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保育園のフォトスポット|行事別の実例20件と、安全・写真の扱い

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保育園のフォトスポット|行事別の実例20件と、安全・写真の扱い

保育園・幼稚園のフォトスポットは、子どもが作った作品や先生が描いた絵を、行事の背景や顔はめパネルにすると作れます。特別な材料を買いそろえなくても、ふだんの製作の延長で用意できるのが良いところです。

子どもが自分で作ったものの前で撮ると、写真が行事の記録になるうえに、子どもにとっては自分の作ったものを家族に見せる場にもなります。

たとえば、くじら保育園 天王寺園では、2歳児が10月に模造紙へ手形と足形を押した作品を、11月の運動会でクラスのフォトスポットに使いました。くじら保育園 三国園のひなまつりでは、子どもが完成した桃の花の飾りの前で、自分が作った部分を指さして教えてくれたと報告しています(出典は本文の各章に記載)。

この記事では、園が自分で発信した実例20件を、準備の手軽な順に紹介します。あわせて、行事別の早見表、子どもの周りに置くときの安全の確かめ方、ほかの園児の写り込みやSNS投稿について保護者へお願いするときの伝え方もまとめました。背景の大きさや撮る距離の計算は、フォトスポットの作り方(背景の寸法と撮る距離)に書いています。イベントや施設の装飾を制作・施工している会社の目線で書いています。

保育園のフォトスポットは、行事のテーマに合わせて、子どもの作品か先生の絵を背景にする

保育園の玄関ホールに貼った、子どもたちが描いた夏祭りの絵と、大きなスイカの顔はめパネルを、母親と男の子が見ている様子を、入口の近くから広く写した写真

まずは、行事ごとにどんなフォトスポットが作られているかを見てください。どの園も、その行事のテーマ(夏祭りならスイカや花火、ひなまつりならお内裏様とお雛様)を背景の絵にして、顔はめや衣装で子どもが入り込める形にしています。

行事園の実例(作ったもの)作り方
運動会くじら保育園 天王寺園(2歳児の手形・足形の作品をクラスのフォトスポットに)子どもの作品をそのまま背景にする
ハロウィンポポラー札幌札苗北園(みんなで作ったハロウィンの製作を玄関前に)子どもの作品をそのまま背景にする
クリスマス会ポポラー東京田無園(サンタの顔はめにシールと絵)、ポポラー浜松プラザフレスポ園(年齢別に3種類の顔はめ)顔はめパネルに子どもが描く/大きな絵の背景を作る
誕生会ポポラー札幌西岡園(壁面のキャラクターの前で保護者と撮影)期間を決めて玄関や壁面に置く
ひなまつりくじら保育園 三国園(桃の花の飾りと新聞紙の衣装)、ポポラー横須賀追浜園(お内裏様とお雛様に変身)子どもの作品/衣装で変身する
七夕くじら保育園 天王寺園(織姫と彦星の顔はめ、短冊と星の背景)大きな絵の背景を作る
夏祭り・夏祭りごっことみよ保育園 KASUYA園、みなみかせ保育園、世田谷はっと保育園、HOPPA東和親水、HOPPA mycketにしはら、ポポラー札幌北郷園、小貝保育園 子育て支援センター、くじら保育園 都島北園、ポポラー群馬高崎園、にじいろ保育園 有馬子どもの作品/子どもが描く顔はめ/大きな絵の背景/期間を決めて置く
作品展ポポラー札幌手稲中央園(恐竜のテーマで探検隊の衣装)、ポポラー東京三軒茶屋園(スタッフが一から描いた背景)衣装で変身する/大きな絵の背景を作る
卒園式・入園式・発表会園が自分で発信した報告は、今回の調べでは見つかりませんでした毎年使う背景として作る(下の章)

