AGS — EVENT PLANNING & PRODUCTION

地域イベント 企画・委託・手続きシート

市町村の担当課・観光協会・実行委員会の事務局が、地域の祭りや観光イベントの企画の初めに書き込む紙です。目的と見る数字から、委託、手続き、当日の体制まで決め、終わったあとの記録を書き足せば、翌年の担当者への引き継ぎ資料になります。

イベント名・回数
開催日・会場
主催(担当課・実行委員会)
担当者・連絡先

STEP 1何のために開くかと、終わったあとに見る数字

目的に印を付け、前の回の実績と今回の目標を並べて書きます。「にぎわいの創出」のままだと、「人がたくさん来た」でしか測れません。

目的と、見る数字の例前の回の実績今回の目標
地域の外から人を呼ぶ来場者数、市外・県外から来た人の割合
泊まってもらう宿泊した人の割合、市内に泊まった人の数
地域でお金を使ってもらう出店者の売上、1人あたりの使った金額
住民や地元の団体に参加してもらう出演・出店した地元の団体の数、ボランティアの人数

STEP 2開催の何か月前に何を決めるか

開催日から逆算して予定日を書き、済んだら印を付けます。時期は8月開催の祭りの例で、期限は地域の窓口で確かめます。

時期の目安決めること・出すもの予定日済
前の年度のうち翌年度の予算(委託料・使用料・保険)の見積り
約4か月前企画運営の委託先の公募
約3か月前委託先の決定と契約
約2か月前ポスター・パンフレット・のぼり旗の納品
1か月前まで公園の許可の申請、警察署への道路使用の事前相談
数週間前ボランティアスタッフへの説明会
14日前運営マニュアルと、指定催しの防火の計画の提出
3日前火を使う露店の届出(消防署)
開催後1か月半ほど実績報告書と、次の年に向けた提案

STEP 3直営か委託か、業務ごとの分担

来場者の規模と、動ける職員・実行委員の数で運営の形を選びます。人数の区切りは目安で、警察・消防の実際の基準は都道府県警察や消防本部ごとに異なります。

数千人まで・会場1か所職員と実行委員、地元の団体で運営。例: ステージ・テント・音響の設営だけを外部に頼む
1万〜5万人ほど会場が複数か道路を使う。例: 企画運営を一括で委託し、職員は地元・関係機関との調整にまわる
1日5万人以上・露店100店超例: 警察・消防との事前協議を前提に、警備計画と防火の計画を作る

業務ごとに直営か委託かに印を付け、担当者か委託先を書きます。一括で委託しても、目的と予算を決めること、地元への説明、委託先の仕事の確認、報告の評価は自治体側に残ります。

業務直営委託担当者・委託先
企画と出演者の手配
ステージ・テント・音響・照明の設営と撤去
会場の装飾・案内の看板・のぼり旗
告知物(ポスター・パンフレット・Web・SNS)
出店者の募集・選考・負担金・出店説明会
協賛金の募集
警察・消防・公園の管理者・保健所への協議と申請
警備計画と警備員の手配(認定を受けた警備業者)
救護所・看護師・熱中症の対策
ボランティアの募集と説明会
駐車場・シャトルバス・交通の案内
保険の加入(ボランティア・来場者・借りた施設)
来場者数の計測と、来場者・出店者のアンケート
実績報告書と、次の年に向けた提案の作成

