません
  3. 造作を減らし、既製品を活かす — 造作家具は空間にぴったり合う反面、単価は高め。既製の什器やリースで代替できる部分を探します
  4. 要望に優先順位を付けて伝える — 「絶対に譲れないもの」と「予算次第で諦められるもの」を分けて伝えると、業者は予算内での組み替えを提案しやすくなります
  5. 物件契約の前から業者に相談する — 内装費の大枠は物件選びの時点でほぼ決まります。候補物件の内見に同行してもらえば、「この物件は排気が通らない」といった高くつく落とし穴を契約前に避けられます

現場から見た、予算オーバーが起きやすいポイント

見積りどおりに収まらない案件には、パターンがあります。

多いのは、解体してみたら下地や配管の傷みが見つかる追加工事。これは事前に完全には読めない領域なので、見積り額いっぱいの資金計画ではなく、予備費の枠を最初から確保しておくのが現実的です。

もうひとつは、見積りの「一式」の外にあった費用です。照明器具・什器・看板が見積りに含まれるかどうかは会社によって扱いが分かれます。比較の前に「この見積りに入っていないもの」を書き出してもらうと、後からの上振れを防げます。

最後が、オープン直前の追加要望。工事の終盤での変更は割高につきやすいので、決めるべきことは設計段階で決め切るのが結局いちばんの節約になります。

よくある質問

Q. 10坪の店舗だと、内装費用はいくらぐらいですか?

坪単価の目安に当てはめると、居抜きで150万〜500万円、スケルトンで300万〜800万円程度の幅になります。業種と設備次第でこの幅の中を大きく動くため、図面と業態を添えて見積りを取るのが確実です。

Q. 見積りだけでもお願いできますか?

できます。AGSの見積りは無料です。物件が決まる前の「この予算で成立するか」という段階のご相談も歓迎しています。

Q. 内装費用はいつ支払うのが一般的ですか?

契約時・着工時・引き渡し時などに分割して支払う形が一般的です。配分は会社や工事規模によって異なるため、契約前に支払い条件まで確認しておくと資金繰りの計画が立てやすくなります。

Q. 福岡以外の店舗でも対応できますか?

対応しています。拠点は福岡・博多ですが、現場は全国です。


内装費用の相場は幅が広く、坪単価だけを眺めていても予算は固まりません。内訳と変動要因を知り、開業費用全体から上限を決め、優先順位を付けて業者に相談する。この順番で進めれば、金額に振り回されずに済みます。AGSは店舗・オフィスの内外装をデザイン提案から施工まで手がけており、店舗内装の実例は制作実績でご覧いただけます。

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