実例がいちばん多いのは夏祭りで、20件のうち10件が夏祭りか夏祭りごっこでした。夏祭りの準備で迷っているなら、まずこの10件から見てみてください。

手軽な順に、5つの作り方がある

作り方は、準備の手軽な順に次の5つがあります。

  1. 子どもの作品をそのまま背景にする
  2. 顔はめパネルに、子どもがシールを貼ったり絵を描いたりする
  3. 大きな絵の背景を作り、顔はめや窓から顔を出す形にする
  4. 衣装や小物で変身する
  5. 玄関や壁面に期間を決めて置き、お迎えのときに撮ってもらう

子どもの作品と顔はめパネルは、ふだんの製作の時間に作れます。大きな絵の背景は先生の手間がかかりますが、そのぶん行事の目玉になりやすい作り方です。

子どもの作品をそのまま背景にする

模造紙いっぱいに押された子どもたちのカラフルな手形と足形の作品を、保育園の壁に貼って背景にした様子を正面から写した接写

いちばん手軽なのは、すでにある子どもの作品を、行事の日にフォトスポットとして使う方法です。新しく作るものがほとんどありません。

くじら保育園 天王寺園では、2歳児が10月にテラスで大きな模造紙に手形と足形を押したボディペインティングの作品を、11月の運動会で「うさぎ組のフォトスポット」に使いました。園のブログでは「大活躍でした」と書いています(出典:くじら保育園 天王寺園のブログ・2025年11月14日付、2026年10月6日確認)。

くじら保育園 三国園のひなまつりでは、子どもたちが花紙を丸めて貼って大きな桃の花の飾りを作り、新聞紙で衣装も作りました。衣装は、2歳児が保育士と力を合わせて作り、年下の子は手伝ってもらいながら仕上げています。できた衣装を着てフォトスポットで撮影し、写真を撮るときには、子どもが桃の花の自分の作った部分を指さして教えてくれた、と園のブログで紹介しています(出典:くじら保育園 三国園のブログ・2026年3月6日付、2026年10月6日確認)。

作品を飾るだけでなく、小物を足して「写真用」に仕立てている園もあります。

  • とみよ保育園 KASUYA園の夏祭りは、子どもの製作(虹色の魚、スイカ)に、スイカや提灯のガーランド、インスタグラムの投稿画面のような枠、「祭」と書いたうちわを組み合わせました。うちわを持って記念撮影しています(出典:とみよ保育園 KASUYA園のブログ・2019年8月7日付、2026年10月6日確認)。
  • HOPPA東和親水(東京都足立区)の夏祭りは「Sweets festival」がテーマで、5歳児が協力して作ったお菓子の家を、エントランスの外に掲示しました。お迎えに来た保護者と一緒に写真を撮れるようにしています(出典:運営法人の採用ブログ・2024年7月11日付、2026年10月6日確認)。
  • ポポラー札幌札苗北園(札幌市東区)のハロウィンは、みんなで作ったハロウィンの製作を玄関前に飾り、まずそこで記念撮影をしてから、巨大迷路の遊びに移りました(出典:ポポラー札幌札苗北園のブログ・2025年11月6日付、2026年10月6日確認)。

顔はめパネルに、子どもがシールを貼ったり絵を描いたりする

机の上に置いたサンタクロースの顔はめパネルに、色とりどりの丸いシールとクレヨンの線が描き込まれている様子を、真上から写した俯瞰

顔はめパネルの絵を、子どもが仕上げる作り方です。先生が下絵と顔の穴を用意しておけば、子どもは貼る・塗るだけで参加できます。

ポポラー東京田無園(東京都西東京市)のクリスマス会では、発表のあとに、サンタクロースの顔はめパネルへ子どもがシールを貼ったり絵を描いたりしました。できあがった子から顔をはめて写真を撮り、すごく盛り上がったと報告しています(出典:ポポラー東京田無園のブログ・2026年1月5日付、2026年10月6日確認)。

4・5歳児のクラスなら、絵そのものを子どもが描く形もあります。

  • みなみかせ保育園の4歳児は、夏祭りごっこに向けて、生き物・乗り物・食べ物の案をみんなで出し合い、大きな絵を絵の具で役割を分けて塗って、顔はめパネルを作り始めました(出典:神奈川県社会福祉事業団 みなみかせ保育園のお知らせ・2024年8月14日付、2026年10月6日確認)。
  • 世田谷はっと保育園(東京都)では、5歳児のつばさ組が作った顔はめパネルをホールに置きました。絵に合わせた顔をする子もいて、面白い写真やかわいい写真がたくさん撮れた、と園のブログに書かれています(出典:世田谷はっと保育園のブログ・2016年9月7日付、2026年10月6日確認)。