STEP 4委託の仕様書に書く項目と、公募の条件

仕様書に書いたら印を付けます。目標の数字、分担、安全と保険、終わったあとの報告まで書いておくと、提案も比べやすくなり、当日の抜けも減ります。

目的とコンセプト何のために開くか、どんな雰囲気の祭りにするか
目標の数字目標来場者数。企画ごとの見込みの来場者数も書いてもらう
会場・時間・設営と撤去の日会場ごとの開催時間、設営日と撤去日、施設管理者の連絡先
業務の範囲装飾・集客企画・出店者の募集・告知物の部数と納期・設営と撤去・清掃とごみ
関係機関との協議と申請書類の作成警察署・消防署・公園の管理者・保健所。誰が窓口になるか
委託料に含める費用会場の使用料、電気・水道料など
人と保険警備員・看護師・ボランティアの手配、ボランティア保険、委託者名義の賠償責任保険
運営の準備無線の台数と配分、運営マニュアルの提出日、ボランティア説明会
測ること来場者数の数え方、来場者・出店者のアンケートの人数と集計
報告と翌年実績報告書(資料・写真・電子データ)と、次の年に向けた提案
成果品の扱いデザインやデータの権利、のぼり旗など翌年も使う物の素材
選び方と提案の上限額公募型プロポーザル・入札など
配点技術点と価格点の割合
公告日・提案の締切・審査日
参加資格地域の要件、類似の業務の実績
公募資料に付けるもの前の回の会場図・アンケートの集計
契約の担当課に相談した日

STEP 5警察・消防・公園・保健所の手続き

窓口と締切を書き、出したら提出日を書きます。福岡の例を参考に、自分の地域の窓口で確かめます。

手続き窓口・担当者締切提出日
道路使用許可祭礼行事・パレード(4号)、露店(3号)、アーチや広告板(2号)。警察署に余裕をもって事前相談
火を使う露店の届出コンロ・発電機・ホットプレートなど。福岡市は3日前まで、消火器は原則として器具ごとに1本
指定催しの防火の計画福岡市は1日10万人以上かつ露店100店超が対象。指定されたら14日前までに消防署へ
公園の行為許可・占用許可催しで公園を使う・テントなどを置く。福岡市の行為許可は原則1か月前まで
食べ物の出店会場で調理して出す場合。献立が決まった段階で保健所に相談
雑踏警備の相談人出が多い行事は、早めに警察署へ。下の準備をそろえて持って行く

相談の前にそろえるもの。どの窓口でも同じ会場図を使うと、図面を作り直す手間が減ります。

会場図ステージ・テント・火を使う露店・本部・救護所・トイレ・ごみの集積場所・避難の通路・道路を止める範囲
来場者の層と、最も混む時刻の人出の予想
輸送の計画電車・バス・シャトルバスの有無、駐車場の台数と予想の台数
連絡責任者と現場責任者、自主警備の体制
保険の加入と、前の回の状況前の回の人出・トラブル・指導された点

STEP 6雑踏の安全

人が詰まる場所と時刻は、会場図とプログラムから読めます。図面の段階で確かめたら印を付けます。

ステージの前の観る場所と、出店の列が重なっていない
花火やメインの出演の時刻に、人がどこへ動くかを確かめた
階段・橋・駅への道のような細い場所に、人が集中しない
出店の注文と受け取りの列が、通る人の往来をふさがない

STEP 7当日の本部と、中止の判断

現場で何か起きたときに、誰に連絡するかで迷わないように書いておきます。

本部の場所と責任者
無線・連絡の手段台数と配る先(会場・駐車場・警察署など)
警備と救護警備業者の名前・人数・配置、救護所・看護師・AED
中止を決める人・時刻・伝え方雨・雷・暑さで何を見て決め、誰にどう伝えるか
保険ボランティア・来場者・借りた施設

STEP 8終わったあとの記録と、翌年への引き継ぎ

STEP 1の目標と並べて書きます。数え方も書いておくと、担当が替わっても前の年と比べられます。

来場者数と数え方入口で数える・駐車台数×乗車人数・最も混む時の人数×回転数など
市外・県外の人と宿泊した人の割合来場者アンケートの居住地と宿泊の有無から
出店者の売上と、出店場所の声出店者アンケートの集計と自由記述から
目標に対する結果
次の年に変えたいことと理由

引き継ぎの資料として残したら印を付けます。

仕様書と、選ばれた提案書、評価の結果
関係機関に出した申請の控えと、使った会場図
いつ、誰に、何を相談し、何を指導されたかの記録
出店者と協賛者の一覧、負担金と協賛金の額
当日の写真と、トラブルやヒヤリとした場面の記録