大きな絵の背景を作り、顔はめや窓から顔を出す形にする

保育園のホールの壁際に立てた、先生が描いた大きな飛行機の絵の背景。丸い窓の部分が顔を出せるようにくり抜かれている様子を、斜め前の少し離れた位置から写した広角

行事の目玉にしたいときは、大きな絵の背景を作ります。子どもが顔を出す穴や窓を作っておくと、立っているだけで絵の中に入った写真になります。下の例のうち、高崎園・有馬・三軒茶屋園・浜松の園は先生や職員が作ったと書いていて、ほかの園は作り手の記載がありません。

  • くじら保育園 都島北園(大阪市都島区)の0〜2歳児の夏まつりでは、かき氷の顔はめパネルが大人気で、家族で記念撮影する姿が多く見られたと報告しています(出典:くじら保育園 都島北園のブログ・2026年8月14日付、2026年10月6日確認)。
  • ポポラー群馬高崎園(群馬県高崎市)の夏祭りでは、飛行機の窓から顔を出して撮れるフォトスポットを先生方が作り、子どもも家族も楽しめたと報告しています(出典:ポポラー群馬高崎園のブログ・2026年9月1日付、2026年10月6日確認)。
  • にじいろ保育園 有馬(川崎市)の夏まつりでは、職員が一丸となって作った屋形船「にじ丸」のフォトスポットが、子どもたちに大人気でした(出典:にじいろ保育園 有馬のブログ・2024年9月17日付、2026年10月6日確認)。
  • HOPPA mycketにしはら(広島市)の夏祭りでは、大きなスイカと花火のフォトスポットを作り、スイカから顔を出した子どもを撮りました(出典は上のHOPPA東和親水と同じ記事)。
  • ポポラー札幌北郷園(札幌市白石区)の夏祭りでは、花火から顔を出したり、スイカにかぶりつくポーズをしたりできるフォトスポットで、大きさの違うスイカや花火を持った子どもが保護者に「とってー!」と頼む様子を紹介しています(出典:ポポラー札幌北郷園のブログ・2025年9月12日付、2026年10月6日確認)。
  • くじら保育園 天王寺園の七夕の集いでは、織姫と彦星の顔はめパネルの背景を、色とりどりの短冊と星形の飾りで彩り、七夕のお話のあとのフォトタイムで撮りました(出典:くじら保育園 天王寺園のブログ・2026年7月24日付、2026年10月6日確認)。
  • ポポラー東京三軒茶屋園(東京都世田谷区)の作品展では、スタッフが一から描いた背景のフォトスポットが大人気で、子どもが登園のたびに保護者へ説明していた、と園のブログにあります(出典:ポポラー東京三軒茶屋園のブログ・2025年12月1日付、2026年10月6日確認)。

クラスごとに絵を変えている園もあります。ポポラー浜松プラザフレスポ園(浜松市中央区)のクリスマス会では、壁面に、0・1歳児用のサンタ、2・3歳児用の雪だるま、4・5歳児用のトナカイの顔はめを置きました(出典:ポポラー浜松プラザフレスポ園のブログ・2026年1月13日付、2026年10月6日確認)。年齢ごとに分けておくと、顔の穴の高さもそれぞれの背丈に合わせやすくなります。

衣装や小物で変身する

ひなまつりの飾りの前に、紙で作った冠と着物風の衣装を着た子ども2人が並んで立ち、少し離れた横に保育士が立って見守っている様子を、子どもの目の高さから写した中景

背景に加えて衣装や小物を用意すると、子どもが役になりきった写真が撮れます。

ポポラー横須賀追浜園(横須賀市)のひな祭りでは、お内裏様とお雛様に変身できるフォトスポットのコーナーを作りました。幼児クラスは自由にペアを作り、男女に関係なく両方に変身して2枚ずつ撮っています。乳児クラスでは、衣装を嫌がる子もいたと書いています(出典:ポポラー横須賀追浜園のブログ・2026年3月6日付、2026年10月6日確認)。

ポポラー札幌手稲中央園(札幌市手稲区)の作品展は恐竜がテーマで、フォトスポットでは探検隊の衣装を着て撮れるようにしました(出典:ポポラー札幌手稲中央園のブログ・2025年12月23日付、2026年10月6日確認)。

衣装は、着るのを嫌がる子がいる前提で、うちわや冠のように手に持つだけ・頭にのせるだけで済む小物も一緒に用意しておくと、どの子も参加しやすくなります。

玄関や壁面に期間を決めて置き、お迎えのときに撮ってもらう

夕方の保育園の玄関で、夜店をイメージした提灯と屋台の絵の背景の前に子どもが立ち、保護者がスマートフォンで撮っている様子を、保護者の肩越しに写した構図

行事の当日だけでなく、期間を決めて玄関や壁面に置いておくと、保護者がお迎えのついでに撮れます。行事の日に撮りそびれた家庭や、行事に来られなかった家庭も撮れるのが利点です。

小貝保育園の子育て支援センター(茨城県常総市)は、夜店をひらいているような写真が撮れるフォトスポットを、園児の保護者の協力で作り、8月末まで置く予定と案内していました(出典:小貝保育園のお知らせ・2024年8月7日付、2026年10月6日確認)。

ポポラー札幌西岡園(札幌市豊平区)の誕生会では、毎年変わる壁面のキャラクターの前で、保護者と記念撮影する時間を最後に取っています。兄弟も一緒に写ってよいことにしています(出典:ポポラー札幌西岡園のブログ・2026年7月10日付、2026年10月6日確認)。

玄関に置く場合は、登園とお迎えの人の流れをふさがない位置を選んでください。撮っている家族の横を、ほかの家族が通れる幅が残るかを見ておくと安心です。

子どもの周りに置くときは、固定・画鋲・小さな部品・布の防炎を確かめる

保育園の壁際に立てた顔はめパネルの裏側。脚の部分に重りを載せ、パネルの上部を壁の金具に留めている様子を、低い位置から写した接写

フォトスポットは子どもが触ったり寄りかかったりする前提で置きます。確かめておきたいのは、倒れないように固定してあるか、画鋲を使っていないか、口に入る大きさの部品が手の届く所にないか、布や合板に防炎が求められるかの4つです。

倒れやすいものは固定し、壁面には画鋲を使わない

こども家庭庁が掲載している「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン【事故防止のための取組み】」(平成28年3月)には、三鷹市が作成した資料「安全保育」を引用した参考例が載っています。その「壁面」の項には「園舎内では原則として画鋲は使用しない」とあり、家具や保育室の項には「高いところにある重いもの、倒れやすいものは固定する」とあります(出典:こども家庭庁「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」・参考例3-2、2026年10月6日確認)。

顔はめパネルは、子どもが手をかけて顔を出すものです。自立させるなら、脚に重りを載せるか、壁や柱に留めて、子どもが押したり引いたりしても倒れないかを、置いたあとに先生が実際に押して確かめておいてください。背景の飾りも、画鋲ではなく、はがせるテープや面ファスナーで留めると安心です。

口に入る大きさの部品は、子どもの手の届く高さに付けない

保育園の壁面の飾りの上の方に貼られた小さなポンポンやボタンの飾りと、子どもの手が届く下の方には大きな紙の飾りだけを貼った壁を、斜め下から写した接写

消費者庁は、子どもの口の大きさは直径約4cmで、これより小さいものは口の中に入り、誤飲の原因になる可能性があると注意を呼びかけています(出典:消費者庁 子ども安全メール Vol.544「おもちゃなど小さなものを誤飲する事故に注意!」・2021年2月25日付、2026年10月6日確認)。

先のこども家庭庁のガイドラインも、窒息の可能性がある大きさや形の物は、乳児のいる部屋に置かず手に触れない場所に置くこと、手先を使う遊びには部品が外れない工夫をした物を使うことを挙げています。

フォトスポットでいうと、シールやボタン、ビーズ、小さな飾りのパーツが当てはまります。こうした部品は、子どもの手が届く高さには付けず、子どもが製作で貼ったシールも、はがれかけていないかを毎朝見ておくと安心です。

大きな布や合板を使うときは、防炎が必要かを確かめる

総務省消防庁の資料「防炎の知識と実際」によると、保育所、幼保連携型認定こども園、幼稚園は、防炎規制の対象になる建物に入っています。防炎物品が求められるのは、カーテン、暗幕、どん帳などの舞台で使う幕、展示用パネルやバックボードに使う合板などです(出典:総務省消防庁「防炎の知識と実際」・2026年10月6日確認)。

こども家庭庁のガイドラインの参考例にも、装飾などに使う布は防炎加工してあるもの(1㎡以上の布は防炎加工が必要)を使う、と書かれています。

紙や段ボールで作った飾りが対象になるかは、この資料には書かれていません。大きな紙の背景や段ボールのパネルを長い期間置くときは、所轄の消防署に確かめておくのが確実です。防炎ラベルの見方は、クリスマスのフォトスポットの記事にもまとめています。

ほかの園児の写り込みとSNS投稿は、園の方針を決めて、撮る前に保護者へ伝える

保育園の玄関の掲示板に貼られた、写真撮影とSNS投稿についてのお願いのお知らせを、斜めから写した接写

フォトスポットで撮るのは、主に保護者のスマートフォンです。ほかの園児が写った写真をどう扱ってほしいかは、園で方針を決めて、行事の前にお便りや掲示で伝えておくと、あとで困りにくくなります。

方針は園によって幅があります。園が保護者に出しているお願いの実例を3つ紹介します。

園お願いの中身
福津いくみ保育園(福岡県福津市)インターネット上で公開しない(公開範囲を限っても同じ)、個人で楽しむ目的に限る、写っている人の許可なくメールなどで送らない、二次利用しない、の4点(出典・2021年11月1日付)
出部保育園(岡山県井原市)ほかの園児が特定される写真をSNSに載せるときは配慮する。名前・顔・制服・名札の写り込みに注意する(出典・2026年4月1日付)
第二白ゆり保育園(岡山市北区)撮影は園が認めた行事(参観日・運動会・発表会など)だけ。SNSへの投稿は控えてほしい(出典・掲載日の記載なし)

(いずれも2026年10月6日確認)

福津いくみ保育園と第二白ゆり保育園は、SNSへの投稿そのものを控えてもらう方針です。出部保育園は、投稿を前提にしたうえで、ほかの園児が特定されないように配慮を求めています。

公的機関の資料も、保護者に伝えるときの参考になります。個人情報保護委員会のマンガ教材「ここに気をつけよう!個人情報『SNSへの投稿』」は、写り込んだものから人や場所が特定されること、友だちを載せるときは許可を取ること、顔をスタンプで隠す加工、一度投稿すると完全には消せないことを取り上げています(出典:個人情報保護委員会・2026年10月6日確認)。総務省の「上手にネットと付き合おう」は、写っている人には肖像権があり、公開には許諾が必要な場合があること、子どもの写真は本人の意思や将来への影響を慎重に考えるべきことを説明しています(出典:総務省「肖像権侵害」・2026年10月6日確認)。

フォトスポットの横に「撮影した写真の扱いについてのお願い」を小さく掲示しておくと、撮るその場で思い出してもらえます。

この準備・掲示シートは、1枚目に行事・テーマ・誰が作るか・材料と大きさ・置き場所と固定の方法・安全の確認欄を、2枚目に保護者への撮影とSNS投稿のお願いの掲示文とお便りの文例をまとめています。園の方針に合わせて書き換えて使ってください。

卒園式・入園式・発表会のように毎年ある行事は、背景を毎年使う前提で作る

保育園の玄関ホールに立てた、枠と絵の面が分かれた桜の背景パネルの前に、卒園する男の子と母親が並んで立っている様子を、斜め前から写した中景

卒園式や入園式は、毎年同じ時期にあります。背景を1回作って毎年使う前提にすると、先生の準備が2年目から軽くなります。

おすすめは、支えと枠の部分と、絵を描く面を分けて考える作り方です。支えと枠はしっかり作って毎年使い、年度の数字やクラスの名前のように毎年変わる部分だけを、紙や布で差し替えます。骨組みと面を分ける考え方は、フォトスポットの作り方の記事の「手作りでできる範囲と、業者に頼んだほうがよい範囲」の章でも書いています。

ホールで開く発表会は、ステージやロビーの飾りと一緒にフォトスポットを考えると、会場の雰囲気がそろいます。ステージ・ロビー・受付の飾り方と、ホールを借りるときの決まりは、発表会の装飾の記事にまとめました。

大きな背景を毎年使いたいとき、ホールの発表会を飾りたいときは相談できる

先生と子どもで作るフォトスポットは、手作りだからこその良さがあります。そのうえで、毎年使う大きな背景パネルを印刷で作りたいとき、ホールでの発表会や卒園式の会場をまとめて飾りたいときは、装飾の会社に頼む方法もあります。

AGSでは、背景パネルの印刷・制作から、会場の装飾、当日の設営と撤去までお手伝いしています。詳しくはイベント装飾・店舗装飾のページをご覧ください。拠点は福岡・博多で、現場は全国に伺います。見積りは無料なので、置きたい場所の寸法と、使いたい行事が決まった段階でお声がけください。

よくある質問

Q. 10月の行事(運動会・ハロウィン)では、どんなフォトスポットが作れますか?

くじら保育園 天王寺園は、2歳児の手形と足形の作品を運動会のフォトスポットに使いました。ポポラー札幌札苗北園は、みんなで作ったハロウィンの製作を玄関前に飾り、記念撮影の場所にしています。どちらも子どもの作品をそのまま使う、いちばん手軽な作り方です。店や施設向けの飾り方ですが、ハロウィンのフォトスポットの作り方も参考になります。

Q. 0〜2歳児のクラスでも作れますか?

作れます。くじら保育園 都島北園の0〜2歳児の夏まつりでは、かき氷の顔はめパネルが大人気でした。2歳児が保育士と一緒に新聞紙の衣装を作り、それを着て撮った例もあります。乳児クラスでは衣装を嫌がる子もいたという報告があるので、無理に着せず、顔はめや背景の前に立つだけで撮れる形にしておくと安心です。

Q. 背景はどれくらいの大きさが必要ですか?

撮る人数と、上半身を撮るか全身を撮るかで決まります。縦に構えたスマートフォンで撮るなら、1〜2人の上半身で幅1.8m前後、1〜3人の全身で幅2.4m前後が目安です。親子で全身を撮りたいのか、子どもの顔はめだけを撮りたいのかで大きさがかなり変わるので、詳しくはフォトスポットの作り方(背景の寸法と撮る距離)をご覧ください。

Q. 段ボールや画用紙で作った飾りも、防炎が必要ですか?

総務省消防庁の資料では、防炎物品はカーテンや幕、展示用の合板などで、紙や段ボールの扱いは書かれていません。こども家庭庁のガイドラインの参考例には、1㎡以上の布は防炎加工が必要とあります。大きな紙や段ボールの背景を長く置くときは、所轄の消防署に確かめておくと確実です。


保育園・幼稚園のフォトスポットは、子どもの作品や先生の絵を行事の背景にすれば、特別な材料なしで作れます。置くときは、倒れない固定、画鋲を使わないこと、小さな部品、布の防炎の4つを確かめ、写真の扱いは撮る前に保護者へ伝えておいてください。

次の行事の製作を、フォトスポットに使える大きさで作ってみるところから始めてみてください! 子どもが自分の作品の前で撮った写真は、保護者にとっても思い出に残る1枚になると思います。

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